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DONE3/9交地の無配ペーパーです前半が超法で後半が庶岱、それぞれコラボ担担麺を食べてる話ですがもし宜しければ
お手に取ってくださいました皆様本当にありがとうございました!
まだ少し余っていて5月の気焔に持っていきますのでご希望の方はどうぞ 4
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DONE【超法】流星の誓い展示用に書いた、先日発売された親愛台詞缶バッジから妄想した超法ほせが色気は勿論あまりに健気だったので、お互いに特別な人間には形は違えど愛情表現しまくってほしいです
缶バッジ台詞がほぼ出てくる箇所ありますので未購入の方はネタバレ大丈夫な方のみどうぞ
唯一の宣言 俺は果たして、何か怒らせる様なことを言ったのだろうか。こうして卓を挟み会話が出来ることに喜びを感じ、口にした直後から急に法正殿の眉が上がり睨みつけられてしまう。
「……貴方は本当に、出逢った頃から綺麗事で生きていますね……馬超殿」
解らん、見当が付かない。高校を卒業し進路を違え、離れることが多かった俺達が漸く共に過ごせる新居だ。この機会に薬指で光る白銀を掲げ、偽り無く伝えただけではないか。
「改めて言いますが、俺は徹底的な報復と報恩に生きる悪党なのはご存知でしょう」
肩先までの黒髪を揺らし、苛立った様な低音を響かせる。昔から変わらず、凛と美しい人だ。報いに生きている純真な人間と知ってはいても、本人や周りが悪党と呼ぶのは未だ理解出来ずにいた。
1555「……貴方は本当に、出逢った頃から綺麗事で生きていますね……馬超殿」
解らん、見当が付かない。高校を卒業し進路を違え、離れることが多かった俺達が漸く共に過ごせる新居だ。この機会に薬指で光る白銀を掲げ、偽り無く伝えただけではないか。
「改めて言いますが、俺は徹底的な報復と報恩に生きる悪党なのはご存知でしょう」
肩先までの黒髪を揺らし、苛立った様な低音を響かせる。昔から変わらず、凛と美しい人だ。報いに生きている純真な人間と知ってはいても、本人や周りが悪党と呼ぶのは未だ理解出来ずにいた。
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DONE何か短文書きたいと思って形にしてみた、じょしょどのが不安になってばたいどのに核心聞く現パロ庶岱元来攻気質とも言える強い彼が何故抱かれるのか、というばたいどのの受としての愛情を表現したかった
ちょっとだけ超法も
心底惚れちゃっていたら弱いほせとばたいどのだといいです
惚れたら弱い「あの、馬岱殿……」
夕飯後、ポットから急須へお茶を注いでくれてる時に聞くことでも無かったのだけれど。
「んー、なに?」
「ええと……君は、何故……」
どうしても、最初からずっと気に掛かっていた。
「俺に、抱かれてくれたんだろうかと……」
「え……?」
一瞬眼を見開き、急須のお湯が溢れるのを只管眺めるしか無い。考えても、良く解らないんだ。
先ず言わずもがな、君は体格が良い。俺も腹筋は褒めて貰えたけれど、その美しい程鍛え上げられた脚力と胸筋にはとても敵わない。腕相撲で競れたとしても、勝った試しが無い。
「俺は……君より弱いのに」
正直腕力を駆使すれば何時でも逃げられるのに、一人の男としての誇りを傷つけているかもしれないのに。
1671夕飯後、ポットから急須へお茶を注いでくれてる時に聞くことでも無かったのだけれど。
「んー、なに?」
「ええと……君は、何故……」
どうしても、最初からずっと気に掛かっていた。
「俺に、抱かれてくれたんだろうかと……」
「え……?」
一瞬眼を見開き、急須のお湯が溢れるのを只管眺めるしか無い。考えても、良く解らないんだ。
先ず言わずもがな、君は体格が良い。俺も腹筋は褒めて貰えたけれど、その美しい程鍛え上げられた脚力と胸筋にはとても敵わない。腕相撲で競れたとしても、勝った試しが無い。
