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    zeppei27

    @zeppei27

    カダツ(@zeppei27)のポイポイ!そのとき好きなものを思うままに書いた小説を載せています。
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    なんとなく続いている主福で、単品でも読めます。伊賀七、サトウも交えて美味しいお茶会をする可愛い小話です。箸休めにどうぞ!

    >前作:『人でなしの恋』https://poipiku.com/271957/10460632.html
    >まとめ https://formicam.ciao.jp/novel/ror.html

    #RONIN
    #小説
    novel
    #隠し刀
    #主福
    #伊賀七
    #サトウ

    女王に捧げる菓子 食とは探訪であり、未知との遭遇でもある。雪深く閉鎖的な里を出奔した隠し刀にとって、片割れを求めての当てずっぽうで必死な旅路は出会いの連続だった。新鮮な海産物、奢侈故滅多に口にすることのなかった甘味、舶来のものなど、数え上げればキリがなく、思い浮かべば共にした出来事が脳裏を過ぎる。自分は食べ物の好き嫌いなどないと思っていたが、存外舌が奢ったと気づいた時に苦笑したものだ。
     いつぞや思わずその旨こぼしたところ、傍で煙草を吸っていた福沢諭吉は呆れることなく、むしろ慈しむような眼差しを浮かべたことが思い出される。
    「いいじゃありませんか。好悪の感情は個人のものですよ、あなただけのね」
    「ああ。中でも諭吉が一等好きだ」
    「……それはどうも、ありがとうございます」
    「礼には及ばない」
    そんな何気ないやりとりを振り返りつつ、隠し刀は今日の出会い——黄金色の橙が目一杯詰まった瓶を陽に透かした。橙が太陽のかけらのようにきらきらと輝き、ほう、とため息が溢れる。タウンゼント・ハリスのためにちょっとしたお使いをしたところ、彼が実家から取り寄せたという甘味、『まあまれど』なるものを分けてくれたのだ。
    「これは疲れを癒してくれるものでな、お前もたまには休むと良い」
    「感謝する」
    思いがけぬ計らいに驚いてしまって、肝心の用法を尋ねなかったのは失態である。瓶を片手にとぼとぼと歩く道のりは癒しから程遠い。舶来のものならば西洋を知る人に訊ねるのが道理というもので、自然横浜貴賓館に向かう。尋人が今日いるかは定かではないが、まあいなくとも誰かしらに会うだろう。
    「おおい!」
    そろそろ到着するか、という辺りで声がする。少し塩っ辛さの混じった、人の良さそうな声音には覚えがあるので振り向けば、飯塚伊賀七が一生懸命手を振っていた。そんなことをせずとも、相変わらずの大荷物も相まって誰よりも目立つというのに、全身で訴えなければこちらが気づかないと思っているらしい。頑張らせるのも可哀想だと近づくと、伊賀七は天の助けとばかりにああ、と両手を天に掲げた。
    「ここで出会ったのも何かの縁だよ!君、もしかして福沢君に会いにきたんじゃないかい?」
    「明察だ、伊賀七。そういうお前も諭吉に用があるんだな」
    「そうなんだよ。実は発明を少し手伝った人から貰い物をしたんだけれど、何に使ったらいいのかさっぱりわからなくてね。多分福沢君なら何か心当たりがあるんじゃないかと思ったんだ」
    言うと、伊賀七は吊り下げている行李の一つから器用に銀色の箱を取り出した。
    「鉄箱?」
    「缶と呼ぶらしいよ。問題なのは中身さ……さ、福沢君のところに行こう。いると良いんだけれどもね」
    次から次へと話が飛ぶのは伊賀七の特徴である。付き合い初めの頃には彼の立て板に水のような話っぷりと跳躍する話題についていけずに目を白黒させたが、すっかり慣れっこになっていたので隠し刀は黙って後に続いた。
    「おや、今日はお二人でいらしたのですね。まさか、またフグではありませんよね?」
    迷える衆生を救う仏は存在していたらしい。横浜貴賓館のいつもの位置で、仏は和洋折衷の着物を着て書物の頁を捲っていた。
    「フグを期待していたのかい?いやいや、あんなのはもう懲り懲りだよ。今日の僕の用事は『ばたあくりいむ』なんだ」
    先ほどの缶を取り出すと、伊賀七は諭吉の前で蓋を開けてみせた。乳白色の餡子のような練り物が箱にみっしり詰まっている。鼻を近づければ、牛の乳に似た香りがぷんと漂った。伊賀七が言うには、異人の酪農家を手伝ったところ、この食品を喜んで分けてくれたのだそうだ。
