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    Mogmogsmaka

    ハマったものを軽率に書いていきたいです。現在は真Vのフィン主メイン。

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    Mogmogsmaka

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    Twitterのお題、140文字のまとめです。4月〜6月まで。ちょっと暗めのは最後に。

    #フィン主
    finMaster

    Twitterまとめ⑦☆お題ひねり出してみた 様
    https://t.co/bmW2lWZd8W

    【閉じられた世界の片隅で】
    別の誰かが座に付いた。
    世界が改変されるが、王座を捨てた彼には関係のないことだった。ただ愛する従者と二人、幸せであればそれでいい。
    『ごめんね』
    もう返事をしない、合一化した半身に詫びる。
    けれど彼は幸せだった。
    手を取り微笑み合う事の出来る従者が目の前にいるのだから、後悔など微塵もない。

    【ゆめみたいなんて、ゆめみたい】
    彼の皮膚の厚い手が頬に触れる。指先が擽って、知らず零れた涙を拭う。
    「泣かないでくれ」
    困った様に彼が笑う。
    綺麗な笑顔のまま俺に口付け、その唇の温かさと柔らかさを伝える。
    「…だって」
    全て夢じゃないかと思っていたのに、俺の目の前にお前が確かに存在しているこの事実が嬉しくて堪らないんだ。

    【まあ、お前の方がかわいいのですが】
    アマノザコとアオガミが何やら言い合っている。まんまるの頬をぷうと膨らませる彼女と困り顔で見つめる王の半身。
    「二人共可愛いよねぇ」
    その様子を眺めていた王がだらしがない顔をして呟く。
    「…そうですね」
    そんな顔をしている王の方がよっぽど可愛いですが。という言葉を飲み込んでフィンは頷いた。

    【うちの嫁がこんなに可愛いのは当たり前】
    靡く髪は上質な絹糸。
    肌は陶器の透明さで、瞳は純度の高い宝石。
    ふんわりと揺れる長い睫毛に靱やかに伸びる四肢。
    「見るからに美しい」
    新しく仲魔になった悪魔が言う。それを隣で聞いたフィンは自分の事の様に胸を張って言った。
    「俺の王が美しいのは当たり前だろう」
    自慢気な彼に、悪魔は首を傾げた。

    【めんどくさいひとたち】
    歩く姿も、戦う姿も。
    他の誰かと喋る姿を目で追う。中々やるなと肩を叩かれているのを恨めしく舐める視線で眺めている。
    そうやってお互いを監視している間にとっとと告白して付き合ってしまえばいいんだ。
    「本当に面倒臭い二人だね」
    互いを密かに想い合う主従を見ていたアマノザコが鬱陶しげに呟いた。

    【スプーン一杯分の幸せ】
    ※東京でのデート中前提
    「ん」
    緑色の飲物に乗った白い物を匙で突いていた王が、それを一掬いして向いに座る従者に差し出す。
    「…これは?」
    「いいからあーんして、きっと気に入るから」
    言われるがまま従者は口を開けた。その中に匙が入れられる。
    「冷たい」
    甘くて蕩ける初めての味。
    「な?」
    従者の反応に王は満足気に笑んだ。

    【この瞬間の君が好き】
    知恵を宿す親指を押し当てるようにキスをすれば肉厚な従者の唇が柔らかく沈んだ。
    「…ええと、何だ、そんなに見つめられると気が散るんだが」
    じっと見つめられて居心地悪く言う。
    「いや、フィンの唇が柔らかく潰れるの、好きだなあって。俺とのキスじゃ見えないから」
    王の言葉に従者は頬を赤く染めた。

    【ふたりっきりでいたかった】
    蒼い髪を指で梳き、首筋に触れ、顎を撫で、細く括れた腰に手を回す。
    「ん…こら」
    強請る従者の手を緩く掴むと、彼は王の耳元に唇を落とした。しかしそれを拒絶せねばならない。
    何故ならば、もうすぐそこに仲魔の気配が近付いてるから。
    「後で、ね?」
    従者を慰める唇が離れた刹那、仲魔の呼び声がした。

