あまはな
PROGRESS前に呟いてたお狐様なお菓子屋の晴と、そこで菓子職人する羽目になった道な現パロファンタジー。取り敢えず導入部分のみ書けたので投稿します。
書き終わったらpixivにまとめて投稿予定。
おきつねさまの菓子司 ~はじまり 『それ』は突然現れた 大晦日。この頃になれば、夕べと言えども日はすっかりと落ちて薄暗い。店の立ち並ぶ通りでは、あと数時間後に訪れる年明けを待ちわびてさざめく人々の声。そんな喧騒に己のトレードマークともいえる白黒二色の頭を振り、身長2mの立派な体躯にふさわしい広い背を向けて、道満は暗い路地へと歩を進める。マフラーの隙間から冷たい空気が剥き出しのうなじを撫で上げて、思わずぶるりと身震いした。
病院からの帰り道。住まいから少し離れたそこは通院に時間がかかる為、下手をすれば一日がかりになる事もある。今日のリハビリの成果を思い起こすと共に、その胸中にはいつかの絶望が去来した。
『膝の靭帯断裂です。手術をすれば日常生活に支障ないレベルまで回復しますが、サッカーのように脚を酷使するスポーツを続けられるかどうかは、現段階では断言できません』
9615病院からの帰り道。住まいから少し離れたそこは通院に時間がかかる為、下手をすれば一日がかりになる事もある。今日のリハビリの成果を思い起こすと共に、その胸中にはいつかの絶望が去来した。
『膝の靭帯断裂です。手術をすれば日常生活に支障ないレベルまで回復しますが、サッカーのように脚を酷使するスポーツを続けられるかどうかは、現段階では断言できません』
aki_co_isono
MAIKING同タイトルの曲から浮かんだお話で。歌詞からの引用多数です。ピアノを弾く晴さんが書きたかったのですが…まだ弾いてない(笑)
いずれシリーズで書きたいです。
ある方とDMでやり取りしたり、作品を拝見させていただいたりして産まれた、初現パロです☺️
おぎゃー👶
明け方の君ああ、寝過ごした。
大体、何をしても人並み以上にできた。いや、人並みを越えていた。順位のつくものは大抵1位。
初めてすることも、見本を一度見ればすらすらと出来た。
生憎見た目もよく、大多数から好かれ。常に称賛の中心にいた。
嫉妬などで嫌がらせを受けても、何の巡り合わせか、大抵、相手が自滅するなど自分に都合がいいように物事は運んだ。
そうならなかった場合は、倍返しで黙らせた。
人生、怖いものは無かった。大体は。
が。
いくつか弱いことがあって。
その1つが、朝。
割に短い睡眠でも、体は回復する。おそらく尋常ではない眠りの深さで、体を休めているのだろう。
だが。その反動か、寝起きがすこぶる悪い。エンジンが掛かるまで、30分はかかる。
3925大体、何をしても人並み以上にできた。いや、人並みを越えていた。順位のつくものは大抵1位。
初めてすることも、見本を一度見ればすらすらと出来た。
生憎見た目もよく、大多数から好かれ。常に称賛の中心にいた。
嫉妬などで嫌がらせを受けても、何の巡り合わせか、大抵、相手が自滅するなど自分に都合がいいように物事は運んだ。
そうならなかった場合は、倍返しで黙らせた。
人生、怖いものは無かった。大体は。
が。
いくつか弱いことがあって。
その1つが、朝。
割に短い睡眠でも、体は回復する。おそらく尋常ではない眠りの深さで、体を休めているのだろう。
だが。その反動か、寝起きがすこぶる悪い。エンジンが掛かるまで、30分はかかる。
スズメ虫
DOODLE現パロ同棲晴道の小話。ある雨の日。 電車通勤をしている道満は帰り道、家の最寄り駅を出たところで大雨とカチ当たった。こんなに雨足の強い今日に限って傘を持っていない。諦めて上着を頭から被り、鞄を豊満な胸に押しつけて足に力を入れたところで見知らぬタクシー運転手に呼び止められた。
