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    残念ながら全て幻覚でした!!!!(小噺only)
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    バレンタインデーのマサ音くん。
    この後無事にレンくんはお祝いされたのはまた別のお話←

    #マサ音

    きみに会いたい。(マサ音)『おはよう。今日の帰り、俺の部屋に寄って欲しい』

    そうマサからメッセージが届いていたのは朝方の五時頃のこと。
    その頃の俺といえば絶賛夢の中で、カレーの大食い選手権に出場して優勝をかけた熱い戦いを繰り広げている最中だった。いくら食べても延々と食べ続けていられる夢のような出来事に、夢だと気づいたのはメッセージを受信してから四時間後の午前九時。
    「夢かぁ〜」なんてありがちなセリフを少し悔しげに吐きつつ両腕を上げて背筋を伸ばしながら起き上がり、一つ息を吐いてスマホを確認すればさっきのメッセージが通知に上がっていた。
    帰りに寄れと言われても、この時間に起きた俺はいうまでもなくオフだったりする。確かに夕方頃に事務所には行く予定だけど、ついでに言えばマサだって今日は俺に合わせてオフをもらっている。
    こんな、わざわざ休みを重ねたにも関わらず昨晩は互いに自分たちの家へと帰宅した。帰宅中に一言二言メッセージのやりとりをして、その間にマサが寝落ちて、今朝、唐突な用件のメッセージが届いて。
    この状況におちいった原因は別にケンカをしたとかではなくて、今日はレンの誕生日だから、事務所の一室を借りて同期内で恒例のささやかな誕生パーティーを催すことになっている。その前日たる昨日の朝、俺がレン宛のプレゼントを仕事に行く際に持ってくのを忘れたのがすべての始まりだ。
    オフを重ねた日の前夜は仕事上がりにそのままどちらかの家に泊まるようにしていて、今回はマサの家に泊まる約束をしていた。だから忘れたと気付いた時にマサには早々に連絡して、仕事が終わったら急いで帰ってプレゼントをたずさえて向かうはずだったのに、まさか機材トラブルで帰るのが深夜間近になるとは思ってなくて。その後に荷物を取りに戻ってマサの家へ〜、なんてさすがに申し訳ないので謝罪のメッセージを送って、そのままとぼとぼと自宅にたどり着いた次第だ。
    「マサ、もしかして怒ってるのかな〜とにかく返信しなきゃ……えーっと、『おはよー!わかった。でもマサの部屋に行く前に一回帰っても平気?』っと」
    送信、とボタンをタップして返信を待つ。
    本当は今直ぐにでも会いに行きたい。だって、本来なら昨日の夜から一緒にいられたはずだし、何より今日はバレンタインデーだもん。
    俺だって今日のために用意したものがあるし、早く渡してマサの笑顔が見たい。でもマサにはマサのプランがあるんだろうし、何より昨日の俺の失態がある上でわがままを言う訳にもいかないから、今は彼の返事を待つしかない。
    そんなことを考えていると「ピコン」と軽やかな音とともにスマホが小さく揺れた。
    「あ、来た。なになに……『そうか。では今日の帰りに俺が一十木の部屋に行っても良いだろうか?』って……えぇっ!?‪ ‬マサが来てくれるの!?」
    まさかの展開。え、マサ、怒ってる訳じゃない……?と疑心暗鬼になりつつも、そそくさと返事を打ち込んでいく。
    『いいの?じゃあ、今のうちに掃除しとくね!』
    そう返せば、一分以内にスマホが軽やかに鳴る。
    えっ、と思って画面を見ればマサからの返信。あのマサからこんなに早く返事が来ることに驚きが隠せない。
    『片付けの最中に疲れて眠ってしまわぬようにな。それと、後程迎えに行く故。事務所へは二人で向かおう』
    意外に長文の返事をまじまじと眺めて、それから迎えに来てくれる旨にまた驚く。
    「『遠回りにならない?大丈夫?』っと……うわっ、もう返ってきた!」
    メッセージ画面を開いたままだったから音は鳴らなかったけど、それはもう俊足と言ってもいいくらいの速度でメッセージが上がってくる。
    『問題ない。それよりも、その……一刻も早く、お前に会いたい』
    「!‪ ‬ッ、マサ、ずるい……」
    思わず顔に熱が集中する。怒ってるどころか、会いたいって気持ちが重なっていたことがうれしくて、枕元に転がっていたクッションに顔を埋めて身悶える。
    ちらりとまた画面を見て、「会いたい」の文字を目で追うと「ふへへっ」なんて変な声が出た。
    俺が不安になってる時とか、今みたいにすれ違い気味の時にマサはいつもこうやって仕掛けてくる。しかも図ってやってるんじゃなくて、天然で。天然こわい、でもマサにされるとかっこいい。大好きって気持ちがあふれて止まらなくなる。
    『俺もはやく会いたい』
    落ち着こうと数回深呼吸を繰り返してからそうメッセージを返して数分。さっきよりも間が空いてから「ピコン、ピコン」と連続で通知が鳴る。メッセージ画面を開いて内容を確認すれば、スマホを布団に投げ出して自分が未だ寝巻きで寝癖もついたままなことも忘れて玄関へと駆け出す。急いで開けたドアの向こうに映った互いの姿に、どちらともなく笑い声があがった。
    ベッドの上を数回跳ねてから落ち着いたスマホの画面にはマサからのメッセージ。

