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    #みかマリ

    unmarried

    あびこ

    DONE3年目4月に御影先生が退職してしまった世界線のマリィの話。
    ※マリィ=小波美奈子設定

    (前に生き霊というタイトルでツイートしてたネタを書き直したものです。)
    幻影と残像 四月四日。春休み明け初めての登校日、美奈子は学年が一つあがり、とうとうはばたき学園の最高学年となった。始業式を終えぞろぞろと講堂から出てきた生徒たちはエントランスホールに貼り出されたクラス発表の掲示を見て、想い人と同じクラスであることに内心ガッツポーズをしてみたり、親友とクラスが離れてしまったことを嘆いてみたり……とさまざまな反応を見せながら、各々新しい教室へと向かっていく。
     出席番号順に定められた自席に座った美奈子は、まだ馴染みの薄い教室内をぐるりと見渡した。今や自信を持って親友と呼べるみちるやひかるほどではないものの、昨年同じクラスで時折お昼を共にしたこともある仲の女子が数名クラスメイトに含まれていることが視認でき、美奈子は昨晩からずっと強張っていた気持ちがようやっとほどけていくのを感じた。小学校からカウントすれば、クラス替えなんてもう9度目のことなのに、毎度緊張してしまう。環境の変化は高揚感とセットで不安もいっしょに連れてくるからだ。その後、幼馴染が話しかけてくれたことですっかりいつもの調子を取り戻した美奈子は、もう間もなく聞こえてくるだろう元気な挨拶を期待してソワソワとその時を待っていた。
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