よーでる☆quiet followDOODLEちょっと1日1作ノルマが押してるのでゴア小説なるものに挑戦してみんとするなり。ぬるいとは思いますがグロ注意です。 ##単発ネタ show all(2388 chars) Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow よーでるDOODLEふと浮かんだメモとある傭兵部隊の話「おれの情けないとこを見たんです。隊長も何か情けない話を教えてください」 部下の無茶振りに、少し考えて男は答えた。 「俺の妻は知っているな?」 「ああ、はい。任務で結婚する必要があって、奥さんもそれは承知で……一昨年亡くなったんですよね?」 「ああ。薄情な女でな。俺の先輩で、年上の部下になった人の娘で、父親の葬儀に涙も見せなかった。 俺が『父君には生前お世話に』と挨拶すると、『そうですか』と一言。 『悲しくないのか』と尋ねると『あまり家に寄りつかない人でしたから。もちろん感謝はしてますけど』と淡々と。 俺にも、最期までその調子だった」 隊長がそこで話を終えたので、部下は戸惑った。 「今のが、隊長の情けない話ですか?」 385 よーでるDOODLE病み上がりの筆慣らしに書きたいネタのメモ代わりエルフの語る永遠について エルフに寿命はありません。エルフに老いはありません。成人すればそのまま、永遠を生きます。 めったに死ぬことはありません。己の傷を癒やすなど肌を撫でるが如く。病もわたしたちを冒しません。だからわたしたちは、とても数が少ない。そういうことになっています。 「せんせぇ、おはよう~~」 「はい、おはようございます」 わたしは人間の里で教師をしています。子どもたちはとても可愛い。鼻水を垂らしながら、泥だらけで駆けていく。優雅さのかけらもないと、仲間のエルフは眉をしかめたけど。わたしはとても可愛いと、そう思ってしまったのです。 「先生、おはようございます」 「おはようございます。今日も精が出ますね」 今ご挨拶してくださったご老人もそう。しわくちゃの肌がとても可愛い。エルフにはないものだからでしょうか。それとも、あの子が子どもだった頃のことを思い出すから? 2295 よーでるPROGRESS完!! うおおお、十数年間ずっと頭の中にあったのでスッキリしたぁ。こういうカイムとマナが見たかったなー!!という妄執でした。あとどうしてカイムの最期解釈。またちょっと推敲してぷらいべったーにでもまとめます。罪の終わり、贖いの果て(7) 自分を呼ぶ声に揺すられ、マナはいっとき、目を覚ました。ほんのいっとき。 すぐにまた目を閉ざして、うずくまる。だが呼ぶ声は絶えてくれない。求める声が離れてくれない。 (やめて。起こさないで。眠らせていて。誰なの? あなたは) 呼び声は聞き覚えがある気がしたが、マナは思い出すのをやめた。思い出したくない。考えたくない。これ以上、何もかも。だって、カイムは死んだのだから。 結局思考はそこに行き着き、マナは顔を覆った。心のなかで、幼子のように身を丸める。耳を覆う。思考を塞ぐ。考えたくない。思い出したくない。思い出したく、なかった。 わからない。カイムがどうしてわたしを許してくれたのか。考えたくない。どうしてカイムがわたしに優しくしてくれたのか。知りたくない。わたしのしたことが、どれだけ彼を傷つけ、蝕んだのか。取り返しがつかない。償いようがない。だって、カイムは、死んでしまったのだから。 3697 よーでるPROGRESSノウェパートここまで。「そのとき不思議な力が!」に理由つけたくてやったパートでした。罪の終わり、贖いの果て(6) 精緻な刺繍を施された毬のような結界が、マナの体を囲み、その動きを静止させていた。 その姿を案じながらも、ノウェはレグナから飛び降りて地上に着地した。ゴーレムの掌から降りたセエレ神官長の隣に、守り手レオナールが降り立つ。 その腕から降ろされた女騎士に、ノウェは駆け寄った勢いのまま抱きついた。 「エリス!!」 温かい。