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    芝桜。

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    芝桜。

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    留メフィ。
    obm留♂×メフィストフェレス。
    名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
    色んな捏造とセンパイ呼び。
    ※微エロ有

    お題「夏祭り」
    #obm男MC版深夜の創作一本勝負
    #obmプラスB攻

    悪魔は靴擦れが痛いのか 下駄の鼻緒が切れてしまったメフィストを何とか歩かせ、車の後部座席に押し込んだ。
    「ふぅー、やっと着いた」
     おんぶしてあげようか、と、聞いてみたものの、それはさすがに我慢がならなかったようで断られた。まぁ、祭りの人混みの中で浴衣の男二人……しかも、小さい方が大きい方を背負って歩いていれば、周りからの視線も痛いに違いない。人間に頼るしかない名家の悪魔という構図も見られたくないのだろう。
     足を庇ってゆっくりと歩くメフィストに付き添って、会場横の駐車場に停めた車の中にやっとのことで帰ってきたのだった。
    「足、大丈夫?」
     座席に座るメフィストの足を持ち上げてよく見ると、赤く擦りむけて痛そうな靴擦れができていた。もともと下駄に慣れていなかったこともあるし、後半はずっと足を引き摺って不自然な歩き方をしていたせいだろう。
    「うわ……痛そう。悪魔でも靴擦れになるんだね……」
     俺は顔をしかめる。絆創膏を持ってくれば良かった。
    「悪魔ならそんなことにはならない。だが、今は人間の姿だからな」
     メフィストが心底軽蔑した言い方で「人間」を罵る。
     今夜はもう帰るのだろうか。久しぶりに取材とは関係のない純粋な「デート」だったのに。俺は左手に持っていたかき氷をストローで勢いよくズズズッと吸い上げた。さっきまでは買ったばかりだったかき氷も今は冷たいジュースになっていた。
     運転席のドアを開け、とりあえず、エンジンをかけクーラーのスイッチを入れる。静かなエンジンの振動が座席に伝わる。クーラーの風が冷えるまでにはまだ時間がかかりそうだった。
    「俺もそっち座っていい?」
     後部座席を指してそう言うと、メフィストがひとつ横に体をずらしてくれたので、俺は後ろに移動してメフィストの隣に腰を下ろした。
     ガヤガヤと楽しそうな人々の声、遠くから響く太鼓や祭囃子の音、そういった様々な祭りの音が窓越しに遠く、少しくぐもって聞こえる。窓一枚あるだけで、こんなにも全てが遠く感じる。メフィストと二人きり、世界から隔離された謎の空間に閉じこもっているような、そんな不思議な気持ちになった。
    「ねぇ……」
    「何だ」
     呼びかけるとメフィストは少しだけこちらを向いた。俺は座席から半分立ち上がるような体勢でメフィストの首に腕を回し、やや強引に唇を奪った。
     かき氷で冷たくなった俺の唇に、しっとりと温かいメフィストの唇が重なって気持ちがいい。舌を差し入れてさらに奥までメフィストを味わう。蜜よりもずっと甘い何かで心臓がキュンとする。
    「おい、こんなところで」
     メフィストが俺を押し戻そうとする。
     完全な密室以外でここまでするのは初めてだった。
    「誰も見てないよ」
    「そういう問題では……んっ……」
     俺は構わずキスを続ける。座席の背もたれに沿って、徐々にメフィストの体をシートに押し倒し、馬乗りになって唇を貪った。指で首筋をなぞり、そのまま浴衣の襟元から差し入れて地肌に触れる。汗ばんだ肌からほんのりと香水が香り、俺は思わずため息を漏らした。
    「はぁ……センパイの、そういうとこ」
     夏の暑さと二人の体温が溶け合って、はだけた浴衣姿で重なり合う体。まるで境目がなくなったようにぴったりと絡みつく。お互いに主張し始めた下半身を確かめるように腰を押し付けると、布越しに硬いものが擦れ合った。
    「うっ……」
     メフィストが小さく声を出した瞬間、俺の理性は飛びそうになった。
    (やばっ……)
     ドンッ
     その時、大きな音がして、一瞬、辺りが昼間のように明るくなった。
    「花火だ……」
     俺はハッとして顔を上げた。窓から入ってくる花火の光がステンドグラスのように車内をカラフルに照らし出す。ドッドンッと軽快な破裂音を鳴らしながら何発も連続して花火は上がり、そのたびに車の中は美しく照らされた。
     花火に目を奪われている俺の下から、メフィストもモゾモゾと起き上がって窓の外を見上げた。
    「ここからではよく見えないな」
    「外、出る?」
    「……こんな格好でか?」
    「あー……」
     前は全開、帯は解けかかっているお互いの姿を確かめると俺は苦笑いしかできなかった。
    「ここから見るしかないな」
     浴衣の襟元を直しながらメフィストが窓の方に向き直る。怒っているかと思ったが、そうでもない様子なので、ほっと胸を撫で下ろし、俺も慌てて窓の方を向く。
     メフィストの腰に腕を回し、ぎゅっとしがみつくと、その腰からは相変わらず汗と香水の混ざったメフィストのにおいがして、俺の心臓は再びキュンとした。