    「ただ肝心の食べ方を聞き忘れてしまったんだ。そこまで詳しい話ができるほど、僕は会話が達者でもないからね。福沢君ならば、僕よりも西洋の食品に精通しているんじゃないかと期待しているんだ」
    「……私も、実は同じ用件でここに来た。『まあまれえど』と言う甘味らしい。使い方を訊ねるのを失念してしまったんだ」
    どうだろうか、と四つの目が諭吉をまっすぐに貫く。救いを求められた仏は目を丸くし、ついで口をむぐむぐと蠢かした。照れ臭い時の癖を見てとり、隠し刀はついつい眉間のほくろに口付けたくなった。ここが衆目の前でなければ遠慮なく喰らい付けるが、生憎そう幸運には恵まれていない。
    「確かに僕は西洋に明るい方でしょう。けれども、食については然程詳しくはありませんよ。買い被りすぎです」
    ただ、と諭吉は隠し刀が渡した瓶の蓋を開いて匂いを嗅いで頷いた。
    「どちらも何かに塗るもの、そうですね、阿蘭陀のパン……蒸餅(じょうべい)に合いそうです。山手に居留地向けの店ができたと聞きましたよ。この時刻ではもう売り切れでしょうが」
    流石は諭吉だ、と隠し刀はぱあっと頭の靄が晴れゆくのを感じた。隣に立つ伊賀七も同じ気持ちだろう、澄んだ瞳が輝いている。しかし今度はパンなる新しいものが必要になってしまったらしい。伊賀七と自分の持ち物が同時に役に立つのはありがたいが、日を跨がねばならぬのは口惜しかった。残念さを眉尻に滲ませていると、諭吉は唇の端を持ち上げてみせた。
    「ふふ。お二人は運が良いですよ」
    「え?」
    「さては福沢君、最初から妙案があったんだね」
    付き合いの長い伊賀七がやれやれと首を振る。どうやら情人に揶揄われたらしい。隠し刀が全く話の流れについていけず小首を傾げていると、諭吉は少し待っていてくださいね、と自分の荷物置きに引っ込んでいった。
    「大丈夫。彼がああいう思わせぶりなことをする時は、ちゃんと結果が出るからね。心配には及ばないよ」
    「わかった」
    伊賀七の労わるような台詞に、そんなに不安そうな顔をしていたろうか、と隠し刀は心の中で舌打ちした。人の甘さを啜っていくうちに鈍くなってゆく刃を指摘されたような心地で、胃の腑がむかむかする。今の状況は幸福で、永劫を望むほどに素晴らしいのだが、同時に自分のなすべきものを惑わしかねない疑念がちらついて仕方がなかった。
    「お待たせしました。今朝方、長崎から来た知人が土産に贈ってくれた家主貞良(かすていら)です。パンではありませんが、似たような食感ですし、甘さもありますからお二人の持ってきたものとも相性が良いかもしれません」
    ものは試しです、と諭吉が箱から取り出したのは黄金色の輝きを放つ、ふんわりとした饅頭の皮を厚くしたようなものだった。聞けば、西洋のものを参考にこの日の本で開発された菓子なのだという。確かに未知なる西洋の食品と出会うには最適かもしれない。果たしてどんな味なのか——三人で想像を巡らせていると、神経質な声が割って入った。
    「何やら楽しそうだな。茶会でもするのかね?」
    「ああ、サトウさん。騒がしかったならばすみません」
    「構わないとも。単に私が気になったまでだ」
    生粋の英国人は三人が持ち寄った品々を順に見聞すると、しばし考えたのちにうん、と小さく頷いた。ただの憶測や推測ではなく、本場からの正解だ!固唾を飲んで待つ三人に、アーネスト・サトウは新たな提案を持ち出した。
    「ジャムとバタークリーム、それとスポンジケーキか?我が母国には、その三つを使った菓子がある。……どうかね、私の紅茶と合わせて茶会と洒落込むというのは」
    「ええ、ぜひに」
    「驚いたな、三つを合わせるなんて、僕は全く想像もつかなかったよ。あ、ごめんごめん、君はどうだい?」
    「楽しみだ」
    否やはないさ、と返して隠し刀はまだ見ぬ菓子を想像した。知らぬものが混じり合って、一つの新しい形を作るとはなんと刺激的なことだろう。これだから探訪の道は止めることができないのだ。
    「話は決まりだ。厨房を少し借りよう。ついて来たまえ」
    サトウを先頭にゾロゾロと歩く四人組を、貴賓館の人々が物珍しげな目で見るも全く気にならない。
     菓子の名前は、ヴィクトリア・スポンジケーキ。英国女王に捧げられた高貴にして素朴な菓子だ。もう少し甘くないスポンジケーキで作りたかった、というサトウにより次回の茶会が決まったのは、その数時間後のことである。