「蘆屋さんですか?お電話で伺った通りの方ですぐ見つけられました」
思わず頬が引き攣るが、にこにこと笑う運転手は何も悪くないので怒れない。丁度道満のスマホに晴からタクシーを呼んでおいたと連絡が入った。
道満は一般家庭育ちだが、同棲している恋人の晴明は不労所得で生活できる絵に描いたようなボンボンだった。
5分と掛からない距離でタクシーを呼ぶのは止めろと前に言ったのにまたやりやがったと、見ず知らずの人のよさそうな運転手の手前抑えたが、内心キレ気味になった。けれども、その時とは違って今日は雨だ。帰っても怒鳴るのは良くないと、乗り込んだ車内で深呼吸する。
982「蘆屋さんですか?お電話で伺った通りの方ですぐ見つけられました」
思わず頬が引き攣るが、にこにこと笑う運転手は何も悪くないので怒れない。丁度道満のスマホに晴からタクシーを呼んでおいたと連絡が入った。
道満は一般家庭育ちだが、同棲している恋人の晴明は不労所得で生活できる絵に描いたようなボンボンだった。
5分と掛からない距離でタクシーを呼ぶのは止めろと前に言ったのにまたやりやがったと、見ず知らずの人のよさそうな運転手の手前抑えたが、内心キレ気味になった。けれども、その時とは違って今日は雨だ。帰っても怒鳴るのは良くないと、乗り込んだ車内で深呼吸する。
taiyaki_licht
MAIKING呟いてた道満への想いが激重な神性強めの晴明オルタとの晴道。とりあえずえっちパート手前まで(呟いてた内容に鰭がついた程度の内容)
また後日加筆する。
晴道 晴明と師弟関係となって何年経っただろうか。内裏へも出入りできるようになり、右大臣との縁もできた。居が必要ならばと都の外れではあるが程よい大きさの邸まで用意してくれるという。そろそろと思い、道満は昼に晴明邸で話を切り出すことにした。
「晴明殿、拙僧ここを出ようと思いまする」
突然の弟子からの申し出に目を通していた書から顔をあげた。
「何故?」
「京での在り方を覚えました。晴明殿のおかげもあり依頼主とのご縁もできましたので。改めてあなたに挑みたく」
じっと真意を探るように見つめてくる晴明に道満は眉を寄せた。
「───誰が、許可した?」
「はい?」
「誰が、弟子を辞めることを許可した?誰が、私の元を離れることを許可しましたか」
1887「晴明殿、拙僧ここを出ようと思いまする」
突然の弟子からの申し出に目を通していた書から顔をあげた。
「何故?」
「京での在り方を覚えました。晴明殿のおかげもあり依頼主とのご縁もできましたので。改めてあなたに挑みたく」
じっと真意を探るように見つめてくる晴明に道満は眉を寄せた。
「───誰が、許可した?」
「はい?」
「誰が、弟子を辞めることを許可した?誰が、私の元を離れることを許可しましたか」
にゃにゃ
MOURNING「実は、好きな方がおります」からはじまる晴道、前半は以前フリートにあげてました。直接的表現はありませんが合意のない性行為をした描写があります。
続きが思いつかずだいぶ経った(気がする)のでいったん供養 6113
nicola731
DOODLEマシュマロで感想を貰えたので書きました。晴明殿が道満をうっかり殺してしまい作り直したらパーツが余ったのでそれも使って子供作った話のよく分かんない回です。やまなしおちなしいみなし。まさにやおい。なんとなくの気持ちで読んでください。https://poipiku.com/1112421/4069510.html
https://poipiku.com/1112421/4294357.html 自分が地面に転がっていると気付くのに、道満は時間が掛かった。記憶の途絶がある。昨夜は吾子を寝かしつけてそのまま寝てしまった。それから記憶が無い。今こうして自分が倒れ伏している理由に心当たりさえ無い。体が動かない。視線を動かしてどうにか周囲を確認すると、晴明の邸庭であることに気付いた。
