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    残念ながら全て幻覚でした!!!!(小噺only)
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    22年3月のリハビリリクエスト企画にて頂いた、
    牛さま(@g2mo6767 )からのリクエスト。
    「空港で離れ離れになる恋人ごっこをしている二人」と言われたのに空港の要素ゼロで申し訳ない……_(:3」)_

    #マサ音

    恋人ごっこ。 (マサ音)「ねぇ、マサ……本当に行っちゃうの?」
    歩みを進めようとした矢先、背後からクゥーン……と子犬のしょぼくれた鳴き声ような台詞が聞こえ、振り返れば俺を見上げながらジャケットの袖を摘み引く一十木の姿があった。
    「一十木」
    「俺、離れたくない」
    突然のことに目を丸くしていると、か細い震えた声でそう呟き、流れるような所作で緩りと抱き着かれる。思わずそっと彼の頭部に手を添えて撫でてやれば、己の肩に凭れるように頭を預けてくれる様子に愛おしさが込み上げた。
    「だが、そろそろフライトの時間だ。行かねば」
    「マサが他の奴とフライトする姿なんて、見たくないよ」
    「一十木……」
    「どうして今回は俺とのフライトじゃないの?」
    伸ばされた一十木の片手が俺の空き手を掴み、きゅっと指が絡み合う。そのまま持ち上げられ一十木の頬へと添えられると、手の甲に柔く彼の温もりが伝わって。
    寂しげな声音に、身長差で上目遣い気味の潤む瞳……嗚呼、このまま口付けてしまいたい……!
    そんな欲望を抱いた、その時だった。
    「……お前ら、何やってんだ?」
    声のした方を見遣れば、呆れた顔の来栖が腕を組みながらこちらを見ている。それに対して一十木は俺の肩に頭を預けたまま緩々と顔のみを来栖へと向け、「んー?」と小さく唸りを上げて、一言。
    「恋人ごっこ、機長編?」
    「はぁ?」
    「折角のこの衣装だし、なんか思いついちゃって」
    そう言いながら俺の背へと添えていた手を伸ばし、自身の袖を掴んで見せているのは九月に予定しているライブ用に準備した曲のジャケット衣装だ。
    『ツアーズ』と題した通り、世界旅行をイメージしたそれはいつぞやのシャイニングエアラインの時のようなパイロットの衣装で、当時と違う面といえば白を基調とした色味に四本の線が入っていること。あの頃は新人パイロットという設定上、副操縦士としての三本線であったが、今回は機長としての四本線であり、俺たちの成長を表しているようで誇らしくもある。
    「一十木が面白いことをしてきたので、つい、な」
    「聖川もノリが良いのは構わねーけど、ほどほどにな」
    「まあ、そう言うな。即興というのは存外楽しいものだぞ」
    そう言いながら握られていた手をきゅっと握り返し、見せ付けるように一十木の旋毛へ唇を寄せれば途端に一十木の頬が淡く染まり、来栖の溜め息がより大きく響いた。
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    DONE22年3月のリハビリリクエスト企画にて頂きました。リクエストくださった方とは縁が切れたので非公開でも良いのですが、他の方が書いたSSを漫画に書き起こしてストーリー構成などの原作は己だと自作発言をして盗作なさるような方なので一応保険のため残してあります。
    年長の二人の関係性に対して解釈が不明瞭・不慣れな部分が多いため所々関係性があやふやです。すまない。
    微睡みの星灯り。 (那レン)長い長い一日が終わる。
    今日の仕事はスケジュールがタイトだったこともあり、それもなかなか骨が折れる内容ばかりで気が付けば夜も更けていた。家に辿り着いた頃には日付けも変わっていて誰もいない部屋に重たい足取りで帰宅して、適当に荷物を廊下に置いてからそのままバスルームへと足を運ぶ。パウダールームで乱雑に衣類を籠に落として浴室へと移動しシャワーを頭から浴びれば、この身に溜まった疲労による怠さも全てが水滴に溶けて流れていくような気がして、一つゆっくりと息を吐いてからコックを捻りシャワーを止めた。
    時間も時間だからと軽めに入浴を済ませてからバスルームを後にして、途中で置き去りにした荷物からスマホを取り出し通知チェックをしながら髪を拭う。ある程度返信等を返してからテーブルに置き、軽くバスローブを纏ったまま明日のオフは何をしようか、などと返信を行いながら注いだ水の入ったグラスを片手に思案していると軽快な音楽が鳴り始めた。それと共にブブ、とテーブルの上で響く小さなバイブレーションの音に腕を伸ばし手にしたスマホの画面を見れば、まさかの人物からの電話に急いで通話をタップする。
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    MOURNING『No More Reason』の杜夜が好み過ぎて是が非でも真斗くんと絡ませたかっただけの書き途中。
    気が向いたらまた続き書くやも。
    ー・*・ー・*・ー・*・ー
    2022.2.18、続編おめでとうございます!真斗くんは『青鳳組 マコト』役となりましたが、こちらはマコトさんのそっくりさんが営む地元のマスター(パロディ)です。
    ※ドラマCD発売前に書いたのでCDにて判明した相関は含みません。
    (未完成)俺には想い人がいる。
    その人は至極物静かでこの国の人間にしては珍しく堅物な性格をしている。されど清廉な空気を身に纏い、それでいてどこかあたたかな雰囲気も持っていて。一言で表現するなれば玻璃細工のような「美しい人」。
    硝子張りの少し古びた小さなバールのカウンター内でただ一人静かに佇み、注文を受ければその背後に設置された旧式と思われる機械を操作して芳醇に甘く香る一杯のあたたかいエスプレッソを淹れてくれる。普通の珈琲とは違い、デミタスと呼ばれる小さなカップにたっぷりの砂糖を入れよくかき混ぜたそれはチョコレートのような風味ととろりとした飲み口が特徴的で、本国ではお目に掛かれない不思議な味だ。だが、イヤな甘さは欠片もなく、彼のあたたかな人格を表したような味わいに「美味しい」と一言告げれば、フッと小さく満足そうに口元が上がるのがどこか愛らしい。
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