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    pagupagu14

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    【現パロ】梅と菊/高雅(Fate)
    現パロ高雅の朝チュンのお話。菊を好きになってくれたら雅さんめっちゃ嬉しいと思うんだよな~~いかがわしさはゼロです

    #Fate/GrandOrder
    #FGO
    #高杉晋作(Fate)
    shinsakuTakasugi
    #高雅
    #晋雅

    【現パロ】梅と菊 「今生は雅の出産に立ち会いたいなあ」
    朝寝をした後、晋作はぽつりと独り言のように口にする。隣で寝ていた雅子はその言葉を聞きくるりと晋作の方を向いた。
    「出産ですか?」
    「ああ、前世は僕はそばについて励ましてやることも出来なかったからな」
    「その変わり義母様たちが傍についていてくれましたよ」
    「でもさあ…結構僕としては後悔の一つなんだよなあ」
    「…晋様も後悔なんてするんですね」
    「するとも!というか後悔ばっかりだよ」
    そう言ってからからと笑って晋作は雅子の肩を抱いた。素肌が触れ、雅子は熱いくらいだった。
    「後悔しないようにはしていたけど後悔はしたさ。それこそもっと長生きしたかった…とかね」
    ウインクして言うが笑って言うようなことではなく思わず雅は頬をつねった。
    「いたた」
    「笑って言うことではありません」
    「はは、うん…ごめん」
    「でも、どうして突然?」
    「雅と同じように記憶を持ったまま再会して恋をして、こういうこともしてさ…考えたんだよね。今の世では旦那が立ち会うこともあるわけだし、子供だっていてもいなくたって何にも家には影響しない。けどもし生まれるのなら…その光景を目に焼き付けたいって思ったんだ。以前の僕はそういうのを見られるような状況じゃなかったし」
    「……また、【梅】をつけますか」
    「…それもいいが【菊】でもいいな」
    「まあ、菊」
    「まだまだ遠い未来の話ではあるけども…君の名を冠する子供なんて素敵だろう?」
    「梅もきっと素敵ですよ」
    「…男なら菊、女なら梅かな」
    「どうして?」
    「男は母親に、女は父親に似るっていうだろ?」
    そう言って未来のことをもうすぐ来ることかのように話す。雅子は梅が好きだと言っていた彼が自分の名の一つでもある菊のことを口に出し、そしてそれを認めてくれたような気がして嬉しくなりそっと身を晋作に摺り寄せた。
    「雅?」
    「…いつか、身籠った日は…頑張らせてくださいね」
    「死なない程度に頑張ってくれ。子供がいても君がいなくちゃ意味がない。母子共に健康、それが一番だ」
    白く歯を見せて笑う。そんな晋作に雅も笑い、素肌をくっつけ合う。遠い未来とはいったがそこまで遠くはない未来のような気がしてならない雅子だった。
    -了-
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    sakikuryo

    DOODLE高杉社長について書きたい咲紅さんはおおよそ五分の夕立のあと、様々な蜂蜜を取り扱う洒落た店で嘘みたいな味のりんごを食べたことの話をしてください。

    #さみしいなにかをかく #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/595943
    面白きこともなき周回を面白く高杉社長を書いてみようとした
    途中で切れます

    ===

     あたりが焼け野原になったのを見届けてから、高杉は手近なカフェーへ入った。銅だか真鍮だかを叩いてのしたような看板に、甘たるい西洋菓子の名が焼き付けてある。店の名前なのだろう。食べたことはない菓子だったが、横文字の響きだけで十分に胸やけがする。引いた扉の蝶番はやけに重い。ベルが尖った音でちりんと云い、対して店員は、蚊の鳴くような応対で客を出迎える。
    「二名様ですね」
     お好きなお席へどうぞ、と言われて初めて高杉は、自分の後ろにもう一人居たのだと気が付いた。カルデアのマスターだ。白っぽい衣服と頬は煤だらけで、とてもじゃないが洒落たカフェーで一服する格好ではなかろう。人のことは言えないが。振り返る視界で、高杉は自分の髪の、ほどけて赤く、爛れたように黒いのをとらえた。こんな血でべとべとの人間を、よくまあ客として迎え入れたものだ。
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