    〆.
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    zeppei27

    DONEなんとなく続いている主福のお話で、単品でも読めます。数年間の別離を経て、江戸で再会する隠し刀と諭吉。以前とは異なってしまった互いが、もう一度一緒に前を向くお話です。遊郭の諭吉はなんで振り返れないんですか?

    >前作:ハレノヒ
    https://poipiku.com/271957/11274517.html
    まとめ
    https://formicam.ciao.jp/novel/ror.html
    答え 今年も春は鬱陶しいほどに浮かれていた。だんだんと陽が熟していくのだが、見せかけばかりでちっとも中身が伴わない。自分の中での季節は死んでしまったのだ、と隠し刀は長屋の庭に咲く蒲公英に虚な瞳を向けた。季節を感じ取れるようになったのはつい数年前だと言うのに、人並みの感覚を理解した端から既に呪わしく感じている。いっそ人間ではなく木石であれば、どんなに気が楽だったろう。
     それもこれも、縁のもつれ、自分の思い通りにならぬ執着に端を発する。三年前、たったの三年前に、隠し刀は恋に落ちた。相手は自分のような血腥い人生からは丸切り程遠い、福沢諭吉である。幕府の官吏であり、西洋というまだ見ぬ世界への強い憧れを抱く、明るい未来を宿した人だった。身綺麗で清廉潔白なようで、酒と煙草が大好物だし、愚痴もこぼす、子供っぽい甘えや悪戯っけを浴びているうちに深みに嵌ったと言って良い。彼と過ごした時間に一切恥はなく、また彼と一緒に歩んでいきたいともがく自分自身は好きだった。
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    zeppei27

    DONE何となく続いている主福の現パロです。本に書下ろしで書いていた現パロ時空ですが、アシスタント×大学教授という前提だけわかっていれば無問題!単品で読める、ホワイトデーに贈る『覚悟』のお話です。
    前作VD話の続きでもあります。
    >熱くて甘い(前作)
    https://poipiku.com/271957/11413399.html
    心尽くし 日々は変わりなく過ぎていた。大学と自宅を行き来し、時に仕事で遠方に足を伸ばし、また時に行楽に赴く。時代と場所が異なるだけで、隠し刀と福沢諭吉が交わす言葉も心もあの頃のままである。暮らし向きに関して強いて変化を言うならば、共に暮らすようになってからは、言葉なくして相通じる折々の楽しみが随分増えた。例えば、大学の研究室で黙って差し出されるコーヒーであるとか、少し肌寒いと感じられる日に棚の手前に置かれた冬用の肌着だとか、生活のちょっとした心配りである。雨の長い暗い日に、黙って隣に並んでくれることから得られる安心感はかけがえのないものだ。
     隠し刀にとって、元来言葉を操ることは難しい。教え込まれた技は無骨なものであったし、道具に口は不要だ。舌が短いため、ややもすると舌足らずな印象を与えてしまう。考え考え紡いだところで、心を表す気の利いた物言いはろくろく思いつきやしない。言葉を発することが不得手であっても別段、生きていくには困らなかった。だから良いんだ、と放っておいたというのに、人生は怠惰を良しとしないらしい。運命に放り出されて浪人となった、成り行き任せの行路では舌がくたくたに疲れるほどに使い、頭が茹だる程に回転させる必要があった。
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    zeppei27

