5月GOGOmoon
INFO2025年6月1日に神戸で行われるガンダムシリーズオンリーイベント逆襲のサイドKOBEで有償版「オオカバマダラの鳴くところ」を頒布します。前回発行した物の誤字脱字等を修正しました。無償ダウンロード版と装丁が違うだけで、内容は同じです。
紙の本で欲しいという方は検討してみて下さい。
A5/60P/600円です。
5月GOGOmoon
INFOガンダムシリーズオンリーイベント逆襲のサイドKOBEに出ます。8月に出す新刊のサンプル等を無償配布しますので、是非気軽にお越しください。
ハサウェイ×グエル ケネス×グエル
https://pictspace.net/items/detail/483125
5月GOGOmoon
INFO【あらすじ】ハウンゼンのテロリストを先導するグループにいたグエル。護衛と戦うも虚しく地球へ落下。落ちたのは地球連邦軍のかつての総司令部、ジャブローだった。そこでハサウェイとケネスに遭遇し、マフティーと間違われてしまい……
無償ダウンロード https://pictspace.net/items/detail/483125
オオカバマダラの鳴くところ(無償DLサンプル) ハウンゼン356便が地球の軌道へ入り、大気圏へ突入しようとしていた。その周囲をサブフライトシステムに乗った三機のジェガンが護衛していた。月から来たその豪華シャトルに地球連邦政府要人が多く乗っていた。南米のマナウスで行われる国際会議に出るためだ。
一隻の貨物輸送船がその後方を航行し、距離を見計らいながら、護衛とシャトルの動向を監視し続けていた。
悠然とした地球が目の前に広がっていた。夜の砂漠に浮かぶ孤独なオアシスのように輝き、例え引力がなかったとしても惹かれるだろう。人を生み出した災厄の星は、無情に過去から未来へ向かって時を回していた。自らが生んだものによって朽ち果てても、沈黙し、いつか解放される時を待って、気高くあり続ける。
5089一隻の貨物輸送船がその後方を航行し、距離を見計らいながら、護衛とシャトルの動向を監視し続けていた。
悠然とした地球が目の前に広がっていた。夜の砂漠に浮かぶ孤独なオアシスのように輝き、例え引力がなかったとしても惹かれるだろう。人を生み出した災厄の星は、無情に過去から未来へ向かって時を回していた。自らが生んだものによって朽ち果てても、沈黙し、いつか解放される時を待って、気高くあり続ける。
5月GOGOmoon
INFO【あらすじ】いつの間にかダバオにいたグエルは、ケネスにマフティーと間違われ逮捕されてしまう。何とか釈放されたもののケネスは逃さなかった。グエルはハサウェイとの出会いを話し出す。無償ダウンロードサンプル
ダウンロードはこちらから https://pictspace.net/items/detail/443931
デイドリーム・ビリーバー(サンプル)「居住許可証を見せろ」
ケネスが威圧した。軍服を着た部下が一人の青年に銃を向けていた。その青年は恐る恐る両手を上げた。画像が荒い監視カメラ越しに見ていたよりも、端正な顔だった。薄褐色の肌とピンク色の前髪に映える青い瞳がこちらを睨む。身体が妙に焦った。緩みそうになった態度を厳しく立て直し、もう一度居住許可証を見せろと怒鳴った。昼前で、じわじわと気温が上昇していた。もう十分暑く、まとわりつく湿気に苛立ちが増した。
「そんなものは持ってない」
声を低くして落ち着こうとしているが、語尾に震えがにじみ出た。
ダバオの市街地で、近くの店先にひっかけていたラジカセのボリュームを誰かが調節したのか、キーンと鼓膜を突き刺す音が辺りに響いた。その一瞬の隙をつき、青年は逃げた。ケネスは大声を張り上げた。
3299ケネスが威圧した。軍服を着た部下が一人の青年に銃を向けていた。その青年は恐る恐る両手を上げた。画像が荒い監視カメラ越しに見ていたよりも、端正な顔だった。薄褐色の肌とピンク色の前髪に映える青い瞳がこちらを睨む。身体が妙に焦った。緩みそうになった態度を厳しく立て直し、もう一度居住許可証を見せろと怒鳴った。昼前で、じわじわと気温が上昇していた。もう十分暑く、まとわりつく湿気に苛立ちが増した。