「俺は……君より弱いのに」
正直腕力を駆使すれば何時でも逃げられるのに、一人の男としての誇りを傷つけているかもしれないのに。
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DONE公式さんのエイプリルフールから妄想して勢いで書いた、まんちょうどのが開発したARデバイスを付けるほせどのの現パロ超法小話二直とまんちょうどのは同じ工科大に通っている設定です…試作品で色々振り回されてほしい
まんちょうどの久々に書いたので温かい目で見てやってください
ちなみにじょしょどのはばたいどのの姿が見えた途端名前を呼びながら抱き締めました
映るのは「……と言う訳で、早速着けてみてくれるかな」
その訳を説明されても、俺に着ける義理は無いのだが。高校を卒業して工科大生活が始まってからというもの、徐庶と学部が同じことで出会った一癖ある彼の行動には呆れさせられた。流石教授から、創学以来の変わり者と言われるだけはある。大学部まである筈の名門鳳凰学院から、自由に発明へ没頭したいだけで此方を選んだという経緯だけでも納得したが。
ゼミ棟の一室に篭っていたかと思えば、今も翡翠に光るサングラスの様な電子機器を否応無しに持たされてしまった。
「ですから、何で俺まで」
「ははっ、何事もデータは多いに越したことないじゃないか」
要は趣味で作った発明品の実験台だろ。無邪気に至極当然という表情で答えられ、溜息を吐く。
1814その訳を説明されても、俺に着ける義理は無いのだが。高校を卒業して工科大生活が始まってからというもの、徐庶と学部が同じことで出会った一癖ある彼の行動には呆れさせられた。流石教授から、創学以来の変わり者と言われるだけはある。大学部まである筈の名門鳳凰学院から、自由に発明へ没頭したいだけで此方を選んだという経緯だけでも納得したが。
ゼミ棟の一室に篭っていたかと思えば、今も翡翠に光るサングラスの様な電子機器を否応無しに持たされてしまった。
「ですから、何で俺まで」
「ははっ、何事もデータは多いに越したことないじゃないか」
要は趣味で作った発明品の実験台だろ。無邪気に至極当然という表情で答えられ、溜息を吐く。
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DONE公式さんの年賀状の若を見て思いつき書いてみた、新年を迎える超法の小話周りが楽しそうだと逆に冷静に眺めている若はぐっとくる…と妄想
ちょっとだけ庶岱。
日の出前「はい、徐庶殿の負けだから脱いで」
「ええっ、もう上は脱ぐものが……」
あいつらはずっと、何をやっているんだ。
画面からの除夜の鐘を聞きながら皆で呑み明かし、突発で始まる野球拳の結果徐庶の服を剥き続ける馬岱殿を壁に凭れ眺め夜は更け行く。思い付く言葉とは裏腹に口元が緩むのに呆れ、ふと隣に視線を移せばそのまま身動きを忘れてしまう。
先程まで聞こえた大音量の会話は影を潜め、二人の方向へと柔らかく煌めいた黄金の瞳。
思い起こせば出逢った頃から、馬超殿には普段の行動からは想像出来ない一面があった。学生時代は文化祭、皆で行った成人式も。周りが騒ぎ始めると輪の中を抜け、最初から隅に居る俺の横へ来て静かに様子を眺めていた。俺もまた、常に疑問を抱きながらも。
1322「ええっ、もう上は脱ぐものが……」
あいつらはずっと、何をやっているんだ。
画面からの除夜の鐘を聞きながら皆で呑み明かし、突発で始まる野球拳の結果徐庶の服を剥き続ける馬岱殿を壁に凭れ眺め夜は更け行く。思い付く言葉とは裏腹に口元が緩むのに呆れ、ふと隣に視線を移せばそのまま身動きを忘れてしまう。
先程まで聞こえた大音量の会話は影を潜め、二人の方向へと柔らかく煌めいた黄金の瞳。
思い起こせば出逢った頃から、馬超殿には普段の行動からは想像出来ない一面があった。学生時代は文化祭、皆で行った成人式も。周りが騒ぎ始めると輪の中を抜け、最初から隅に居る俺の横へ来て静かに様子を眺めていた。俺もまた、常に疑問を抱きながらも。