生きている。幻じゃない。 ただ敵対しただけの人間を大勢斬り殺した自分が、今更友の生を喜ぶのかと頭の片隅で嘲けるが、湧き上がる安堵は消せなかった。 「ノ、ノウェ。エリスは病み上がりで、傷もまだ塞がってないですから」 「ごっ、ごめん。助かったんだな、エリス」 「……ええ。セエレ神官長が処置してくださったの。わたくし、あんなことでは死なないわ」 1852 よーでるPROGRESSせっかくのヒロイン闇堕ちなんだからこんくらい暴れてくれて良かったんですよ、という煩悩アクションパートです。ノウェパートはあと1回の予定!罪の終わり、贖いの果て(5)『ノウェ。マナは僕が。あなたはエンシェント・ドラゴンを!』 飛んできたセエレの思念に、ノウェはレグナを駆りエンシェント・ドラゴンへ突進した。 罠かもしれないとは考えた。だが、今のノウェに他に縋るものはなかった。 『悠久の果てに神の尖兵と成り果てた先達よ、今その呪縛から解放しようぞ!!』 レグナが吠え、蒼炎が古竜の鱗を抉った。ノウェの光刃が追撃し、その下の肉を削ぐ。 古竜があぎとを開き、角と一体化した頭部がノウェたちを見た。 「レグナッ!!」 返礼のブレスが空を灼いた。聖なる竜の異名に相応しい真白い炎が、直撃を避けレグナとノウェがそれぞれ二重に障壁を張ってなお、肌を炙り視界を眩ませる。 長期戦は不利。下手に避ければ地上のセエレ神官長らゴーレム群も焼き払われる。魔力で治癒力を活性化させながら、ノウェはレグナと魔力を一体化させた。 2846 よーでるPROGRESSノウェパートにかこつけて捏造設定ほのめかしパートその1です。妄想なので公式設定とはぜんぜん違います。罪の終わり、贖いの果て(4)「らららら、人は我が失敗作。我が写し身でありながらエゴばかりが強い、醜い、醜い、醜い、死ぬが良い」 濃密で強大な魔力が立ち昇る。マナの指が宙を梳ると、無数の天使文字が弾幕となって降り注いだ。 咄嗟に振り抜いた剣に魔力を充填する。展開された障壁を衝撃と爆音が揺らし、ひび割れさせ、砕こうとする。 「レグナっ!」 急降下した蒼竜の爪撃を、マナはステップを踏むように軽やかに躱した。 石礫も砂埃も彼女には当たらない。踊り子のように嫋やかに笑いながら、花弁を撒くように魔弾を撒き散らしてくる。 それらを撃墜しながら、レグナの呼気に青い炎が燃えるのを見つけて、ノウェは慌てた。 『ダメだレグナっ。なんとか正気に戻さないと……』 1854 recommended works よーでるDOODLE猿の手+聖人の遺骸の部位いっぱい+龍の体をもいで雨乞いをした民話モチーフ。□にあらず 昔々、あるところに■■という※の子がいました。 ■■は神様でした。いえ、本当に。だって人の願いを叶える力があったんですから。そんなのきっと、神様でしょう? ■■は優しくて気前が良い※だったので、景気良くみんなの願いを叶えてやりました。 「神様神様、どうか雨を降らせてください」「はいどうぞ」 「神様神様、どうかこの子の病を癒してください」「よしきた」 「神様神様、どうか憎いあいつを殺してください」「これでいい?」 願いを叶えるには供物を捧げねばなりません。いえ捧げるのは■■の仕事です。■■が体の一部を大地に捧げれば、大地が願いを叶えてくれるのです。 いつからそうだったかはわかりません。生まれたときから? それともその前から? 覚えていません。わかりません。今日も一房、■■は髪を大地に捧げます。 887 よーでるDOODLE合同一次創作「龍のうたった祭り歌」より。作中現代から見て旧世界と呼ばれる文明が滅んだ話。旧い世界が終わった話 昔々、あるいは明日の話。人が大地にあふれ、地表が隅々まで人の目に暴かれ、海も大気も秘密がなくなり、ついには宇宙の果てに辿り着くその前に、空に羽ばたく力を失った時代の話。 大地の資源を掘り尽くした人間たちは、せっかく積み重ねた文明を動かすエネルギーを失い、代わりとなる新たな技術を発明しました。形や言葉、意志に応じて奇跡を起こす技術。そう、魔法です。 