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    bell39399

    @bell39399

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    bell39399

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    あけましておめでとうございます~!!

    というわけで謎時空年始バンエレ!!!

    ゆく年くる年バンエレ後編! 鐘をつきおわった後、本堂の前で甘酒が振る舞われていた。二人はそれを受け取って、かがり火の側に寄った。
    「あったかくて甘いわ。こんなお酒なら大好き!」
    「エールほどじゃねぇが、悪くねぇな〜♫」
     まだ熱い甘酒を、エレインはちびちびすする。炎と甘酒、そして満ち足りたエレインの横顔で、バンは身も心もあたたかく、洗われたような気分になった。
    「除夜の鐘、スゲェな♫」
    「ね! 手もごーん、ってなったわ。楽しかったね、また来年も来ましょうね!」
    「カカッ♪ 気が早えな♫」
     バンは笑うが無論、無二の恋人の提案に否やはない。
     言われなくたってお前が望むなら、来年も、再来年も、その先も。
    「ずっと、二人で……」
    「あ!」
     その瞬間、最後の鐘の音が夜の空気を揺らして響く。
    「あけましておめでとう、バン」
    「オウ、おめっとさん♫」
     そこかしこで新年の挨拶が交わされて、それとともにかがり火の近くに集まる人々も、もポツポツと帰路につき始める。
    「俺等もそろそろ帰るか」
    「そうね。ねぇ、バン……」
     エレインはバンの手をキュッと握り、少しはにかんだ。
    「来年は二人きりじゃないかも、ね?」



    今年も宜しくお願い致します!!!!
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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