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DONEハロウィンなら仮装した超法を書きたいと思ったら、文化祭で猫耳着けるか着けないかで揉める学パロ話になりました。折角書いたので置いておきます。若に押し切られざるを得ないほせがとにかく好き。ラストにメイド服な庶岱も居ますが、なるべく温かい目で見てやってください。放課後のふたり 文化祭「申し訳無い、馬超殿が説得してくれないか」
「多分、お前さんくらいしか無理だぜ……」
教室へ気不味そうな視線を向ける関平殿と周倉殿からの頼みを断る理由も無く、色鮮やかな紙で様々な動物を飾り付けられた扉を開け奥へと進む。
高校二年生の秋、文化祭が明日に迫り校内中が湧き立っていた。偶々今年はハロウィンの時期と重なった為、少し派手な催しや工夫を凝らした仮装が目立つ。
俺達のクラスも、例外では無い。だからこそ、二人を始め皆が困ったのだろう。教室奥へ進むと、配置を確認し皆を指揮している姿が視界に飛び込む。握りしめた両手に、更に力を込めた。
「何ですか……馬超殿」
こうなれば、皆の疑念と共に晴らしてやるしかない。それが、俺にしか。
3196「多分、お前さんくらいしか無理だぜ……」
教室へ気不味そうな視線を向ける関平殿と周倉殿からの頼みを断る理由も無く、色鮮やかな紙で様々な動物を飾り付けられた扉を開け奥へと進む。
高校二年生の秋、文化祭が明日に迫り校内中が湧き立っていた。偶々今年はハロウィンの時期と重なった為、少し派手な催しや工夫を凝らした仮装が目立つ。
俺達のクラスも、例外では無い。だからこそ、二人を始め皆が困ったのだろう。教室奥へ進むと、配置を確認し皆を指揮している姿が視界に飛び込む。握りしめた両手に、更に力を込めた。
「何ですか……馬超殿」
こうなれば、皆の疑念と共に晴らしてやるしかない。それが、俺にしか。
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PASTWEB再録 劇薬の虜2020年11月に発行した現パロ法受本を、完売してから大分経ちましたので再録させて頂きました。超法、庶法、劉法とそれぞれの世界線での3話+おまけ(庶法)という構成でした。どのカプも好きだからどれも書こうという、読める人を選ぶ本でしたがもしご興味ありましたら。当時本をお手に取ってくださいました皆様ありがとうございました! 26
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DONE7で妖筆使う若がばたいどのと違う画風なのを知ってたまらず書いた話。若の絵は何とも言えない可愛さがあって、ほせどのが癖になると良いという妄想。ちょっとだけ二直、匂わせ庶岱、ほんのり超法という短文ですがもし宜しければ。窓辺の謎 まぁ、大方終わったか。筆を持つ指先に限界を感じ、一旦休憩と窓の外をふと眺めれば視界を黒い線が横切った。
「あれは……」
空中を円形が動いているが、質感は墨の様だ。恐らくこの不可思議な現象を起こせるのは馬岱殿の妖筆だろう。鍛錬でもしているのかと竹簡に再び移そうとした視線を、留めざるを得ない瞬間が訪れる。
「ん……?」
何と言えば良いか解らないが、墨で描かれた虎が何時もの虎では無い。いや、虎なのかどうか。次に横切ってきたものも生物ではありそうだが、鳥なのだろうか。
明らかに普段の、写実的に見事な動物を描く馬岱殿の描き方では無かった。次々と現れる謎めいた墨の蠢きに、戸惑いを隠せない。
しかし、何故だろう。
「ふ……っ」
1771「あれは……」
空中を円形が動いているが、質感は墨の様だ。恐らくこの不可思議な現象を起こせるのは馬岱殿の妖筆だろう。鍛錬でもしているのかと竹簡に再び移そうとした視線を、留めざるを得ない瞬間が訪れる。
「ん……?」