「全くお前はどうしてそうも……」
少し離れたところから呆れたような晴明の声が聞こえた。それから木の撓る音がして、沓の擦れる音が近付いてくる。家主が庇の間から降りて近付いてきたのだろう。
俯せた道満の体をころりと転がして、晴明が見下ろしてくる。何も分からない道満は困惑したまま彼を見上げるばかりだった。
「あの、晴明殿。何故このようなところに儂は寝ておるのでしょうか?」
「庭に降りようとしたからですよ。私の術の効果範囲を無視して外に出ようとするからそんなことに、と、今のお前に説明しても仕方無いですね」
「お前は何も覚えていないのですから」と晴明が言いながら道満を抱き上げた。驚いた道満は身を捩り、その時に自分の手足が無くなっていることに気付いた。思わず悲鳴を上げれば晴明が声を立てて笑った。何も面白いこと 1542
nicola731
DOODLE「罪深き墓前まで」思いつきの時代物パロ晴道。多分この後二人で共謀して旦那を始末します。 晴明の兄が妻を娶ったのは彼が十五の時だった。付き合いのある旧家の長子で、美しいことで評判だった。まだ十八になったばかりだった。晴明の幼馴染だった。
晴明は義姉になる前まで兄の結婚相手を「道満」と呼んでいた。義姉になるまで兄の結婚相手を抱いていた。去年の盆に宴会があり、その裏で二人は体を繋げた。お互い初めての相手だった。晴明にとっては初恋だった。
道満は自分の妻になるものだと信じ切っていた彼は、夏の盛りを過ぎた頃に兄から婚姻のことを聞かされて、がらがらと全てが崩れていくような心地になった。美しい上に賢い道満は詩経さえ誦じてみせる。対して夫となる晴明の兄は凡庸で家柄ばかりが取り柄の役人だった。幼少のみぎりから才覚を発揮していた晴明とは大違いだった。
晴明は兄が何処か勝ち誇ったような顔をして自分を見ていることに気付いた。兄が自分を打ち負かしたいがためだけに、道満を妻に迎えたのだとすぐに理解した。殺してやろうかと思った。
道満は家庭に入ると頗る良妻で、よく躾けられた奥様になった。夫の父母に気に入られ、夫の床屋政談にも美しい笑みを浮かべたまま付き合った。晴明が「義姉さん」と呼んでも笑み 1027
nicola731
DOODLEhttps://twitter.com/nicola731/status/1374684085319168000?s=21晴道ハッピーゆるゆる結婚生活だよ。ホントだよ。ふと、書き付けを捲る道満の指が止まる。自分が書き留めたはずの術式がまるで目新しく見えた。自分の屋敷から運ばせた書物の内に紛れていた一片の書き付けを、道満は思い出すことができない。なぜ自分が書き留め、なぜこのように術を構築したのか。道満は考え込んでしまう。
晴明の屋敷の奥、その御帳に囲われている道満は外へ出ることもできないため、自邸から自身の蔵書を運ばせた。一度死んでしまい、晴明の手によって人形の体に魂を移し替えられてしまった道満にはできることが少なかった。与えられる衣服が小袖のみなので人前に出ることもできない。仕方なく畳の上に座って自分を囲む書を読むか、不本意ながら夜伽の真似をするか、まことに不本意ながら子の世話をするぐらいしかない。
「ンン、ンンンンン? なぜこのように……いや、効果的ではあるが、こちらではむしろ、ンンン、検証済であるか…………」
紙片を前に悩む道満の背に勢いの付いた何かがぶつかる。道満が振り返ると七歳ぐらいに見える、夜の海に幾つもの白波が立っているような、白髪の混じる黒髪の子供がいた。
「おや吾子、腹でも空いたか?」
「かかちゃまー縺ェ縺ォ繧偵@縺ヲ繧九」
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