心地良い場所Psyborg、Akuuki、Fukuma。ファンのみんなが好きなカプのタグを使い、イラストや小説など好きなように投稿してくれている。俺たちは空き時間があればそれをいいねやRTをしたり、浮奇からがおそらく半数以上を占めていると思うが良いなと思ったイラストをお互い共有したりしている。…正直どれもいい。最高だ。ただファンのみんなは知らないだろう。俺たちは…
コンコンッ
🔮「ふーふーちゃん入ってもいい〜?」
🐑「ん…あぁ。いいぞ」
俺は読んでいた小説をそっと閉じ、自身の膝の上に置いた。
🔮「hehe」
🐑「どうした浮奇。今日はいつになくご機嫌だな」
🔮「聞いてよ!ふーふーちゃん!」
ドアが開くと同時に私は目の前に居る猫ちゃんに正面から飛びつかれた。今日はなんだかご機嫌だ。
🔮「よいしょ…っと」
浮奇は私の膝の上に置いてある本を机に退かし、甘えたな彼は自身の身体を私に擦り付けるかのように膝の上に乗ってきた。ごろごろと喉を鳴らすようなそのあまりにもcuteなその顔を見て胸が高まりながらも「まるで本物の猫のようだな」と浮奇の頭に手を乗せ、そっと撫ぜた。
🔮「実はヴォックスが一緒にカフェに行かないかだって!凄いおしゃれなカフェでさ!見てよ!」
キラキラとしたその瞳が映す先は私とは程遠いような綺麗でお洒落なカフェ。流石ヴォックスだなと感心しながらも少しだけアイツに嫉妬してしまう自分が居る。
🐑「ほう…とてもお洒落なカフェだな。」
🔮「でしょ!メニューも凄いおしゃれでね?えっと…これとか!パンケーキとかめちゃめちゃおしゃれじゃない?」
🐑「そうだな。まるでアートみたいだ」
はしゃぐ浮奇の横顔をじっと見ながら彼の話に対して相槌を打つ。画面に夢中であった彼が突然私の方を見ると
🔮「ね!ふーふーちゃんも行こうよ!」
あぁ…やっぱりそう来たか。申し訳ないとは思っているが、私の答えはどんなに可愛い浮奇の頼みでも決まっていた。
🐑「…私は行かなi」
👹「せっかく私たちの可愛い恋人からのお誘いなんだ。少しは考えてみたらどうだ?」
いつの間にか入ってきていたヴォックスが壁に背中をつけ、腕を組みながらそう言ってきた。
🐑「ヴォックスお前また私の部屋に勝手に入ってきて…」
👹「一緒に住んでる上に恋人同士なんだ。別に今更気を遣ってどうするんだ」
そう。実は俺たちは3人で付き合っているのだ。部屋は別々だが同じ家に住んでいる。恋人同士でありながらも私たちはお互いを共有し合い、まるで家族のような感じだ。だが私はそれを認めるほど素直な奴ではない。
🐑「お前は本当にパーソナルスペースと言うものを知らないのか?」
👹「私はお前も気を遣う必要はないと言ってるんだ。たまには外に出てみるのも悪くないぞ」
🔮「ね!ヴォックスもこう言ってるし、行こ!ふーふーちゃん!俺ふーふーちゃんの違う姿も見たいんだ!」
🐑「はぁ…お前たちは本当に…」
自分が素直ではないことはこの2人にはもう分かりきっていることなのだ。今更断ったとしても彼らにとっては意味なんて成していない。俺は結局彼らの熱意に押されてしまった。
🐑「…分かったよ。支度をするから出てってくれ」
👹「私が着替えさせてやってもいいんだぞ?」
🐑「はぁ!?お前の力なんて必要ない!」
🔮「じゃあ俺が着替えるの手伝うよ!」
🐑「浮奇もその必要はな…ッてチャックに手をかけるな!!」
🔮「ヴォックス!ふーふーちゃんを押さえて!」
👹「任せろMy hunny」
🐑「お前らなんて大っ嫌いだッ!」
毎日が本当に賑やかで私にとっては明るすぎるぐらいだが、なんだかとても心地がいい。この生活がずっと続けばいいと柄もなく思ってしまう。アイツらには絶対に言わない。これは自分の墓まで持っていくのだと大好きな二人に遊ばれながらも心に誓ったのであった。