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    芝桜。

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    芝桜。

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    留メフィ。
    obm留♂×メフィストフェレス。
    名無し留学生(俺)とメフィスト先輩。
    ※MAJOLISH捏造設定あり
    ※留学生独自設定、モブ登場あり
    ※メタい話

    お題「MAJOLISH」
    #obm男MC版深夜の創作一本勝負
    #obmプラスB攻

    悪魔は「人」と呼べるのか「んー、どうしようかな。……メフィスト、ごめん、やっぱりこっちのジャケットも着てみてくれる?」
     俺はずらりとハンガーに吊るされたジャケットの中から、少し光沢のあるダークグリーンのものを手に取り、メフィスとフェレスに差し出した。
    「おい、これで何着目だ。何でも同じだから早く決めろ」
     メフィストフェレスが苛ついた口調で言う。何度もリテイクを繰り返され、さすがに嫌気がさしてきたのだろう。俺もそうなるだろうとは思っていたので、ここに来るまでの間、必死にウェブカタログを読み込んで、衣装については「これでいこう」というものを決めていた。しかし、ウェブで見た画像と実際に目にする衣装は違うし、何を着せてもスマートに着こなしてしまうメフィストフェレスに、ついつい色々な衣装を試したくなってしまったのだ。
    「ごめんって。もうこれで最後にするから」
    「全く。私は暇じゃないんだぞ」
     肩をすくめてため息を吐きながらも、差し出したジャケットは律儀に受け取ってくれる。
    (センパイのそういうところ、好きなんだよなぁ)
     嫌な顔をしつつも、約束したことは途中で投げ出さずにきちんと最後まで向き合ってくれる。基本的に根は誠実で素直なんだと思う。これも貴族としての育ちに所以するものなのだろうか。まぁ、分かりやすく文句は言われるし、嫌な顔はされるんだけど。
     MAJOLISHはアパレルの販売だけではなく、着替えた服装で写真の撮影もできる。
     撮影スタジオの背景には多種多様なバックスクリーンが用意されており、お馴染みのRADから魔界の観光地、天界や人間界、そして、七代君主たちの部屋までもが完備されていている。バックスクリーンとはいえ、魔界仕様なので馬鹿にはできない。きちんと魔法がかかっているので、現実にそこにいるのと変わらないレベルの撮影が可能だ。撮影した画像は、現像して持ち帰ることもできるし、D.D.Dの背景に設定することもできる。
     魔界の若者たちは、ここで好きな衣装に着替え、好きな背景で自由に撮影して、ファッションや気分転換を楽しんでいるらしい。もしくは、憧れの悪魔……ルシファーやディアボロの部屋で撮影して恋人気分を味わう夢見がちな悪魔もいるようだ。
    「はい、じゃあ、ここに立ってて」
     やっとのことで衣装に着替え終わったメフィストフェレスをスタジオに呼び、カメラの前に立たせる。
    「背景は新聞部ね」
     テーブルの上のリモコンで番号を押すと、一瞬でスタジオ内が新聞部の部室に変わった。
    「うわー、すごい。本物みたい」
     テーブルセットも棚の上の小物も、全て記憶のままの新聞部だ。
    「おい、おかしくないか。新聞部の背景はまだ実装前だったと思うが」
     はしゃいで周りを見て回る俺に、メフィストフェレスは合点がいかない様子で疑わしげな表情を浮かべている。それはそうか。自らの管轄である新聞部の背景が無断でリリースされていては不審に思うのも無理はない。
    「あぁ、これはね……ディアボロに直談判して作ってもらったの」
    「はっ!? 殿下に!?」
    「そう。やっぱ欲しいじゃん、新聞部。リリースされたのは一週間前だよ。待ち望んでたメフィストファンに大好評だって、お店のスタッフもディアボロも喜んでるよ」
     ディアボロの名前を聞き、メフィストフェレスは頭を抱えた。
    「お前のくだらない遊びのために、お忙しい殿下を煩わすんじゃない」
    「ちゃんと稟議書を作ってバルバトス経由で提出したから大丈夫だと思うけど」
    「そういう問題ではない……」
     ますますうなだれるメフィストフェレスの背中をポンっと叩いて、俺はカメラの位置まで戻る。
    「はい、それじゃ、そろそろ撮影いきますよー」
     

