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    よーでる

    推敲に超時間かかるタチなので即興文でストレス解消してます。
    友人とやってる一次創作もここで載せることにしました。

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    よーでる

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    ようやく厨二病設定の数々に言及できた。この世界のドラゴンは景観+色彩+動物をモチーフに発想してます。とりあえずは概要概要!

    ##龍のうたった祭り歌
    #龍のうたった祭り歌
    festivalSongsSungByDragons

    龍のことと今ある国々の話 女の子が成った神=精霊だけで世界を支えるのは大変です。だから旧い世界の魔法使いたちは、彼女を助ける仕組みを用意していました。
     ゆらぎを強く発し曖昧になりやすい場所は、意志を帯び自らを律するようになる仕組みです。例えば高く険しい山の頂。例えば澄んだ湖の水底。例えば深く底知れない森の奥。
     そういった場所は、自律型仮想神格自動生成プログラムによってゆらぎを象徴し管理するAIが……はい、ややこしい話はカットね。つまり、この世界には龍が生まれるという話です。

     例えば、白く染まる草原に影差す大岩から生まれた、白夜の幽狼/草原を泳ぐ影/影龍スウレシウ。
     例えば、青空の鏡たる曇りなき湖から生まれた、晴天の深魚/空を映す水底/水龍ネプルディル。
     例えば、紫電渦巻く嵐を海に鎮めて生まれた、蒼藍の巨象/海と踊る叢雲/雲龍バツィオエアーラ。

     大自然の象徴である彼らは、精霊の心が描いた創作物、霊的な精霊の子とも言えます。
     事実、彼らは女の子の娘である王を、きょうだいと認め、尊重しました。王もまた龍たちをきょうだいと呼び、龍と人の橋渡しを担いました。
     ゆえに、民は王を「龍王」と呼び、王国は「龍王国」と呼ばれるようになったのです。

     さて、龍王国は滅びましたが、龍たちは健在です。そして遺された人々も、龍と共に生きるのが当たり前になっていました。
     影龍と共に生き、草原に死者を弔うことで死したのちも影龍の仕える草原大国カウマーン。
     雲龍の翼たる羽雲で航路を引き、大海原を旅する海上連盟ノストコール。
     水龍と地龍ハティタノノンの二柱に守られ、精霊の教えを遵守する教会都市セロ。
     そしてここ。四柱の龍の霊脈を束ね、龍王国最後の公子が興した公国コノラノス。

     え? どうして龍王国は滅びたのかって? その話はまたいつか。龍のことをもっと知りたい? 勉強しなさい。魔物のこと? 子どもに聞かせるのはちょっと……
     うーん、でも聞かせておいたほうがいいか。魔物についてはどこまで知ってる? 未練を遺して死ぬと死んだ後に魔物になる? 間違ってはないけどちょっと不正確だね。
     わかった。じゃあ明日はその話をしよう。この世界で死した命がどうなるかを。祈りが叶ってしまう曖昧な世界の話を。
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    よーでる

    PROGRESS完!! うおおお、十数年間ずっと頭の中にあったのでスッキリしたぁ。
    こういうカイムとマナが見たかったなー!!という妄執でした。あとどうしてカイムの最期解釈。
    またちょっと推敲してぷらいべったーにでもまとめます。
    罪の終わり、贖いの果て(7) 自分を呼ぶ声に揺すられ、マナはいっとき、目を覚ました。ほんのいっとき。
     すぐにまた目を閉ざして、うずくまる。だが呼ぶ声は絶えてくれない。求める声が離れてくれない。

    (やめて。起こさないで。眠らせていて。誰なの? あなたは)

     呼び声は聞き覚えがある気がしたが、マナは思い出すのをやめた。思い出したくない。考えたくない。これ以上、何もかも。だって、カイムは死んだのだから。
     結局思考はそこに行き着き、マナは顔を覆った。心のなかで、幼子のように身を丸める。耳を覆う。思考を塞ぐ。考えたくない。思い出したくない。思い出したく、なかった。

     わからない。カイムがどうしてわたしを許してくれたのか。考えたくない。どうしてカイムがわたしに優しくしてくれたのか。知りたくない。わたしのしたことが、どれだけ彼を傷つけ、蝕んだのか。取り返しがつかない。償いようがない。だって、カイムは、死んでしまったのだから。
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    よーでる

    DOODLEどんどん敬語が剥げてますが語りじゃなく講義だからということで……
    あと大まかな国の特徴語ったらひとまず単発ネタ書き散らす作業に入れるかなぁ。
    ぶっちゃけお話の途中で世界観説明しようとすると毎回語りすぎたりアドリブで知らん設定出たりするのでその事前発散が狙い……
    巫術と法術について 今の世界の魔法は大きく分けて2種類あります。1つは精霊に語りかけて世界を変えてもらう魔法。王族が使っていたのがコレだね。
     精霊……王祖の末裔じゃなくても、精霊の声を聞きその力を借りれる人は増えています。それが龍王国衰退の遠因になったわけだけど、今はいいか。
     この方法は【巫術】と呼ばれています。長所は知識がなくても複雑な事象が起こせること。細かい演算は精霊任せにできるからね。代表的なのが治癒。肉体の状態や傷病の症状を把握するに越したことはないけど、してなくても力尽くで「健康な状態に戻す」ことができます。
     欠点は精霊を感知する素養がないと使えないこと。だから使い手は少ない。それと精霊の許しが出ない事象は起こせない。代表的なのが殺傷。自衛や狩りは認められてるけど、一方的で大規模な殺戮は巫術でやろうとしてもキャンセルされるし、最悪精霊と交感する資格を剥奪されます。
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    よーでる

    DOODLE公主は本来プリンセスという意味ですが、祭り歌では公国の代表という意味の言葉になってます。アデラさんは武闘家系ギャルです。
    ほんとは東西南北それぞれの話するやるつもりだったけど西と南はちょっとド鬱なのでまたの機会にします。子どもに無配慮に聞かせたら怒られるやつ……
    一通りの世界観の説明が終わったので、明日からはこの世界観で単発話を量産する予定です。
    公国の興り(2)凍てず熔けぬ鋼の銀嶺 道行く花に光を灯しながら、アデラティア公子一行は海に臨む丘にたどり着きました。丘に咲く白い菫を見渡して、公子は軽やかに宣言します。

    「ここにわたしたちの都を作りましょう」

     こうして光る菫の咲き誇る白き都コノラノスは作られました。号は公国。龍王国最後の公子が興した国です。
     公子は精霊の声を聴く神官を集め、神殿を築きました。血ではなく徳と信仰で精霊に耳を澄ませ、精霊の祈りを叶え、世に平穏をもたらし人心を守る組織です。
     国の運営は神殿の信任を受けた議会が行います。アデラは神殿の代表たる公主を名乗り、花龍ペスタリスノの光る花【霊菫(たますみれ)】を国に広めました。

     霊菫は花龍の息吹。花の光が照らす場所に魔物は近寄らず、死者の魂は慰められ、地に還ります。公国が花の国と呼ばれる由縁です。
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