魔法は万物に宿るちから……正確にはゆらぎを源に、え、どうでもいい? ふふ、じゃあその先の話をしようか。世界は魔法使いであふれました。 魔法使いはみんな欲深でした。当たり前だよね。なんだって願いが叶うんだから。 ある魔法使いは言いました。「土も風もみんな汚れている。綺麗にしよう。大地よ甦れ。大気よ癒やされたまえ」 かくしてその通りになりました。 1367 よーでるDOODLE世界の一部を掬い上げた話、後半。読み聞かせ形式にすることでだいぶ設定省いてます。それでも伝わるか不安になるな…今の世界が始まった話 さて、女の子の魔法を見つけたことで、世界の終わりを防ぐ道はひらけました。が、まだ一歩めです。まさか全部の魔法を見境なしに消すわけにもいきませんからね。 魔法は人類の文明の要でした。魔法で広げた大地を元に戻せばぎゅうぎゅう詰めで大勢死んじゃいますし、魔法で癒した傷を戻したら大惨事ですし、魔法で熾した火を止めたら凍え死ぬ人が大勢出ます。 世界を救うためなら仕方ないとか、対局のための犠牲は許容すべきとかいう考えもありますが、肝心の女の子がそういった考えを受け入れられませんでした。 人が死ぬのは嫌。人が大切にしてるものは大切にしたい。そんな善良な子でしたからね。 世界を救うには、適切に魔法を管理する必要があります。魔法で曖昧になった世界を適度に戻し、曖昧になりすぎないよう整えて。 1812 よーでるDOODLE歴史編そのいち。ざっくりやるため色々端折ってます。生き残った人々と今はもうない王国の興り さて、女の子が神になり、彼女が作った箱庭で辛うじて生き残った人々でしたが、その先も生き延びるのは簡単なことではありません。 まず、魔法が使えなくなっていました。旧い世界ではこうなれと命じれば世界は言うことを聞いてくれましたが、今の世界では神さまを説得しなければなりません。 予定通りリエルが神になっていれば神さまのほうから話を聞いてくれましたが、女の子がなった神さまにそこまでの演算速度はありません。「炎よ水になれ!」と言われたって、「え? 炎が……水に???」と困ってしまいます。 次に、神さまが作った世界は、旧い世界とは変わっていました。魔法で再現された世界ですからね。 具体的に言うと、この世界では死者の祟りが実体化して襲いかかってくることがあります。常識? うんうん、そうだね。 1708 よーでるDOODLEようやく厨二病設定の数々に言及できた。この世界のドラゴンは景観+色彩+動物をモチーフに発想してます。とりあえずは概要概要!龍のことと今ある国々の話 女の子が成った神=精霊だけで世界を支えるのは大変です。だから旧い世界の魔法使いたちは、彼女を助ける仕組みを用意していました。 ゆらぎを強く発し曖昧になりやすい場所は、意志を帯び自らを律するようになる仕組みです。例えば高く険しい山の頂。例えば澄んだ湖の水底。例えば深く底知れない森の奥。 そういった場所は、自律型仮想神格自動生成プログラムによってゆらぎを象徴し管理するAIが……はい、ややこしい話はカットね。つまり、この世界には龍が生まれるという話です。 例えば、白く染まる草原に影差す大岩から生まれた、白夜の幽狼/草原を泳ぐ影/影龍スウレシウ。 例えば、青空の鏡たる曇りなき湖から生まれた、晴天の深魚/空を映す水底/水龍ネプルディル。 946 よーでるDOODLE世界観説明、魔物編。今更ですが語り部は人に物を教えるときは相手に敬意を持てと命じられているので敬語と素の語りが混在しています。龍とか魔物の具体例は個別に話で出したいのでひとまずは概要の覚書…魂から生える魔物について さて、ゆらぎによって万物が構成された今の世界。 ゆらぎは【霊力】と呼称され、様々な現象を引き起こす原動力となっています。精霊がこの世界を維持し運営しているのもそうですね。この世界は湖面の波紋で出来た虚像と言えるかもしれません。 はいはい、怖がらないで。肝心なのは、この場合の万物が文字通りの万物……物質のみならず概念や精神にまで及んでいることです。 