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    #バンエレ

    bell39399

    DONE強欲まつりで頭ぼうおん🤯して爆誕した産物です。
    そのうち支部にあげます。きっと。
    旅バンエレ 旅慣れているバンと、始めて旅のエレイン。二人きりの気ままで気楽な旅だ、荷物は最小限。当然着替えも持たない。バンは着たきりすずめに慣れているし、エレインはその気になれば、妖精の不思議な力で何時でも着替えられる。

     少し開けた、大きめの街を訪ねた。たくさん並ぶ商店の屋根やサインは色とりどりで、緑ばかり眺めてきた目には少し眩しい。
    「久々に宿に泊まるか。ゆっくり休んでリフレッシュしようぜ〜♪ 旨い酒と飯のあるところ探してよ♫」
    「貴方の主な目的はお酒、でしょ?」
     いたずらっぽく笑うエレインに軽く小突かれたバンは、カカと笑った。
    「まぁな〜♫ ともかくその辺の店で、何処が良いか探り入れるか♪」
     
     往来はそこそこの賑わいだ。その間を器用にひょいひょい、と誰にもぶつからずに泳ぐように縫って歩く。エレインはその肩にとまりながら、視界を過ぎゆく店を眺めた。まだまだ妖精族、それもエレインのように美しく輝く羽を持つ妖精は珍しく、街の人々は皆振り返る。特に子どもたちは、興味もあらわに妖精さん! とエレインを指差すが、そのような事もすっかり慣れっこになり笑顔で手を振って応えた。
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    bell39399

    DOODLEれんごくばんちゃん12にちめ

    セブンデイズでは調理できないから狩りしなかったのかな。それともエレインに遠慮したのかな?アニメだと一回は下山?していたようですが。
    バンさんRE:BORNじゅうに! エレインに抱っこされてホクホクしながら森を散策していたバンだったが、にわかに腹の空きを覚えた。と、同時に腹が聞いたこともないような奇妙な音を立てる。
    「お腹すいたの?」
     すごい音だけど大丈夫? 心配しつつもエレインは、笑いを噛み殺しながら尋ねた。
    「食べ物を採りにいきましょうか。えっ、お肉がいい? 狩りに行きたいって? ふふ、じゃあ私はここで待ってるね」

     バンが狩りに行っている間、エレインはコロンと地べたに寝そべり、空を見上げた。木々の隙間から見える今日の空は雲ひとつなく、溢れる光も温かだ。
    「あったかいなァ」
     眠くなっちゃう。
     ふんわり襲ってきた睡魔に身を任せて瞳を閉じ、暫くすると夢を見た。
     焼け落ちる前の妖精王の森で、エレインは今のように地面に横になっていた。大樹のてっぺっんなので空は真上にあるはずなのに、エレインにはその色が見えない。見えているはずなのに、彼女の意識の中には入ってこない。そんな夢を見ながら考える。
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    bell39399

    DOODLEれんごくばんちゃん8日目。
    ぎっぎーー!!
    バンさんRE:BORNそのはち! 新しいふかふかの寝床とかわいいエレイン。仲間が帰って寂しかったのもつかのま、今のバンはとってもご機嫌だ。
    「ーーーーー!」
    「エールはもうだめ! 寝ましょ、ね?」
    「……ル」
     また飲むとはしゃぎかけるバンの額にエレインがちゅっとキスすると、バンは大人しくなって寝床にゴロンと横になった。
    「エレイン、ネル♪」
    「うん」
     こんななりでも中身はバンだ。いつものように腕を伸ばして誘えば、エレインもいつものようにそこに横になった。が、あまりに腕も大きすぎてすっぽりを通り越し、巨大な抱きまくらの下敷きにでもなったかのようだ。
    「ウフフ。バン、おっきーい!」
     獣のバンは大きくて、とても不思議な感触だ。温かいのに温度を感じず、フカフカしているようで何もない、空気の上に寝ているようでもある。まるで夢の中の物を触っているかのような、未知で不確かな感触だ。バンは確かにここにいて、確実に感じられるというのに。その証拠にキスのつもりなのか鼻面を仕切りに押し付けてきたり、エレインの髪の毛をその大きな手で器用にいつものように、優しく撫で梳いている。
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