Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    #夢小説

    dreamNovel
    読者自身が主人公となることができる小説。
    読者自身が主人公(夢主)の視点に立った上で物語が進行していく小説。
    読者が作品に感情移入しやすい利点があるが、その一方で上手に書かなければ物語が単調になりやすく(ただただ「情報が入る→何かが起こる」の繰り返しになることが多い)、書き手のストーリー構成力が試される作品でもある。
    主人公の名称はないが、決められてあったりすることもある。

    tomoe1218

    DONE2020/5/5発行のるろ剣夢アンソロジー「花綵-はなづな-」(@ruroken_ym_x )に寄稿させていただいた斎藤一夢小説です。再録解禁になったので早速。わたしは常に再録したいマンなので……ポイピク使ってみたかっただけなので、いずれ支部にも上げます。アンソロジー、まだ在庫あるみたいなのでよろしかったら〜。素敵なるろ剣夢がたくさん見れます。表紙からやべーですんで……
    【るろ剣】だいきらいなひと【夢】 人は私を小町と呼ぶ。もちろん本名ではないのだけど、いつの間にか定着してしまった。親しみが込められた呼び名だし、嫌なわけではなかったからそのままにしている。
     どうして小町なのか。理由は単純。私が蕎麦処で働く小町娘だから。ただ真面目に働いているだけなのに、蕎麦小町なんて呼ばれるようになっていた。率直すぎて素直に喜べないけれど、町に溶け込めているならそれでいい。
    「はい、天ざる二ツ、お待ちどおさま」
    「ありがとうねェ、小町ちゃん」
     私が働く蕎麦処は小さな店で、寡黙な店主、店員も私ともう一人だけだ。もう一人の店員である静さんは初産を控えていて、いまはお休みを取ってもらっている。なのでいまは実質二人でこの店を切り盛りしていた。幸いというかここは大通りではないし、お客さんも気心の知れた常連さんばかりなのでなんとかやれている。私が蕎麦小町ともてはやされた頃はご新規さんもたくさんいたけど、何度も繰り返し通ってくれるのは親父さんの蕎麦にこそ惚れた人だけなのだ。
    8132

    きゃろっと NO.八

    DONE鍾離×夢主(女)

    夢として書いていますが、立ち位置が旅人の女主としても、旅人としても、読めると思います。
    捏造あり、地雷が無い人おススメです。

    ネタバレしてしまうのでここでは書けませんが、検索して下さい。
    読んでくれた人が、ひとつぶで二度美味しくいただけると嬉しです。(ぺこり)
    その先の何処かへ「……お前は、何処を見ている……」
     不意にそう問われて、私は声の主のである隣に立つ鍾離先生へ顔を向けた。
    「俺には見えない何処を、お前は見ている?」
     お昼過ぎに璃月の街中で買い物したりして、時間が久しぶりにあるな~なんてぶらぶらしていたら偶然鍾離先生と出会って、天気がいいこの時期は特に景色が綺麗だから、と、時間もあるならと誘われて一緒に来たところは、璃月でとても高い頂の上。
     丁度、オレンジ色の空と海とが繋がって水平線を色の中に溶かし込んでいる時間帯だったこともあって、私はオレンジが溶けたその先の遠くを眺めていた。
     あのオレンジ色が続いている何処かに見つけなければいけない何かがあるはずなのに、私はそれを思い出せなくて、でも、そこに辿り着かなければいけないのにそこが何処なのかわからない焦燥感が時々私を包み込もうとして来るのを振り解きながら、それでも、確かにそこに近づいているささやかな実感しかなくて、ちゃんと目に見える形として成せていないのがもどかしい。
    1367