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    Mogmogsmaka

    真Vフィン主文字置き場跡地

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    Mogmogsmaka

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    Twitterに投稿していた140文字のお題SS、10月〜12月のまとめです。暗いのは最後に。

    Twitterお題まとめ⑨☆お題ひねり出してみた 様
    https://shindanmaker.com/392860

    【僕は一生、恋をしない】
    愛する人を失う悲しみも、裏切られる怒りも知っている。
    だから悪魔として生まれた俺は二度と恋をしないと決めていた。
    「俺はどこにも行かないし、裏切ることもしない」
    そう言って王は愛しげに俺を見つめ綺麗に笑ってみせる。
    ああ、やめてくれ。封をしたお前さんへの愛しさが溢れて、恋に落ちてしまう。

    【どんな私がお好みで?】
    「どっちがいい?」
    と告げられる質問は酷なものだった。他の仲魔の前では清廉な王として振る舞う姿も、俺の前では可愛く甘える愛しい姿も、とても素敵だから。
    「どちらも魅力的だが、」
    肩を抱き寄せて口付ける。
    「今のお前さんが一番好きだな」
    唇一つで一瞬にして俺の伴侶となるお前さんが一等好きだ。

    【指輪よりも愛がいい】
    徐ろに左手を取られ、薬指に噛み付かれた。
    「お前さんの世界では伴侶は揃いの指輪を着けるのだと聞いた」
    歯形を指先で撫で申し訳無さそうに言う。
    「悪い、こんな事しか出来なくて」
    これは指輪代わりだったのか。
    「物なんて無くても」
    彼のマントを引っ張り口付ける。
    「フィンの愛があれば俺は幸せだよ」

    【君の涙の味】
    指を絡め褥に縫い付ける。
    靭やかに反る躰。汗をかいた肌は快楽に赤く染まる。口付けを降らせ名を呼べば宝石の瞳に涙を湛え俺を見上げた。
    「大丈夫だ。俺だけを見ていろ」
    目尻に唇を寄せて涙を拭いあやしてやる。甘く塩っぱい涙の味に愛しさが募る。王は俺を真っ直ぐ見つめて、安心したように微笑んだ。

    【だったら捕まえてごらん?】
    腕の中に閉じ込められ、甘い声色で懇願される。何処にも行くなと。俺の手から離れて行かないでくれと。
    「だったら俺をしっかり捕まえろよ?」
    何処にも行かないように。お前の手から離れないように。
    悪戯っぽく告げて腕から逃れれば彼が追ってくる。
    捻くれてる俺は逃げながらもお前に捕まりたいと願う。

    【ただいま】
    さようならとは言わなかった。
    ただ行ってくるとそれだけを告げて王は座に着いた。
    世界を見守る神となれば二度と会えないだろう、それを感じさせない最後の言葉だった。
    だから俺は待つ…せめて俺だけは、その言葉を信じ帰還を待っていたかった。
    幾年の春を迎えたある日、「ただいま」と愛しい声がした。

    【どんな私がお好みで?】
    俺を王と呼び跪く従者の姿も、愛称で呼び触れる恋人の姿も、剣を奮い舞う騎士の姿も、どれも全部好き。見る度に惚れ直してしまうから俺の拙い言葉と唇じゃ幾ら愛を告げても足りない。
    「俺もいつもお前さんに惚れ直してるよ」必死な俺に応えてくれる…全くフィンは俺に甘いんだから。
    そんな所も大好き!

    【だから、一緒にいたい】
    言葉で、唇で、熱で、伝えても伝えきれない。
    「愛しているんだ」
    二人きりの空間でお前さんを腕に閉じ込めるこの瞬間にありったけの想いを乗せて贈る。照れたように笑んで控え目に応えてくれるのが堪らなく愛しい。
    好きだ。
    お前さんへの溢れる想いを伝えきれない。
    だから、まだ二人きりで一緒に居たい。

    【恋愛ごっこ、してみませんか】
    告白されて最初に湧いたのは優越感だった。
    好きだと囁いたり、手を繋いだり抱き締め合ったり。漫画で読んだ恋愛の真似事をしているうちに距離が近くなって、本当のフィンを知っていって、恋愛ごっこはいつの間にか本当の恋愛になっていた。
    「大好き」
    「知っているよ」
    お前の優しさに泣きそうになった。

    【早く結婚してくれればいいのに】
    あと一歩が踏み出せずにいる。そういう雰囲気になった時に何かを言いかけて口を噤む姿を何度も見てきた。
    『いい加減腹を決めたらいいのに』
    フィンがそんな調子だから焦れた俺は決意する。だって
    「俺はお前だけの王だからどこにも行ったりしないよ」
    だからフィン、俺と結婚しよう。永世に一緒に居よう。

    【もう黙っていることに疲れてしまったんだ】
    「愛している」
    開いた唇から無意識に漏れた言葉に驚いた。そこから堰を切ったように想いが溢れていく。目を丸くしている王を腕の中に捕らえて、今まで抑え込んでいた想いを紡ぐ。
    突然こんなことを言われても困るだろう。
    けれど止まれない…縋り付く俺の背に温かい腕が回った。
    「俺も、フィンの事が…」



