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    残念ながら全て幻覚でした!!!!(小噺only)
    ご感想諸々、何かございましたらこちらに:https://wavebox.me/wave/9299ekqq4xkt5d1e/

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    22年3月のリハビリリクエスト企画にて頂いた、
    牛さま(@g2mo6767 )からのリクエスト。
    「先に起きてるであろう真斗くんが音也くんの寝顔を眺める朝チュン!」のはずがただのやらかした男になりました。ごめんな……。

    #マサ音

    かわいい子には噛みつきたい。 (マサ音)ピチチチッ、と爽やかな歌が幾重にも聴こえる。
    様々な音階が掛け合わさる旋律が耳に心地よく、いつまでもこのままでいたい気持ちに駆られる。だが、その一方で身体は芯から冷え込み、寒さにふるりと身震いをして身を丸めたものの、動けば動くほどに背中、次に腿と冷える部位が増えていく。
    観念してゆっくりと瞼を開けて、薄らと差し込む白に数度瞬きを零してから冷え込む己の身体に目をやれば、その姿にぎょっとした。
    なんと、全裸である。周囲に寝相が悪いと幾度か言われたことはあるものの、帯のお陰でここまで破廉恥な姿を晒したことなど一度もなかった。その命綱たる帯は寝巻きの浴衣や下着と共に何故か床に散っていた。
    一先ず冷えた身体を温めようと横に固まっていた掛け布団を引寄せながらこのような醜態になってしまった事の顛末を思い出そうと身体を起こせば、隣から小さな呻き声のような音が聞こえた。
    「……?‪ ‬、なっ⁉︎」
    手繰り寄せた布団の山がなかなか消えない謎と共にはらりと捲れば、そこには同じく全裸の一十木の姿。しかもその身体には薄らとした噛み跡が幾つも刻まれており、目元は少し赤く腫れている。
    状況として明らかに事後であること以外考えられないのだが、アイドルとして支障になるようなことは……こういった痕は絶対に残さないと心に固く誓っていたというのに。俺は昨日、何をしていた?
    午前中は雑誌関連の仕事をして、午後は一十木と望んだCM撮影も無事に終了し……そうだ、昨晩はその打ち上げで二人してほろ酔いで帰宅して、そのまま興が乗って目眩く艶やかな夜へ‪────‬。
    「(ああ、俺はなんてことを……)」
    辛うじてゴムを付ける理性はあったらしく、だがしかしその数が、その……一十木、本当にすまない。
    そう謝罪を込めてそっと頬を一撫ですると「ましゃ……」と舌足らずな寝言を溢し、幸せそうに擦り寄ってくる。
    こんなに目尻まで腫れ上がらせて、俺はどれだけ彼を泣かせてしまったのだろう。それなのに、こんなにも幸せそうに笑ってくれるから、どうしようもないくらい愛しさが胸の奥底から込み上げてくる。
    「愛している、……音也」
    普段であれば決して呼ばない彼の名をぽつりと溢し、その身を抱き寄せながらそっと瞼は口付けを落とす。「ん……」と小さく声を洩らし微かに身動ぐも直ぐに規則正しい寝息が聞こえ、その様子に自然と笑みが浮かんだ。
    「(……起きたら今日一日は存分に一十木を甘やかして介護しなければな)」
    そんな思いを胸に抱きつつ、彼の額へと頬を寄せて再びゆっくりと目を閉じた。
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    DONE22年3月のリハビリリクエスト企画にて頂きました。リクエストくださった方とは縁が切れたので非公開でも良いのですが、他の方が書いたSSを漫画に書き起こしてストーリー構成などの原作は己だと自作発言をして盗作なさるような方なので一応保険のため残してあります。
    年長の二人の関係性に対して解釈が不明瞭・不慣れな部分が多いため所々関係性があやふやです。すまない。
    微睡みの星灯り。 (那レン)長い長い一日が終わる。
    今日の仕事はスケジュールがタイトだったこともあり、それもなかなか骨が折れる内容ばかりで気が付けば夜も更けていた。家に辿り着いた頃には日付けも変わっていて誰もいない部屋に重たい足取りで帰宅して、適当に荷物を廊下に置いてからそのままバスルームへと足を運ぶ。パウダールームで乱雑に衣類を籠に落として浴室へと移動しシャワーを頭から浴びれば、この身に溜まった疲労による怠さも全てが水滴に溶けて流れていくような気がして、一つゆっくりと息を吐いてからコックを捻りシャワーを止めた。
    時間も時間だからと軽めに入浴を済ませてからバスルームを後にして、途中で置き去りにした荷物からスマホを取り出し通知チェックをしながら髪を拭う。ある程度返信等を返してからテーブルに置き、軽くバスローブを纏ったまま明日のオフは何をしようか、などと返信を行いながら注いだ水の入ったグラスを片手に思案していると軽快な音楽が鳴り始めた。それと共にブブ、とテーブルの上で響く小さなバイブレーションの音に腕を伸ばし手にしたスマホの画面を見れば、まさかの人物からの電話に急いで通話をタップする。
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    MOURNING『No More Reason』の杜夜が好み過ぎて是が非でも真斗くんと絡ませたかっただけの書き途中。
    気が向いたらまた続き書くやも。
    ー・*・ー・*・ー・*・ー
    2022.2.18、続編おめでとうございます!真斗くんは『青鳳組 マコト』役となりましたが、こちらはマコトさんのそっくりさんが営む地元のマスター(パロディ)です。
    ※ドラマCD発売前に書いたのでCDにて判明した相関は含みません。
    (未完成)俺には想い人がいる。
    その人は至極物静かでこの国の人間にしては珍しく堅物な性格をしている。されど清廉な空気を身に纏い、それでいてどこかあたたかな雰囲気も持っていて。一言で表現するなれば玻璃細工のような「美しい人」。
    硝子張りの少し古びた小さなバールのカウンター内でただ一人静かに佇み、注文を受ければその背後に設置された旧式と思われる機械を操作して芳醇に甘く香る一杯のあたたかいエスプレッソを淹れてくれる。普通の珈琲とは違い、デミタスと呼ばれる小さなカップにたっぷりの砂糖を入れよくかき混ぜたそれはチョコレートのような風味ととろりとした飲み口が特徴的で、本国ではお目に掛かれない不思議な味だ。だが、イヤな甘さは欠片もなく、彼のあたたかな人格を表したような味わいに「美味しい」と一言告げれば、フッと小さく満足そうに口元が上がるのがどこか愛らしい。
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