何と言えば良いか解らないが、墨で描かれた虎が何時もの虎では無い。いや、虎なのかどうか。次に横切ってきたものも生物ではありそうだが、鳥なのだろうか。
明らかに普段の、写実的に見事な動物を描く馬岱殿の描き方では無かった。次々と現れる謎めいた墨の蠢きに、戸惑いを隠せない。
しかし、何故だろう。
「ふ……っ」
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INFO5/3超気焔 新刊の超法R指定コピー本サンプルです。『硝子の箱で』
A5コピー 16p 200円
ホテルでいちゃついているだけの現パロR指定コピー本です。とにかく全編お風呂で致しているだけの趣味本になってしまいました…本がR指定なのでお知らせも一応ワンクッションさせて頂きました。おまけで学パロのペーパーも付いてきます(若干庶岱も) 2
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DONE思いついたので一人飯するじょしょどのの話。台詞などでも西涼二直の中ではじょしょどのが一番食事好きな方かなと妄想…脳内で色々分析しながら食べてたら良いです…後半は若も。庶岱と超法前提ですがもし宜しければ。ちなみに去年の流星での超法ネップリと同じ店です。早朝、一人飯「これは、まずいな……」
冷蔵庫の中身が、何も無いとは。すでに正月は過ぎたと言うのに、買い出しもしなかった自らが悪いのも解っている。空のビール缶を転がし、どうも働かない頭を抱えつつダウンを着るしかない。朝焼けの陽が差し込む中、木枯らしが吹き付け腕を押さえた。酒だけで腹は膨れないのだから、仕方無い。何か口に入れたい、開いてる店を探そう。
「……あ」
良かった、灯りがある。丁度食べたかったところと暖簾を潜れば、二日酔い気味の耳には活気があり過ぎる店員の声で後退りしかけても空腹には代えがたい。味噌か、塩も捨てがたいな。食券機の前で暫く迷いつつ、何とかボタンを押した。この様な時、一人だと少々困る。何時もならと考えてしまう頭を振り、カウンターへと腰掛けた。意外と人が多いな、初めての店だけれど期待出来そうかな。数分後、湯気を掻き分け置かれた丼に視線を奪われた。
1542冷蔵庫の中身が、何も無いとは。すでに正月は過ぎたと言うのに、買い出しもしなかった自らが悪いのも解っている。空のビール缶を転がし、どうも働かない頭を抱えつつダウンを着るしかない。朝焼けの陽が差し込む中、木枯らしが吹き付け腕を押さえた。酒だけで腹は膨れないのだから、仕方無い。何か口に入れたい、開いてる店を探そう。
「……あ」
良かった、灯りがある。丁度食べたかったところと暖簾を潜れば、二日酔い気味の耳には活気があり過ぎる店員の声で後退りしかけても空腹には代えがたい。味噌か、塩も捨てがたいな。食券機の前で暫く迷いつつ、何とかボタンを押した。この様な時、一人だと少々困る。何時もならと考えてしまう頭を振り、カウンターへと腰掛けた。意外と人が多いな、初めての店だけれど期待出来そうかな。数分後、湯気を掻き分け置かれた丼に視線を奪われた。
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PASTWEB再録 放課後の煌めき完売してしまいましたので、21年7月発行の西涼二直学パロ本を再録しました。『放課後のふたり』、『もうひとつの放課後』の三年生編です。超法と庶岱を前提に、超と庶、岱と法、二直、馬族とそれぞれの絆を書いた短編六話構成。本の際お手に取って下さいました皆様、本当にありがとうございました! 38
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DONETLで8若の中国語版親愛台詞が凄いと拝見し確かめてみたら本当に凄かったので思わず書いた、ほせの寝込みに若が囁く超法です。普段大音量ボイスの若が吐息と共に声を掠れて発する一言で、特別な人間への多大な感情が伝わってきて妄想止まりませんでした…若の愛が強すぎる付き合ってない両片想い。もし宜しければ。たった一つの「法正殿……?」