「そんなものは持ってない」
声を低くして落ち着こうとしているが、語尾に震えがにじみ出た。
ダバオの市街地で、近くの店先にひっかけていたラジカセのボリュームを誰かが調節したのか、キーンと鼓膜を突き刺す音が辺りに響いた。その一瞬の隙をつき、青年は逃げた。ケネスは大声を張り上げた。
ai_2_siki
DOODLE急に降ってきたハサウェイSS アイディア自体は前にもつぶやいてます 怪我の描写があります そして軍規に関する知識が全く無い人間が書いたのでだいぶ間違っていますマランビジー 感光してはならない。この瞳に共感し、感光してはならない。あの瞳は深い淵に開いた虚だ。そこから何がこんこんと湧き出してくるのか、わからないから。
調書を取る行為はほんの数分で終わった。本人の自白も何もなく、多数の戦闘記録とケネス・スレッグその人のその時々の証言が彼──マフティー・ナビーユ・エリンの犯罪行為とその時間的経過を裏付けていたからだ。あとはほんの少しの確認が取れればよかった。だからあんな大怪我をした彼を取調室に軟禁してその体をさらに痛めつけるなんてことはせずに済んだ。僕はほんの少しの間警備の人員と共に彼の病室へ向かっただけだ。そして聞いた。これこれこうした日時にこの場所で脅迫目的のテロ行為を行ったことを認めますか? この行為を主導したのは間違いなくあなたですか? 馬鹿みたいな質問に、しかし彼、ノア、ハサウェイ・ノアは苦しい息の中なかからどれも真摯に答えた。ああそうだ。間違い無い。どれも合っている。動機に関しては、全て、(そうすべて、)攻撃前に行った電波ジャックの中で述べた通りだ。そうだ。僕が、……僕がマフティー・ナビーユ・エリンだ。
2248調書を取る行為はほんの数分で終わった。本人の自白も何もなく、多数の戦闘記録とケネス・スレッグその人のその時々の証言が彼──マフティー・ナビーユ・エリンの犯罪行為とその時間的経過を裏付けていたからだ。あとはほんの少しの確認が取れればよかった。だからあんな大怪我をした彼を取調室に軟禁してその体をさらに痛めつけるなんてことはせずに済んだ。僕はほんの少しの間警備の人員と共に彼の病室へ向かっただけだ。そして聞いた。これこれこうした日時にこの場所で脅迫目的のテロ行為を行ったことを認めますか? この行為を主導したのは間違いなくあなたですか? 馬鹿みたいな質問に、しかし彼、ノア、ハサウェイ・ノアは苦しい息の中なかからどれも真摯に答えた。ああそうだ。間違い無い。どれも合っている。動機に関しては、全て、(そうすべて、)攻撃前に行った電波ジャックの中で述べた通りだ。そうだ。僕が、……僕がマフティー・ナビーユ・エリンだ。
エミリオ_二次創作置き場
DONE【閃ハサ】ブライトさんがもし二人に日記帳をプレゼントしていたら…という妄想話です。チェーミンのキャラクターをだいぶ捏造していますのでご注意を。閃光のハサウェイに向けての話として書いておりますので、あまり明るくはないです。
2023/06/03
二つの日記帳「ただいま、いつもビデオレターをありがとう。チェーミン、もうあんなに文字を覚えたのかい?」
「うん! 『ぱぱ』も『まま』も『おにいちゃん』も、全部書けるんだ!」
久しぶりの帰還に駆け寄るチェーミンを抱きしめながら、ブライトは我が子の成長を噛み締めていた。
文字が書けることだけじゃない。髪も背丈も伸びて、少しずつお姉さんになっている。子どもの成長は早いものだと、ブライトは家族と長く過ごせない自身の職務を少し恨んだ。
もうすぐ五歳を迎えるチェーミンはトレードマークの赤いリボンを着けておめかしをして、自分の帰りを迎えてくれた。なかなか一緒に過ごすことのできない自分を思ってこの姿を選んでくれたのかと思うと、目頭が熱くなるのを感じた。
3253「うん! 『ぱぱ』も『まま』も『おにいちゃん』も、全部書けるんだ!」
久しぶりの帰還に駆け寄るチェーミンを抱きしめながら、ブライトは我が子の成長を噛み締めていた。
