例のアレを買うマグノス「こ、これが噂の『裏・白虎伝説』……!
確かによく出来た表紙だ……。
この中に……白虎のあんなことや……
こんなことが……ッ……!」
息を呑み、震える手で本に手を伸ばすマグノス。
——だが。
「——ッ!?」
寸前のところで横から伸びてきた白い手に本を取られてしまう。
「ンだよこりゃ……まさかこれが俺なのか?
くっだらねえなぁ……」
「なっ……!」
つまらなそうに本を捲るシロにマグノスは言葉を詰まらせる。
「き、貴様……!なぜこんなところに!?」
「あぁ?教材を買いに来たんだよ。
いつもステラと一緒だと時間がかかっちまうからな」
眉間に皺を寄せ、本を読みながら淡々と話すシロに迂闊だったと自分を責めるマグノスだが、時既に遅し。
一通り本を読み終えたシロは本を閉じると、意地の悪い笑みを浮かべながら「中身が知りてえか?」とマグノスに迫る。
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