     カフェのオープンテラスでコーヒーを飲みながらぼんやりと空を見上げる。
     ロンドンの空は高く、公園の木々は黄色く色づいていた。
    「おぅ! お待たせ!」
     後ろから肩を叩かれ、大学の友人が姿を現す。自主映画制作サークルの同期だ。手に持ったテイクアウトのコーヒーをテーブルに置き、俺の向かい側の椅子に腰を下ろす。
    「何見てたんだ?」
     俺はただぼんやりとしているだけだったが、友人からは何かを見つめているような後ろ姿に見えたらしい。開口一番にそう聞かれた。
    「いや、別に。秋だな、と思って」
    「そうか、それはノスタルジーだな」
     はははと笑って、彼はコーヒーをひと口飲んだ。
    「で、その画面の彼は誰なんだよ」
     テーブルの上に置いたままになっていたD.D.Dのロック画面を指差しながら彼が言う。
    「それ、お前が撮ったんだろ? 随分とまた、ビシッと決まったスーツ姿の男前だな。どこかの貴族様みたいだ」
     貴族様、という単語に、俺は思わず吹き出しそうになる。
    「あぁ……これはね、俺の大切な人なんだよ」

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    芝桜。

    MOURNING執事誕’22おめでとうございます!
    というわけで、全くお祝い関係ないですが、
    去年9月に発行したコピ本より再掲します。

    カプ無しでバルバトスと殿下の話です。
    L30辺りをさまよっていた頃、バルバトスは若く見えて爺に間違いないとは思いつつ、純粋に若いバルバトスと殿下の出会いを見てみたいと思って創作したもの。嘘しか言ってない。
    殿下と執事のこと 魔王の息子が成年を迎えるに当たり、魔王城では王子の新しい執事を召し抱えることが決まった。
     そして、その執事に選ばれたのがバルバトスだった。
     彼の年齢や経歴から考えると誰が見ても異例の抜擢で、当のバルバトス自身もなぜ自分が選ばれたのか、そのはっきりとした理由は分からなかった。

     初出勤の前日、明日からの勤務に向け、先輩の執事から仕事内容の引き継ぎや魔王城の案内、そこに住む人々や取引先についての留意点などの説明をみっちりと叩き込まれた。怒涛の情報が洪水のように一気に流し込まれたが、要領の良いバルバトスは、言われた内容はどれもすぐに理解できたので、その日の昼過ぎには解放となった。
     先輩執事にお礼を言い、仕事場を後にしたバルバトスは、帰宅の前に、しばし魔王城を散策することにした。
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    DONEお題:「水着」「天界」
    留♂〆です。

    またまた、可愛いしめぴが出来上がりましたので献上します。
    しめぴには、夏が似合うね!

    本編進んでないので、天界のことはネタバレを参考にしました。
    解釈違いましたら申し訳ありません、私なりの世界観です。
    他にも、捏造ありますので、ご理解いただける方だけお進み下さい。

    #obm男MC版深夜の創作一本勝負
    #obmプラスB攻
    煌めく波に、揺られて。天界に、まさに「天国のビーチ」という名の砂浜があると聞き、シメオンを誘ってみた。

    「シメオン、天界にめちゃくちゃ綺麗なビーチがあるってホント?」

    「うん、『天国のビーチ』って、それはもう真っ白の砂浜で海も透き通ってて、お魚さんもいっぱいいるビーチがあるよ!子供の頃はよく行ったなー」

    「俺、そのビーチ行ってみたいなー!せっかく夏なのにさ、魔界って全然そんな感じしなくてつまんないんだよねー」

    「わかった!俺も、話してたら久々に行ってみたくなったし、ミカエルに相談してみる!」

    そんな話をしてから数日が経ち、ミカエルからの許可が下りたとシメオンから連絡があった。

    そして、天界へ行く日。
    ルークから恨み節を言われながら、ミカエルへの大量のみやげと報告書の束を渡されたあと、俺たちは天界へと向かった。
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