    DONEなんとなく続いている主福のお話で、単品でも読めます。前作を読んだ方がより楽しめるかもしれません。遅刻しましたが、明けましておめでとう、そして誕生日おめでとう~!会えなくなってしまった隠し刀が、諭吉の誕生日を祝う短いお話です。

    >前作:岐路
    https://poipiku.com/271957/11198248.html

    まとめ
    https://formicam.ciao.jp/novel/ro
    ハレノヒ 正月を迎えた江戸は、今や一面雪景色である。銀白色が陽光を跳ね返して眩しく、子供らが面白がってザクザクと踏み、かつまた往来であることを気にもせず雪合戦に興じるものだからひどく喧しい。しかしそれがどんどんと降り積もる量が多くなってきたとなれば、正月を祝ってばかりもいられない。交通量の多い道道では、つるりと滑れば大事故に繋がる可能性が高い。
     自然、雪国ほどの大袈裟なものではないが、毎朝毎夕に雪かきをしては路肩にどんと積み上げるのが日課に組み込まれるというもので、木村芥舟の家に住み込んでいた福沢諭吉も免れることは不可能だ。寧ろ家中で一番の頼れる若手として期待され、庭に積もった雪をせっせと外に捨てる任務を命じられていた。これも米国に渡るため、芥舟の従者として咸臨丸に乗るためだと思えば安い。実際、快く引き受けた諭吉の態度は好意的に受け止められている。今日はもう雪よ降ってくれるなと願いながら庭の縁側で休んでいると、老女中がそっと茶を差し入れてくれた。
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    zeppei27

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    聞香 千葉道場の帰り道は常に足取りが重い。それなりに鍛えている方だが、疲労は蓄積するものなのだと隠し刀は己の限界を実感していた。所詮は人の身である。男谷道場も講武館も、秘密の忍者屋敷もすいすいとこなしたところで、回を重ねれば疲れるのも道理だ。
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    zeppei27

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    zeppei27

    DONEなんとなく続いている主福のお話で、単品でも読めます。諭吉が隠し刀の爪を切る話。意味があるようでないような、尤もなようで馬鹿馬鹿しいささやかな読み合いです。相手の爪を切る動作って、ちょっと良いですね……

    >前作:黄金時間
    https://poipiku.com/271957/11170821.html
    >まとめ
    https://formicam.ciao.jp/novel/ror.html
    鹿爪 冬は、朝だという。かの清少納言の言は、数百年経った今でも尚十分通じる感覚だろう。福沢諭吉は湯屋の二階で窓の隙間から、そっと町が活気付いてゆく様を眺めていた。きりりと引き締まった冷たい空気に起こされ、その清涼さに浸った後、少しでも暖を取ろうとする一連の朝課に趣を感じられる。霜柱は先日踏んだ――情人である隠し刀とぱり、さく、ざく、と子供のように音の違いを楽しんで辺り一面を蹂躙した。雪は恐らく、そう遠くないうちにお目にかかるだろう。
     諭吉にとっての冬の朝の楽しみとは、朝湯に入ることだった。寒さで目覚め、冷えた体をゆるりと温める。朝湯は生まれたてのお湯が瑞々しく、体の隅々まで染み通って活きが良い。一息つくどころか何十年も若返るかのような心地にさせてくれる。特に、隠し刀が常連である湯屋は湯だけでなく様々な心尽くしがあるため、過ごしやすい。例えば今も、半ば専用の部屋のようなものが用意され、隠し刀と諭吉は二人してだらけている。
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