Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    ぬけがら

    @nukegara31

    物書き。絵も描けるようになりたい。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 3

    ぬけがら

    ☆quiet follow

    57FESTA2でネプリとして出していた五七短歌12首です。プリントしてくださった皆様ありがとうございました!

    #五七
    Gonana

    Tap to full screen (size:750x1094).Repost is prohibited
    🙏👍☺💖👏🙏😍🙏👏🍌🙏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ぬけがら

    DONE付き合ってない五と社畜七の始まりそうな春のお話。57FESTA2の展示作品でした。パスワードはずしました。
    『ハルノヒ』「ひょっとして、死のうとしているとでも思っていますか」
     暦の上では春だとしても雨の夜は肌寒い。七海が帰宅して間もない室内は、人間が二人居るのに寒々としている。無造作にローテーブルに置かれたエアコンのリモコンが、ぴ、と音を立てる。微かなエアコンの稼働音に混じって、七海は無表情で外套を脱いだ。室外からは雨の音。冷えた部屋には空調の揺らぎ。その中にぽつりと七海の声が、混じる事なく放たれた。
    「え? ゴメンもっかい言って」
     五条は術式のおかげで濡れてもいない衣服を、それでも確かめるように撫でてからソファーに腰掛けた。テレビスクリーンの真正面に置かれたソファーの、向かって左側。右側には七海が座る。七海は五条の存在を無視しようとして、出来なかった。そんなことを試みる方が面倒くさいと学んでしまっているのかもしれない。呪術界から離れて何年も経つというのに。今のところ毎週金曜日の訪いが突然に始まり、そして三週連続で続いている。七海は問われた事に答えないまま珈琲の準備に向かった。聞こえなかったのならばそれはそれで構わないとでもいうように背を向ける。目元の隈は濃く、立ったままでも眠れそうな具合だ。
    7515

    related works

    recommended works

    ダイフクモチコ

    DONE前編を書いてから一年以上放っていたお話をなんとか書き上げました。
    なんやかんやと長くなってしまいましたので、お時間ある時に読んでいただけたら嬉しいです。

    プロ棋士五✖️俳優七のパロ五七です。
    どちらの職業も未知の世界なので、ふんわりとしか設定を活かせていません。
    初対面の男二人がクアンタンでちょっとだけ一緒に住む話日本を出てから、一度乗り換えを経て約十時間。七海建人はマレーシア、クアンタンのスルタン・アマッ・シャ空港に降り立った。
    今日からここで五日間、見知らぬ男との共同生活が始まる。
     
    —零日目
    七海の職業は俳優だ。大学で出会った演劇にのめり込み、そのまま卒業後も役者を目指した。
    大学時代の伝手を頼って小さな事務所に所属したものの役者だけでは食べていけず、クォーターである自身の容姿を活かしてモデルのアルバイトをして生計を立てた。
    ありがたいことにモデルとしてもっと活躍の場を広げてみてはどうかという誘いは何度か受けたが、七海は演技をすることが好きだったので役者であることにこだわった。
    そんな生活が二年程続いたある日、モデルの撮影に出向いた先で現在所属する事務所の社長である冥冥と出会った。冥は七海を一目見て気に入ったらしく、熱心に自分の事務所への移籍を勧めてきた。そうして、誘いに乗る形で冥の事務所に所属することとなった。
    26754