執務室を覗けば机に突っ伏し、微かに動く肩に思わず言葉を呑み込んだ。本当は耳に入れて置きたい報告があったのだが、今暫くは休ませておいてやりたい。このまま去ろうとも考えたが、どうも離れがたく密やかに距離を縮めてみる。指先は筆を持ったままとは、本当に仕事熱心であられるな。主君への恩為とはいえ、尊敬に値する。蝋燭に照らされ艶めく前髪の隙間から、意志の強い眉と長い睫毛が揺らぐ。
一族の長になった瞬間から、復讐の為に只管戦うことが正義と信じてきた。その様な俺に、新たな居場所と共に守るべき主君を与えてくれたのだ。燻り消えかけた正義が、再び温かく松明を灯し猛り盛る。
その辺りに放ってある布を拾い上げ、なるべく静かに平服姿でより薄く見える背へと広げた。その滑らかな黒髪に、指先でもっと触れてみたい。小さな吐息が漏れる唇に、月灯りに映える褐色の首筋に。何と欲深く、胸の奥から熱く魂が叫ぶのだ。軍師殿としての敬愛は、何時しか別の感情に変わっていたのだろう。
1097執務室を覗けば机に突っ伏し、微かに動く肩に思わず言葉を呑み込んだ。本当は耳に入れて置きたい報告があったのだが、今暫くは休ませておいてやりたい。このまま去ろうとも考えたが、どうも離れがたく密やかに距離を縮めてみる。指先は筆を持ったままとは、本当に仕事熱心であられるな。主君への恩為とはいえ、尊敬に値する。蝋燭に照らされ艶めく前髪の隙間から、意志の強い眉と長い睫毛が揺らぐ。
一族の長になった瞬間から、復讐の為に只管戦うことが正義と信じてきた。その様な俺に、新たな居場所と共に守るべき主君を与えてくれたのだ。燻り消えかけた正義が、再び温かく松明を灯し猛り盛る。
その辺りに放ってある布を拾い上げ、なるべく静かに平服姿でより薄く見える背へと広げた。その滑らかな黒髪に、指先でもっと触れてみたい。小さな吐息が漏れる唇に、月灯りに映える褐色の首筋に。何と欲深く、胸の奥から熱く魂が叫ぶのだ。軍師殿としての敬愛は、何時しか別の感情に変わっていたのだろう。
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DONEアプリでほせ(丞相)登場記念に書いた超法の短文です。IFほせ=丞相なら式典とかあってあの衣装誂えたのかなとか、ここまで生き長らえたら悪党を被った本質は皆解っただろうから何だかんだ彼自身に報われて欲しいと思ってたら良いなとか、気づかせられるのは若であって欲しいなとか、勝手な妄想詰め込みました。就任式 報いることだけが、信条だ。特に名誉も、肩書きも欲してはいない。それで良い筈だが、未だ恩を返しきれていない主君の命となれば承知するより他は無かった。
回廊を歩き続け、誂えたばかりの履物は漸く馴染む。就任式自体は滞り無く終わった。諸葛亮殿と趙雲殿は勿論のこと、演説に眉を顰める者ばかり居た様だが好き勝手生きることには変わらない。この悪党を、一度表舞台に立たせてしまった方の責任ですから。
『法正殿には、報われて欲しかったから』
更に眉を下げつつ、何故か口元を緩めて徐庶が言った。俺は常日頃、好きに生きて来たが。こいつは偶に、俺が考えもしない感情を告げてくる。何時までも着慣れていない正装で、余計なことを。まぁこれからは同じ立場だ、そのお人好し振りも使わせて貰おう。
1482回廊を歩き続け、誂えたばかりの履物は漸く馴染む。就任式自体は滞り無く終わった。諸葛亮殿と趙雲殿は勿論のこと、演説に眉を顰める者ばかり居た様だが好き勝手生きることには変わらない。この悪党を、一度表舞台に立たせてしまった方の責任ですから。
『法正殿には、報われて欲しかったから』
更に眉を下げつつ、何故か口元を緩めて徐庶が言った。俺は常日頃、好きに生きて来たが。こいつは偶に、俺が考えもしない感情を告げてくる。何時までも着慣れていない正装で、余計なことを。まぁこれからは同じ立場だ、そのお人好し振りも使わせて貰おう。