    『……すまん。迷惑なのは承知の上で、掃除はしなくていいからドアを開けても良いだろうか』
    『我慢できずに来てしまった。今日はこのまま一緒にいよう』
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    DONE22年3月のリハビリリクエスト企画にて頂きました。リクエストくださった方とは縁が切れたので非公開でも良いのですが、他の方が書いたSSを漫画に書き起こしてストーリー構成などの原作は己だと自作発言をして盗作なさるような方なので一応保険のため残してあります。
    年長の二人の関係性に対して解釈が不明瞭・不慣れな部分が多いため所々関係性があやふやです。すまない。
    微睡みの星灯り。 (那レン)長い長い一日が終わる。
    今日の仕事はスケジュールがタイトだったこともあり、それもなかなか骨が折れる内容ばかりで気が付けば夜も更けていた。家に辿り着いた頃には日付けも変わっていて誰もいない部屋に重たい足取りで帰宅して、適当に荷物を廊下に置いてからそのままバスルームへと足を運ぶ。パウダールームで乱雑に衣類を籠に落として浴室へと移動しシャワーを頭から浴びれば、この身に溜まった疲労による怠さも全てが水滴に溶けて流れていくような気がして、一つゆっくりと息を吐いてからコックを捻りシャワーを止めた。
    時間も時間だからと軽めに入浴を済ませてからバスルームを後にして、途中で置き去りにした荷物からスマホを取り出し通知チェックをしながら髪を拭う。ある程度返信等を返してからテーブルに置き、軽くバスローブを纏ったまま明日のオフは何をしようか、などと返信を行いながら注いだ水の入ったグラスを片手に思案していると軽快な音楽が鳴り始めた。それと共にブブ、とテーブルの上で響く小さなバイブレーションの音に腕を伸ばし手にしたスマホの画面を見れば、まさかの人物からの電話に急いで通話をタップする。
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    MOURNING『No More Reason』の杜夜が好み過ぎて是が非でも真斗くんと絡ませたかっただけの書き途中。
    気が向いたらまた続き書くやも。
    ー・*・ー・*・ー・*・ー
    2022.2.18、続編おめでとうございます!真斗くんは『青鳳組 マコト』役となりましたが、こちらはマコトさんのそっくりさんが営む地元のマスター(パロディ)です。
    ※ドラマCD発売前に書いたのでCDにて判明した相関は含みません。
    (未完成)俺には想い人がいる。
    その人は至極物静かでこの国の人間にしては珍しく堅物な性格をしている。されど清廉な空気を身に纏い、それでいてどこかあたたかな雰囲気も持っていて。一言で表現するなれば玻璃細工のような「美しい人」。
    硝子張りの少し古びた小さなバールのカウンター内でただ一人静かに佇み、注文を受ければその背後に設置された旧式と思われる機械を操作して芳醇に甘く香る一杯のあたたかいエスプレッソを淹れてくれる。普通の珈琲とは違い、デミタスと呼ばれる小さなカップにたっぷりの砂糖を入れよくかき混ぜたそれはチョコレートのような風味ととろりとした飲み口が特徴的で、本国ではお目に掛かれない不思議な味だ。だが、イヤな甘さは欠片もなく、彼のあたたかな人格を表したような味わいに「美味しい」と一言告げれば、フッと小さく満足そうに口元が上がるのがどこか愛らしい。
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