生き物が死ぬと、その亡骸は大地と大気に還ります。時間はかかるけどね。水分は蒸発し、肉は腐り、虫たちの餌となって……え? さっきと別の意味で怖い? ぁ、やば。幼年期の人間にグロいこと言うのダメだったっけ。怒られる……今のないしょね? えーと話を戻して、霊力も同じだよ。生き物が死ぬと、その体と心を構成していた霊力は拡散して世界に、即ち精霊に還っていく。時間はかかるけどね。 1232 よーでるDOODLEどんどん敬語が剥げてますが語りじゃなく講義だからということで……あと大まかな国の特徴語ったらひとまず単発ネタ書き散らす作業に入れるかなぁ。ぶっちゃけお話の途中で世界観説明しようとすると毎回語りすぎたりアドリブで知らん設定出たりするのでその事前発散が狙い……巫術と法術について 今の世界の魔法は大きく分けて2種類あります。1つは精霊に語りかけて世界を変えてもらう魔法。王族が使っていたのがコレだね。 精霊……王祖の末裔じゃなくても、精霊の声を聞きその力を借りれる人は増えています。それが龍王国衰退の遠因になったわけだけど、今はいいか。 この方法は【巫術】と呼ばれています。長所は知識がなくても複雑な事象が起こせること。細かい演算は精霊任せにできるからね。代表的なのが治癒。肉体の状態や傷病の症状を把握するに越したことはないけど、してなくても力尽くで「健康な状態に戻す」ことができます。 欠点は精霊を感知する素養がないと使えないこと。だから使い手は少ない。それと精霊の許しが出ない事象は起こせない。代表的なのが殺傷。自衛や狩りは認められてるけど、一方的で大規模な殺戮は巫術でやろうとしてもキャンセルされるし、最悪精霊と交感する資格を剥奪されます。 1226 よーでるDOODLE公国建国史。ダイジェストで行こうかと思ったけどお話になりました。省いている出来事はもちろんありますが一般に伝わっているお話ということで。公国の興り(1)光る花咲く森 最後の王が洪水に没し、遺された龍王国の民は公子アデラティアに率いられ、安住の地を探す旅に出ました。 安住の地とは即ち龍の座す土地です。龍がいる土地は精霊の力が強くなり、魔物が出づらくなり、災害も起こりづらくなります。 もちろん、そんな土地はとっくに他の人間が暮らしてます。とはいえ、未踏の秘境に龍がいる可能性もあります。民はその一縷の可能性に縋って旅に出ましたが、公子の考えは違いました。 最初に辿り着いたのは輝く森です。緑豊かな深い森に、光を灯す花がそこかしこに咲いていました。龍がいる証です。 龍がいる土地では、こういった不可思議な現象が起きるのです。民は喜び勇みましたが、森には既に暮らしている人々がおりました。 1167 よーでるDOODLE公主は本来プリンセスという意味ですが、祭り歌では公国の代表という意味の言葉になってます。アデラさんは武闘家系ギャルです。ほんとは東西南北それぞれの話するやるつもりだったけど西と南はちょっとド鬱なのでまたの機会にします。子どもに無配慮に聞かせたら怒られるやつ……一通りの世界観の説明が終わったので、明日からはこの世界観で単発話を量産する予定です。公国の興り(2)凍てず熔けぬ鋼の銀嶺 道行く花に光を灯しながら、アデラティア公子一行は海に臨む丘にたどり着きました。丘に咲く白い菫を見渡して、公子は軽やかに宣言します。 「ここにわたしたちの都を作りましょう」 こうして光る菫の咲き誇る白き都コノラノスは作られました。号は公国。龍王国最後の公子が興した国です。 公子は精霊の声を聴く神官を集め、神殿を築きました。血ではなく徳と信仰で精霊に耳を澄ませ、精霊の祈りを叶え、世に平穏をもたらし人心を守る組織です。 国の運営は神殿の信任を受けた議会が行います。アデラは神殿の代表たる公主を名乗り、花龍ペスタリスノの光る花【霊菫(たますみれ)】を国に広めました。 霊菫は花龍の息吹。花の光が照らす場所に魔物は近寄らず、死者の魂は慰められ、地に還ります。公国が花の国と呼ばれる由縁です。 3002