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    bell39399

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    bell39399

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    うすいさんの制服えれいんちゃんがかわいすぎてつい・・・
    (絵とはほとんどかんけいない)

     エレインが豚の帽子亭に合流して数週間。色々あって遅くなったが、ついにエレインがホールデビューする事になった。
    「わぁ、私もついに豚の帽子亭でお仕事できるのね。死者の都で見ていてずっとあこがれていたの~!」
     エレインはメリオダスからエリザベス経由で渡された制服を掲げて大喜び。ディアンヌやエリザベスをはじめとする《豚の帽子亭ガールズ》も「お揃い着て一緒にお仕事できてうれしい!」と我が事のように喜んでいる。(なぜかその中にゴウセルも混ざっていた)
    「エレイン、さっそく着てみなよ」とディアンヌ。エリザベスも「そうよ、私もエレインが制服着た所見てみたい」と相槌を打つ。
    「そう? じゃあちょっと試着してくるね!」
     そんなふうにキャッキャと盛り上がる嫁たちを、下がり切った目じりで眺める男二人。
     バンとキングである。キングの場合、「ディアンヌ可愛いなぁ」の他に「エレイン、すっかり元気になって」という感慨もまじっていた。

    「着てみたけど、どうかしら……」

    そうこうしているうちにエレインが、おずおずと寝室から出てきて制服姿を披露した。
    「人間の服、まだ着慣れなくて時間かかっちゃった。変じゃない?」
    「変な訳ないじゃん! ちょー可愛いエレイン~!」
    「うん、とっても似合うわ!」
     女の子たちは再度大盛り上がり。事実、制服はエレインにとても似合っていた。元気いっぱいの健康美が際立つディアンヌとも、上品で清楚なエリザベスとも違う可憐さがエレインにはある。ピンクのシャツはほっそり白いエレインの肌を花弁のように包み込み、短いスカートからは華奢ながらすらりと美しい脚があらわになっている。
     そう、あんよ丸見えである。
     恋人と兄は目を剥いた。
     無論、エレインの可憐さには微塵も異論はない。だがあんよ丸見えはいけない。屈んだりしたらパンちらしそうなミニスカート。否、パンちらならまだいい。エレインは妖精である。妖精はパンツを着用する習慣がない。要するに……。
     これはヤベェ!/いけない!
     次の瞬間、バンとキングの視線が絡む。そして言葉もなく頷きあった。彼らは今、未だかつてなくお互いを理解し分かり合ったのだ。

    「でも少しサイズが大きいみたい。兄さんに詰めて貰え……」
    「エレイン、リメイクしてあげるからこっちにおいで!」
    「エレイン、キング、こっちに来やがれ!」
     突然、エレインはキングごとバンに《強奪》され、寝室に連れ去られた。
    「……どうしちゃったのかしら」
    「キングまで。あの二人、けっこう仲良しだよね」
     あとに残されたディアンヌとエリザベスはあっけにとられ、三人が入った寝室の扉を見つめた。状況を理解したゴウセルだけが一人にっこり頷き、特に意味もなく「キュピーン☆」といつものポーズをキメた。

     一方、エレインを連れ去った男二人はキョトンとするエレインを囲み、ああでもない、こうでもないと議論を重ねていた。

    「とりあえず丈だ。ここは譲れねぇ♪」
    「もちろんだよバン。そうだね、あまり長くても危ないからくるぶしより少し上くらい……ストレートではつまらないから、エレインの可愛らしさを引き出す、裾はひらっとした感じに」
    「いいぜいいぜ~それ採用♪ しかしエレインは飛ぶからこれだけじゃ不十分だな」
    「じゃあタイツはどう? シャツが袖なしだから下の露出を控える対比で可憐さも増すと思うよ」
    「おお~なるほど天才の発想! つかお前女の服にくわしいな。流石むっつりだな!」
    「褒めるのとけなすのを同時にしないで欲しいな……」
    「ねぇ、あのう。座っちゃダメ……?」
    「「ちょっとがまんしてて!/してくれ♪」」
    「は、はいっ!」

     こうしてエレイン特注(正確にはキングとバン謹製)豚の帽子亭制服はその日のうちに完成したのである!

    《おしまい》
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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