文字が書けることだけじゃない。髪も背丈も伸びて、少しずつお姉さんになっている。子どもの成長は早いものだと、ブライトは家族と長く過ごせない自身の職務を少し恨んだ。
もうすぐ五歳を迎えるチェーミンはトレードマークの赤いリボンを着けておめかしをして、自分の帰りを迎えてくれた。なかなか一緒に過ごすことのできない自分を思ってこの姿を選んでくれたのかと思うと、目頭が熱くなるのを感じた。
おかか🍙
DONEハウンゼンをハイジャックする直前の偽マフティー素顔はどんなだったんだろう
ヒョロっとした見た目とあの発言から、神経質で自信過剰(または自信の無さの裏返し?)な性格なんじゃないかと思ってる
エミリオ_二次創作置き場
SPOILER【閃光のハサウェイ・小説版ネタバレあり】鬼●ちひろさんの「私とワルツを」にインスパイアされて書いた、ギギちゃんメインのSSです。ギギちゃんの過去をかなり捏造しておりますのでご注意を…
歌詞はあんまり関係ないですが、曲のイメージから書いてみました。
2023/04/30
ダンスホールであなたと「うそつきギギ」
初めてそう呼ばれたのはいつのことだっただろうか。
同じ施設で暮らす子が、まだ自分の分のおやつを貰っていないと言っておかわりを貰おうとしたから「ウソ、さっき食べてたじゃない」と先生に言った。
本当のことだった。
けれど。
「いい子ぶるんじゃねぇよ、うそつきギギ」
そう言われた。
「いいのよ、ギギ。…あなたは食べていなかったのね。ごめんなさい、それじゃあこれをどうぞ」
優しすぎた先生はーー精一杯の皮肉だーー、そんなウソを甘やかし、おかわりを与えた。
*
私が育った施設には早くに両親を亡くした子どもたちが集められていた。スラムで育った者も多く、粗野で卑しい子どもたちも少なくなかった。皆、生きるのに必死だったのだろう。
4315初めてそう呼ばれたのはいつのことだっただろうか。
同じ施設で暮らす子が、まだ自分の分のおやつを貰っていないと言っておかわりを貰おうとしたから「ウソ、さっき食べてたじゃない」と先生に言った。
本当のことだった。
けれど。
「いい子ぶるんじゃねぇよ、うそつきギギ」
そう言われた。
「いいのよ、ギギ。…あなたは食べていなかったのね。ごめんなさい、それじゃあこれをどうぞ」
優しすぎた先生はーー精一杯の皮肉だーー、そんなウソを甘やかし、おかわりを与えた。
*
私が育った施設には早くに両親を亡くした子どもたちが集められていた。スラムで育った者も多く、粗野で卑しい子どもたちも少なくなかった。皆、生きるのに必死だったのだろう。
エミリオ_二次創作置き場
PAST【閃ハサ・初代ガンダム】2021年6月分。ハサウェイ練習絵とブラミラ模写。ハサの方は丁度下書き嫌すぎ期だったので、直で水彩紙に描いてました。3枚目は未だに下絵状態のハサウェイです。 3エミリオ_二次創作置き場
PAST【閃ハサ】2022.6.8分。映画「ククルスドアンの島」を見たはずなのにノア家の面々を描いててわけのわからないもの。プルシアンブルーが鉄成分(血液や臓物)から作られていたことを知り、これハサウェイやん…ってなってしまってカッとなってしまった。逆シャアに出ている子ハサのジャケットは赤茶色(顔料的には酸化鉄)で、閃光のハサウェイでは紺のスーツになってるところも符合していて萌えたよ…勝手に。
エミリオ_二次創作置き場
PAST【閃ハサ・ガンダムUC】2021年7月頃。DMでLINEスタンプ的なやりとりをしようと思って描きました。吹き出しに好き放題セリフを入れて送るという迷惑極まりないことをするためのものです。ガウマン、レーンくん、未だに色つけてあげれてなくてごめんよ… 8エミリオ_二次創作置き場
DONE【閃ハサ・ORIGNクロスオーバー】閃光のハサウェイとガンダムORIGINを掛け合わせたif設定です。前世の記憶と交差していく物語になる予定です。現状ハサウェイほとんど出てません!ほぼブライトさん(過去の捏造あり)です。長くなりそうな予感…Like the “Möbius loop” - 01一番古い思い出はなに?