    【口移しの愛】
    「フィン」
    「む」
    強敵との連戦。その最中、王が堂々と従者に口付けた。
    「何してるの」
    思わずイズンが訊ねる。
    「いや、フィンの魔力が少なくなったから俺のをあげてたんだ」
    「…そう」
    その様な事せずともアイテムを使えば…と言いたかったが、従者が凄く満足そうなので口を噤んだ。
    「御馳走様です、王」

    【この関係に名前を付けるとするならば】
    「…主従?いや、何か違うなぁ」
    「どうかしたか?」
    シーツの海で逞しい腕に抱かれながら王が唸る。従者は美しい髪を指で弄びながらそれを微笑ましく眺めていたが、一向に終わりが見えないので問うてみた。
    「俺達って何だろうなって」
    突拍子も無い言葉に従者はさも当然と答える。
    「そりゃあ伴侶だろう」



    ☆140文字で書くお題ったー 様
    https://t.co/El50zqOBtg

    【そのセリフ、そっくりそのまま返す】
    「俺のものになれよ」
    と、俺の顎を掬い取った彼が普段の従者らしく紳士的な振る舞いを捨てて言った。
    無礼だと撥ね付ける気もなく、寧ろ執着と独占欲を垣間見れて気分が良い位だ。
    「その台詞、そのまま返す」
    お返しだと顎を指先で撫で言ってやる。
    「フィン、俺のものになれよ」
    俺達は俺達だけのものだ。

    【叶わない約束なんて、しないでよ】
    自分だけが覚えている。何度目かの対峙。最早何度目かなど覚えていない。ただ変わらぬ翡翠の双眸に愛しさを湛えて彼は王を見つめる。
    「永世の忠誠をここに誓おう」
    彼が王の手を取り跪いた。手の甲へ忠誠の口付けを受けた王は顔を歪める。
    「覚えてもいないくせに…」
    小さな呟きは寒空に撒かれて消えた。

    【愛してはいるんだけど】
    腰に手を回され、鼻先で髪を掻き分けて耳の後ろの匂いを嗅がれる。それだけならまだいい。
    「止めろって」
    生暖かい舌の感触。彼は俺の制止に鼻を不満気に鳴らして言う。
    「もう少しだけ」
    「…仕方ないな」
    そんな鼻にかかる甘い声色で強請られたら断れない…フィンはそれを分かってやるから質が悪いんだ。

    【頬に爪を立てる】
    徐ろに顎を捉えられ口付けられる。
    柔らかい唇が薄く開き、伸びる舌が俺の唇を割り歯列を撫でる。苦しさに歯を浮かせれば彼の舌が侵入し、角度を付けて口に噛み付かれた。苦しさと駆け上がる快感に荒く上擦った声が上がる。
    耐え兼ねて頬を引っ掻けば、痛みに唇を離した彼が熱を持った瞳で俺を見ていた。



    ☆お題ひねり出してみた 様
    https://t.co/bmW2lWZd8W

    ※両片想いの主従(悲恋気味)
    【笑い飛ばしてしまいたかったのに】
    「フィン、好きだよ」
    綺麗な笑みを浮かべ、透き通った声で王が告げた。瞳は真っ直ぐに俺を射貫き、その告白は本心なのだと知る。
    …俺も王を愛している。
    しかしこの想いを成就させてはならない。
    俺は、王の剣であり楯で在らねばならない。
    「…お戯れを」
    明るく笑ってしまえれば、いっそ楽だったろうか。

    ※離別する主従
    【そのくらいなら、持っていくのを許してくれる?】
    「これ貰ってもいい?」
    王の指先で金の髪留めが踊る。
    「構いませんが…」
    「有り難う」
    突然の申し出を不思議に思いながら従者は答えた。王は従者の髪留めを大切に抱えて感謝を伝える。
    『これ一つ持っていくくらいは…許してもらえる?』
    この旅路の果てを知っている。
    彼を忘れない為の、王の最後の我儘。

