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    #一左馬

    ichizuma

    B0NNoU

    DONEBy 左馬刻が長いこと贔屓にしているキャバ嬢

    一左馬/イチサマ推しのキャバ嬢にブロマイドを押し付けらる左馬刻を眺める銃兎の話。

    嬢はてでで時代から話しやすくて、ずっと贔屓にしてる子。互いに恋愛感情は無く、合歓ちゃんの扱いに困った時女心の解説をよく求めに左が通ってた。


    フォロワーさんお誕生日おめでとうイチサマの続き。前の話読まなくても大丈夫です。
    お節介「ハッ、馬鹿かよ」
    「ふふ、左馬刻くんに分かってもらえるとは思ってなかったけどはっきりそう言われちゃうと凹んじゃうわね」
    「微塵も凹んでねぇ癖によく言うぜ」

    タイトな紺のドレスを身にまとった女が口元に手を当てて笑うと、左馬刻は気分良さそうにシャンパンの入ったグラスを空にする。さすがキャバ嬢というところか。左馬刻の話を聞きながら程よく自身の話を織り交ぜて盛り上げていく手腕に銃兎はぼんやりと感心した。

    無理やり連れてこられたこの場は酷く退屈だ。二人に付いている嬢は二人とも左馬刻に夢中である。自分が構われないから暇という訳でなく、銃兎自身が構うなと隣に来た女から距離を取り逃げたからなのだが。左馬刻はそんな銃兎を愉快そうに笑ってやれやれと言わんばかりに突っぱねた女を自身の隣に座らせた。こんな事なら仕事がしたかった、と左馬刻へ冷ややかな視線を送る。そんな銃兎を無視して繰り広げられる楽しげな会話に耳を傾けながら左馬刻の反応を観察していたのだ。目の前の不機嫌な人間を空気のように扱えるのはある種の才能を感じてしまう。本人にそれを伝えるとしたら嫌味になるが。
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    B0NNoU

    DONE一左馬/
    いち兄の恋心を敏感に察知するいち兄大好き三郎視点のお話。
    ほのぼの。サは一切出てこない。

    フォロワー誕生日にプレゼントするお話。
    碧ちゃんお誕生日おめでとう!!
    人生初イチサマなので許して……
    お目当てはあの人?「ご苦労さまです」

    愛想の良い表情を浮かべ三郎は宅配便を見送る。すぐに閉めると迷惑だったみたいに思われるのも嫌で、階段をかけ下りる足音が聞こえなくなるまで伝票を眺めていた。もしかしたら危険物かもしれない、と想像しながら文字を指でなぞり内容をひとつずつ丁寧に確認していく。宛先は長兄である一郎、送り主は通販サイトで品目は僕らの新しいアルバムのタイトルが記載されていた。僕か二郎のブロマイド目当てだろうか。ドアを閉めた瞬間、別の考えが浮かび顔から生気が失われる。

    よくよく考えたらこのサイトの特典に僕らは居ないのだ。確かナゴヤの波羅夷空却、シンジュクの神宮寺寂雷、そしてヨコハマの碧棺左馬刻───


    まさかと浮かんだ思考回路をかき消すように廊下を走る。とにかくこの荷物をいち兄の部屋に置いて忘れてしまいたい。中身を確認して「伝票の書き間違いか」と安心したいところだが、人の荷物を勝手に見るほど僕の性格は腐ってない。なにせ相手は尊敬するいち兄だ。余計に出来ない。
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