そう聞かれると答えに詰まる。
いつからだろうか。あるときから不思議な夢を見るようになった。
夢の中の僕は別の名前で呼ばれていて、声の質感から考えると、恐らく今の実年齢よりも年上だと思われる。そして、必ず同じ女性と過ごしているのだ。
笑っている日もあればケンカのようなことをしている日もある。他愛もない日常だ。
そしてその夢には、ある場面だけが何度も繰り返し再生されるという特徴があった。その場面になると、普段よりも視界がぼんやりとして周りのことはよくわからなくなる。
毎日見るわけでは無いが、夢の中の僕は不定期に別の名前で呼ばれ、その名を呼ぶ女性と日常を共にする。
時に夢と現実が混じり合うような感覚があり、今が宇宙世紀何年で自分は誰で何をしている人間なのか、わからなくなることもあった。
3452そう聞かれると答えに詰まる。
いつからだろうか。あるときから不思議な夢を見るようになった。
夢の中の僕は別の名前で呼ばれていて、声の質感から考えると、恐らく今の実年齢よりも年上だと思われる。そして、必ず同じ女性と過ごしているのだ。
笑っている日もあればケンカのようなことをしている日もある。他愛もない日常だ。
そしてその夢には、ある場面だけが何度も繰り返し再生されるという特徴があった。その場面になると、普段よりも視界がぼんやりとして周りのことはよくわからなくなる。
毎日見るわけでは無いが、夢の中の僕は不定期に別の名前で呼ばれ、その名を呼ぶ女性と日常を共にする。
時に夢と現実が混じり合うような感覚があり、今が宇宙世紀何年で自分は誰で何をしている人間なのか、わからなくなることもあった。
エミリオ_二次創作置き場
SPOILER【閃光のハサウェイ】※映画第一弾→小説中巻→小説下巻 の流れを汲んだ上で書いております。未読の方、映画の続編待ちの方はご注意ください。※小説版では、ケリアはクェスのことを知っているようですが、基本的には公開された映画準拠として「ハサウェイの過去をあまり知らない」ということにしています
2022年作(多分)
光の柱が見えた日その日は雲が多くて、けれどその隙間から太陽の光が差す穏やかな日だった。
薄明光線。光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象だ。
どこかの国ではこの現象を「天使の梯子」と呼ぶ、と聞いたことがある。ただの自然現象なのに、名前次第でこんなにも違った印象に思えるのだから、言葉というのは不思議なものだ。
あの光の柱を、天使が昇っているのだろうか。
ミヘッシャ・ヘンスはそんなことを思いながら、マグカップにコーヒーを注いでいた。
◇
そんなのんびりとした朝の時間は、ゴルフの尋常ではない声で一気に様変わりした。
「嘘だろ!? マフティーが…マフティーが……処刑された」
片手に持った朝刊を握りしめ、そう言った。最後は絞り出すような、泣き出しそうな声だった。
5935薄明光線。光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象だ。
どこかの国ではこの現象を「天使の梯子」と呼ぶ、と聞いたことがある。ただの自然現象なのに、名前次第でこんなにも違った印象に思えるのだから、言葉というのは不思議なものだ。
あの光の柱を、天使が昇っているのだろうか。
ミヘッシャ・ヘンスはそんなことを思いながら、マグカップにコーヒーを注いでいた。
◇
そんなのんびりとした朝の時間は、ゴルフの尋常ではない声で一気に様変わりした。
「嘘だろ!? マフティーが…マフティーが……処刑された」
片手に持った朝刊を握りしめ、そう言った。最後は絞り出すような、泣き出しそうな声だった。