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    芝桜。

    MOURNING執事誕’22おめでとうございます!
    というわけで、全くお祝い関係ないですが、
    去年9月に発行したコピ本より再掲します。

    カプ無しでバルバトスと殿下の話です。
    L30辺りをさまよっていた頃、バルバトスは若く見えて爺に間違いないとは思いつつ、純粋に若いバルバトスと殿下の出会いを見てみたいと思って創作したもの。嘘しか言ってない。
    殿下と執事のこと 魔王の息子が成年を迎えるに当たり、魔王城では王子の新しい執事を召し抱えることが決まった。
     そして、その執事に選ばれたのがバルバトスだった。
     彼の年齢や経歴から考えると誰が見ても異例の抜擢で、当のバルバトス自身もなぜ自分が選ばれたのか、そのはっきりとした理由は分からなかった。

     初出勤の前日、明日からの勤務に向け、先輩の執事から仕事内容の引き継ぎや魔王城の案内、そこに住む人々や取引先についての留意点などの説明をみっちりと叩き込まれた。怒涛の情報が洪水のように一気に流し込まれたが、要領の良いバルバトスは、言われた内容はどれもすぐに理解できたので、その日の昼過ぎには解放となった。
     先輩執事にお礼を言い、仕事場を後にしたバルバトスは、帰宅の前に、しばし魔王城を散策することにした。
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    DONEお題:「水着」「天界」
    留♂〆です。

    またまた、可愛いしめぴが出来上がりましたので献上します。
    しめぴには、夏が似合うね!

    本編進んでないので、天界のことはネタバレを参考にしました。
    解釈違いましたら申し訳ありません、私なりの世界観です。
    他にも、捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。

    #obm男MC版深夜の創作一本勝負
    #obmプラスB攻
    煌めく波に、揺られて。天界に、まさに「天国のビーチ」という名の砂浜があると聞き、シメオンを誘ってみた。

    「シメオン、天界にめちゃくちゃ綺麗なビーチがあるってホント?」

    「うん、『天国のビーチ』って、それはもう真っ白の砂浜で海も透き通ってて、お魚さんもいっぱいいるビーチがあるよ!子供の頃はよく行ったなー」

    「俺、そのビーチ行ってみたいなー!せっかく夏なのにさ、魔界って全然そんな感じしなくてつまんないんだよねー」

    「わかった!俺も、話してたら久々に行ってみたくなったし、ミカエルに相談してみる!」

    そんな話をしてから数日が経ち、ミカエルからの許可が下りたとシメオンから連絡があった。

    そして、天界へ行く日。
    ルークから恨み節を言われながら、ミカエルへの大量のみやげと報告書の束を渡されたあと、俺たちは天界へと向かった。
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