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DONE何となく思いついて書いた、じょしょどのがほせどのにプロポーズしてるところを目撃してしまう若の話。庶法と思ったら実は庶岱で結局超法だったという西涼二直の話にしました…ばたいどのは皆の会話でのみ登場。もし宜しければ。誓いの言葉「帰ったぞ、法正殿!ん……?」
玄関を開けすぐ返事をしてくれないのは何時ものこと、見慣れた革靴で留守では無いのを確認した。だが隣に法正殿よりは大きく俺よりは若干小さい、何処か記憶にあるスニーカーも視界に入る。居間に繋がる扉は開いていたので眼を凝らしてみれば、予想通り短く跳ねた黒髪を掻く仕草が垣間見えた。
「ええと……その、今日は……大事な話があるんだ……」
ローテーブルの奥で法正殿と向かい合い、口籠りながら放たれた言葉で身動きを止めざるを得ない。徐庶殿は法正殿と同じ大学時代を過ごした、親友同士であろう。二人にしか知り得ない話もあることは、理解している。本当は羨ましい上に歯痒い、昨今の関係性を考えれば俺達は皆家族同然だが。とはいえ一旦気を落ち着け、踏み止まる。
3128玄関を開けすぐ返事をしてくれないのは何時ものこと、見慣れた革靴で留守では無いのを確認した。だが隣に法正殿よりは大きく俺よりは若干小さい、何処か記憶にあるスニーカーも視界に入る。居間に繋がる扉は開いていたので眼を凝らしてみれば、予想通り短く跳ねた黒髪を掻く仕草が垣間見えた。
「ええと……その、今日は……大事な話があるんだ……」
ローテーブルの奥で法正殿と向かい合い、口籠りながら放たれた言葉で身動きを止めざるを得ない。徐庶殿は法正殿と同じ大学時代を過ごした、親友同士であろう。二人にしか知り得ない話もあることは、理解している。本当は羨ましい上に歯痒い、昨今の関係性を考えれば俺達は皆家族同然だが。とはいえ一旦気を落ち着け、踏み止まる。
izayoi601
DONE浴衣で花火大会に行く西涼二直が書きたかっただけの話。前半は超法で、後半に少し庶岱。青春のきらきらした感じにしたくて学パロにしました。もし宜しければ。放課後の煌めき 花火大会「よろしくねー、若」
「後で連絡するよ」
信号を渡り手を振る馬岱と徐庶殿に応え、再び街路樹を歩き出す。進む程に解る、普段の靴とは違う下駄の重み。生温さの残る日暮れの風も、萌黄の浴衣を吹き抜ければ何処か心地好かった。
高校生活最後の夏休みも、後僅か。今年は四人で地元の花火大会に行くことにした。折角だから浴衣にしようと馬岱が言うので、先ずは着たことが無い徐庶殿を家に呼び三人で出発する。徐庶殿の提案で見物の場所取りは二人に任せ、一人駅前へ辿り着いた。学校の最寄りで、見慣れた改札口の筈。周りの高揚が伝わるのか、或いは。もうすぐ逢えるのかと考えてしまうと、胸が熱く滾り出す。
ホームに停車し次々と降りる多勢を眺め続ければ、不意に鼓動が震えた。これまでの道程も、今も数多く見ているというのに。前髪を掻き上げ、菖蒲色の縞が入る浴衣が階段を降りてきた瞬間。
3678「後で連絡するよ」
信号を渡り手を振る馬岱と徐庶殿に応え、再び街路樹を歩き出す。進む程に解る、普段の靴とは違う下駄の重み。生温さの残る日暮れの風も、萌黄の浴衣を吹き抜ければ何処か心地好かった。
高校生活最後の夏休みも、後僅か。今年は四人で地元の花火大会に行くことにした。折角だから浴衣にしようと馬岱が言うので、先ずは着たことが無い徐庶殿を家に呼び三人で出発する。徐庶殿の提案で見物の場所取りは二人に任せ、一人駅前へ辿り着いた。学校の最寄りで、見慣れた改札口の筈。周りの高揚が伝わるのか、或いは。もうすぐ逢えるのかと考えてしまうと、胸が熱く滾り出す。
ホームに停車し次々と降りる多勢を眺め続ければ、不意に鼓動が震えた。これまでの道程も、今も数多く見ているというのに。前髪を掻き上げ、菖蒲色の縞が入る浴衣が階段を降りてきた瞬間。