    ☆140文字で書くお題ったー 様
    https://shindanmaker.com/375517

    【無自覚バカップル】
    「王、お手を」
    本当に自然な動きで、さも当然であるかのように手を差し伸べる。王はその手にお姫様の優雅な動きで手を乗せ、繋ぎ合わせると互いに微笑み合った。
    仲魔になったばかりの悪魔は面食らっていた。二人はいつもああなのか、と訊ねれば
    「こんな事で驚いてたらやっていけないよ」
    と答えられた。

    【覚めたくない夢】
    俺の腕の中で身を委ねている。
    手を伸ばし長い髪を梳かせば月明かりに煌めき、滑らかな肩を撫でれば可愛く鳴いて躰を寄せてくる。名を呼べば長い睫毛が揺れ、美しい純金の瞳が艷を持って見る。甘い声色が名を呼ぶ。唇を触れ合わせて愛を囁く。
    このまま甘い時間が醒めないようにと、願わずに居られない。

    【君の傍】
    王座への道が開き、王が仲魔達に別れを告げている。
    やはり貴方は永世の忠誠を誓うに足る王であった…貴方を感じるのは、これが最後。
    「フィン」
    名を呼ばれ顔を上げる。
    「行こう、我が騎士。俺の傍にはお前が居ないと」
    「…はい」
    ああ、俺は永世に貴方の騎士で有り続けられるのか。喜びに胸が昂ぶった。

    【反則だらけ】
    官能的な声色も、澄んだ緑の瞳も、長い指も、潤んだ唇も、全部全部反則。
    「ズルい…」
    「お前さん?」
    三編みが解けた金糸も、鍛えられた体も、抱き締める腕も、与えられる愛情も。
    「反則だ」
    フィンの全てが心地良くて離れられなくなってしまう。
    俺の小さな苦言に彼は「お前さんも反則だぞ?」と返した。

    【幸せになれなくてもいい】
    この恋は成就することなく終わるのだと知っている。それでも彼の事を諦めきれなくて、その手を掴み引き寄せてしまう。
    「甘えん坊だな」
    俺にだけ微笑みかけて甘く囁いてくれる。大好きな手が頬を撫でて、気持ちが良い口付けを降らせてくれる。
    「…フィン、好きだよ」
    結末を知っていても、お前が愛しい。

    【男のロマン】
    俺様なんて子供向け漫画でしか見たことなかったし、喋れば結構自信家で装いもヒロイックで正に男の子が夢見る物語の主人公みたいだなと言うのが最初の印象。
    それがまさかこんなにも愛情深く、甘い声で囁いて優しく抱き締めてくれる少女漫画のヒーローになるなんて。あまりのギャップに陥落してしまう。

    【いつもの癖①】
    「フィン」
    甘える声色で名を呼び、少し困ったように俺を見上げる。俺は顎を捕らえて口付けを落としてやる。啄むように何度か唇を交わすと感嘆の溜め息と共に王が言った。
    「どうして分かったんだ?」
    「さあ、何でだろうな?」
    俺だけが知る仕草。口付けを強請る前にしているのだとは教えてやらなかった。

    【いつもの癖②】
    肩に一房垂れる髪を指先で摘まれ引っ張られる。これは愛しい王の癖の一つ。
    「お前さん」
    求められる事を分かっているフィンは身を屈めると小さく麗しい唇に口付けを落とした。音を立て吸ってやれば王は嬉しげに喉を鳴らす。
    「ふぃん」
    蕩ける瞳がこの先を強請り始める。
    「後で、な」
    フィンだけが知る癖。




    ☆お題ひねり出してみた 様
    https://shindanmaker.com/392860

    ※ヤンデレフィン
    【綺麗なままでいて】
    逃げようと伸ばす手を絡めて捕え、腕の中へと引き戻す。可愛らしい声が俺を呼び、それでも離してくれと懇願する。
    「お前さんが傷付くことはないんだ」
    そう、俺の腕の中で愛され守られ、綺麗なままで居ればいい。
    傷付いて穢れる必要はない…綺麗なままでいて欲しいだけなのに、俺から逃げようとするな。

    ※離別エンド
    【この感情はどこへ向えばいいのかな】
    愛を囁き好意を伝える事も、抱き締めて髪を梳き口付ける事も、その匂いを感じる事も、同じ景色を眺める事も、もう出来ない。
    それでも心は繋がっている…なんて綺麗事は妄言も甚だしい。
    「お前さん…」
    この想いを送る愛しい人は永遠に戻っては来ないのに。
    俺にはただ虚しく想いを募らせるしか道がない。

    ※独占欲の強いフィン
    【今が、幸せでないというわけではないのに】
    困っている悪魔を放ってはおけず、自分の意志でもって創世を目指す姿は正に俺の全てを捧げるに価する王の姿。
    だというのに皆に別け隔てなく優しさを、力を振る舞う姿に嫉妬するようになってしまった。
    その双眸も声も優しさも力も全てを俺だけのものにしたい…
    「俺の王だ」
    欲望が鎌首を擡げて俺を見た。

    ※離別エンド
    【こんなとき、言葉は無力だ】
    誰かを探し旅する後ろ姿を眺める事しか出来ない。
    新たな世界に俺の存在は一欠片も残されていない。愛しい彼に語り掛けたくとも叶わないし、そもそも彼は俺の事など覚えていないだろう。
    俺はこんなにも彼の事を忘れられずにいるというのに。
    「フィン…」
    届かない言葉の無力を噛み締め絶望に目を閉じた。
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