    ※ヤンデレフィン
    【いっそ首輪を付けてしまいたい】
    貴方は魅力的だ。
    関わった者達は皆貴方に惹かれてその手を取ろうとする。
    「…」
    従者はじとりと目の前の光景を眺めていた。
    新しい仲魔が目尻を下げて王を見ている。
    『ああ、我が王…その様な顔をして。其奴は邪な目をしているのに』
    強く歯を噛み締め睨む。
    『いっそ俺の用意した首輪でも着けて頂こうか』
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    Mogmogsmaka

    MOURNING元ネタは🐜様の曲です。狩猟を行うおフィンと主ちゃんの雰囲気のみな小話。そんなに絡んでません。
    狩猟日誌小さい頃に生きるための術として狩りを教えられていた為、狩猟は得意だった。時折自分よりも体躯の大きな獲物に出会う事もあったがその知識と持ち前の腕で難なく狩る事が出来る。
    ダアトの荒廃した土地を疾駆する牡鹿を草むらに隠れながら追いかける。あれは脚が速いからと拵え携えた弓矢を構え、弦を引きその時を息を殺して待つ。耳元で弦が張るきりきりという音と草が風に揺れる音だけが響いている。顔を上げ辺りを警戒していた鹿が、僅かながらに残った青い草を食べようと首を下げる。その一瞬とも言える無防備な姿を逃さない。
    張りつめていた弦が弾け、空気を裂いて矢が飛んでいく。フィンの手から放たれたその矢は鹿の心臓を一息に貫いた。
    小さな鳴き声を上げて倒れた鹿は、少し藻掻いてそれから動かなくなった。隠れていた草むらから身を起こしたフィンは、新雪の残る土を踏みならして仕留めた獲物に近寄った。鮮血で地を濡らす鹿は確かに絶命しており、腰に下げた皮袋から手入れを施され研ぎ澄まされた狩猟用のナイフを取り出すと鞘を抜き刀身を鹿の喉へと突き立て、先程までその体を巡っていた血を抜く。次いで丸い腹に切り込みを入れて温かな腸を取り出す。手に伝う温かさに命を頂く尊さを感じてフィンは心の内で鹿に感謝を述べる。そうして軽い処理を行った鹿の両の手足を縛り上げ麻袋に放り込むと、肩に担いで王の待つ野営地へと戻ることにした。
    1811

    おんじゃ@ojachanco

    DONEどうも初投稿&初執筆でございます。
    以前投稿したのが完成しましたm(_ _)m
    フィンに一目惚れの初恋をしてしまった主人公による苛烈で理不尽なドタバタハートフルラブコメ少女漫画風フィン主です。

    ※主人公の名前は「青空ツグミ」元ネタは漫画「あそびあそばせ」のあの子。
    ※ネタバレ、捏造、シナリオ改変、キャラ崩壊、稚拙な文面等々様々な問題がございますがそれでも宜しければお願いします。
    路は短し、恋せよ少年 邂逅編ー感情の起伏が乏しい、無表情、お人形さんみたい
     散々他人から言われてきたが自覚はしている、それはダアトに飛ばされナホビノとして戦っている今でも変わらない。
     ーただ、成り行きで此処まで来た
     どんな苦境や鬼門だってその一言ですべて乗り越えて、くぐり抜けてきた。最初は恐れていた悪魔も逆に自分に恐怖を覚えるようになる程だ
     ー今日もやり過ごせるだろう、そう思っていたのに…

       あの瞳の、あの輝きを見た瞬間。

     芽生えた知らない感情に、心の臓を揺さぶられー



    樹島を攫ったラフムを追うためダアト品川区を進み続ける僕と磯野上はアオガミが探知した気配を便りにコウナン四丁目方面へ向かうべく御楯橋を渡っていた、この辺りに悪魔はいない事を確認し、彼女と慎重に歩を進めていた。
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