izayoi601
DONE一度はにょたほせもと理想のまま書いてみた学パロ超法♀です。あまり普段と変わらない両片思いですが、外見よりも純粋な女子であってほしいと妄想したらこうなりました…庶岱♀も少しだけ。もしご興味ありましたら。はじめての騒めき。「おはよう、法正殿!」
朝から大声で呼ばれ見上げれば、眩む程の金髪と力強い眼差しを向けられ溜息が漏れる。
「おはようございます、馬超殿」
「うむ、今日も会えて嬉しいぞ」
同じ教室、席が近いとなれば嫌でも顔合わすだろうが。
「ん……法正殿、また装飾が増えていないか」
「ああ、これ……ふ……ちょっとした、報恩ですよ」
ブレスレットの光る手首を翳し、口角を上げる。自らを飾るのは嫌いでは無く、派手な容姿のせいか報いにと増えてはいた。返事をするまで煩いので適当に挨拶はしてやったが、何処までもしつこく暑苦しい。
「……馬超殿は本当に、誰に対しても物怖じ無いですね」
「ん?それはそうだろう、俺は熱き魂を以て皆と絆を深めたいからだ」
2237朝から大声で呼ばれ見上げれば、眩む程の金髪と力強い眼差しを向けられ溜息が漏れる。
「おはようございます、馬超殿」
「うむ、今日も会えて嬉しいぞ」
同じ教室、席が近いとなれば嫌でも顔合わすだろうが。
「ん……法正殿、また装飾が増えていないか」
「ああ、これ……ふ……ちょっとした、報恩ですよ」
ブレスレットの光る手首を翳し、口角を上げる。自らを飾るのは嫌いでは無く、派手な容姿のせいか報いにと増えてはいた。返事をするまで煩いので適当に挨拶はしてやったが、何処までもしつこく暑苦しい。
「……馬超殿は本当に、誰に対しても物怖じ無いですね」
「ん?それはそうだろう、俺は熱き魂を以て皆と絆を深めたいからだ」
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MOURNING二年前に書いた艾淮本の番外編。現パロで定軍山の関係性を書いてみたくて、棋士淮殿の好敵手ならほせかなと試し書きしたものです。いざ書いたら艾淮が少なく、はまったばかりの超法を入れ込み過ぎ誰得なのか解らない話になってしまった…と仕舞っていましたが折角書いていたので此処にあげておきます。書いた私だけが楽しかった話(大体そう)ですがもしご興味ありましたらお暇な時にでも。
忘れ難い好敵手「…おや、大分上手になりましたね…鄧艾殿」
「いえ、当然ですが…やはり、郭淮殿はお強い」
共に過ごせる時、リビングに将棋盤を置いて愉しむのも一興。貴方と向き合うのは、人生を将棋に捧げてきた私にとり大切なものだった。勝敗はどうより、貴方のことが手に取る様に解るから。
「ふふ、けっほ…貴方の盤石に固めた差し方をするところ…とても、好きですよ」
「はは…どうも、無作為に飛び出す勇気は無く…見事に隙を突かれてしまいます」
「将棋は、性格が現れますからね」
盤の上を眺め、相手がどの様な考えかを読み解き降すのが棋士。重厚な守備と揺るぎない実直さを感じ、何時までも差して居たかった。
「今更ですが、郭淮殿は棋士として様々な方と差しておられますよね…何方か、印象深い方はいらっしゃいますか?」
5635「いえ、当然ですが…やはり、郭淮殿はお強い」
共に過ごせる時、リビングに将棋盤を置いて愉しむのも一興。貴方と向き合うのは、人生を将棋に捧げてきた私にとり大切なものだった。勝敗はどうより、貴方のことが手に取る様に解るから。
「ふふ、けっほ…貴方の盤石に固めた差し方をするところ…とても、好きですよ」
「はは…どうも、無作為に飛び出す勇気は無く…見事に隙を突かれてしまいます」
「将棋は、性格が現れますからね」
盤の上を眺め、相手がどの様な考えかを読み解き降すのが棋士。重厚な守備と揺るぎない実直さを感じ、何時までも差して居たかった。
「今更ですが、郭淮殿は棋士として様々な方と差しておられますよね…何方か、印象深い方はいらっしゃいますか?」