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    #七マリ

    tang_soliloquy

    DONE二年二月十四日の七マリ。時期外れですがバレンタインネタ。
    以前アンケを取った『CP創作お題をアンケで決める』で1位だった『熱があるのに』をクリアするのにこれしか思い浮かばなかった。
    七ツ森くんに逆チョコ用意して欲しいのは私だけではないはず……。あと七ツ森くんあの食生活とか睡眠時間とかでも滅多に体調崩さない、さりげなく健康優良児なイメージがあります(熱出し慣れてないタイプ)。
    「……ん?」
     目覚まし時計を止めてあくびをしようとして、ふと喉に覚えた違和感。「あー」と声を出してみても咳払いをしてもそれは消えず、洗顔と歯磨きを済ませて水を飲んで、やっといつもの声に近くなった。
    (湿度は……ヤバいな、四十パーセント切ってる)
     部屋の片隅に置いてある温室計に目をやると、室内はカラカラ。寝ている間に乾燥で喉をやられたのだろうと頷きながら加湿器をつけた実は、普段使いの化粧水に手を伸ばしかけて止め、その隣のボトルに――スペシャルケアのラインナップに指先をかける。
    (こんだけ乾燥してるし、ちゃんと保湿しとかないと……って、気合い入れたい言い訳なんですけど)
     今日は二月十四日。少し――いや、だいぶ期待している、特別な日だ。ほんの一週間ほど前にも実の誕生日という特別な日があったのだが、それはそれ、これはこれ。バレンタインをこんなに心待ちにするだなんて、去年までの自分に言っても信じてもらえないだろう。
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    tang_soliloquy

    DONE卒業後7月末。順調にお付き合いしている七マリちゃん、カレカノ初めての夏休みのひとコマ。
    Words Pallet kiss!(@torinaxx 様)のお題の13『遠雷に酔う』のワード「ぞわり」、「何度も」、「気持ちいい」を七マリちゃんで!とリクエストを頂戴しました。お題も含めて組み込んであります。
    ⚠がっつりキスするおはなしなので、苦手な方はご注意ください
    遠雷に酔う 今年の夏は多忙な予定だ。仕事も課題もあって忙しいのももちろんだが、それ以上に、恋人になった美奈子とのデートをたくさんする予定だからだ。今までの夏休みはお互いに遠慮して日曜日にしかデートをしなかったけれど、今年は違う。平日だろうが夕方だろうが夜だろうが、会いたい時に「会いたい」と言えるし、会いにだって行けるし、お泊まりだってできてしまう。
     それはさておき、せっかく恋人になれたのだから、ただ会うだけじゃない夏らしい思い出も欲しくなる訳で。夏休みが始まったばかりの今日は、ふたりのスケジュールを確認しながら予定を立てるため、実の家でデートをする。

    「あー……あちぃ……」
     いつもどおり近所の公園に美奈子を迎えに行く道中、思わず口をついて出てしまうくらいの暑さだ。真っ青な空に、真っ白な雲。照りつける太陽は眩しすぎて、辺り一面が白っぽく見える。強い日差しに目がやられそうだと胸元に引っ掛けていたサングラスをかけた実は、ふう、と熱を逃すように息を吐いた。天気予報によると、この先しばらくこんな天気が続くという。
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    spring18_520

    MOURNING自分以外が学年トップクラス、そして一流志望…、好きな子もその進路、ってなったら七ツ森くんは1回くらい本気で一流大学進学を考えたことがあるのでは?
    そんでマリィと真剣な話をして自分の将来の選択に自信を持てるようになってたりしないかなぁ、なんて妄想。
    一流大学進学を考えた七ツ森くんの話 問題を全て解き終えてから数分。ようやく採点をする気になって、どくんと心臓を鳴らしながらページを捲った。赤ペンを持つ手には力が入らない。
    いやいやでも、もしかしたら、案外──なんて自分を勇気づけては回答の冊子と自身の文字とを見比べる。

     マル、バツ、バツ、マル、マル、バツ、バツ、バツ……。

     半々くらいか、と思う気持ちには安堵と落胆が入り交じる。手応えの割には取れていた。けれどこの結果じゃ到底ダメ。あと10点でも取れていれば気分も少しは違っただろうか。

    (……あぁもう、絶対ムリ、マジでムリ!)

     頭を抱えるように項垂れる。目の前の冊子や筆記用具も全て投げ捨ててしまいたかったけど、ここは教室。放課後だから残っているのは俺くらい、とは言え誰に見られるか分かったもんじゃない。とりあえず深く溜息をついて、忌々しく机を眺める。
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