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    おはぎ

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    おはぎ

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    Webイベ展示作品②
    テーマは「オーナメント」 現パロ夏と猫五

    #夏五
    GeGo
    #雪融725
    snowmelt725

    コロコロサトル「こらッ、サトル! 返しなさい!」
    「んなぁー」
     コロコロとじゃれるサトルからやっとの思いで真っ赤な飾りを取り戻した。ぴかぴかと周囲の景色を反射して光る玉は、所々に引っかき傷ができていた。
    「全く、何か飲み込んだりしたら危ないからやめなって言ってるのに」
    「んな、んにぃー」
    「わ、こら、まとわりつくなって」
     返せ返せと、私の脚にぐりぐり頭を押し付けてくる。そのうち当初の目的を忘れかけたのか、顔を擦りながらゴロゴロ喉を鳴らしていた。
    「他にもオモチャがあるだろう? 美々子と菜々子が来る前に飾りつけしちゃいたいからそっちで遊んでてよ、ね?」
     お気に入りのぬいぐるみを取ってやっても素知らぬ顔で、またツリーによじ登ろうとする。仕方ないな、とサトルを抱きかかえツリーを見せてやった。
    「ほら見える? クリスマスツリーって言うんだよ。これに、このキラキラした飾りつけをしなきゃいけないんだ。だからいい子にしてて」
     綺麗でしょ? そう言って飾りを見せてやると、怒ったようにネコパンチを繰り出した。
    「わわ、何だよ。顔が反射するのが気になるのかなぁ」
     私の腕から逃げるように飛び降りたサトルは、ちらちらとこちらを見ながら恨めしそうな顔をしてソファの定位置を陣取った。立派な尻尾をたしん、たしんと打ちつけて全身で不機嫌を主張してくる。どの子も表情はあるけれど、中でもサトルは表情豊かな子だよなぁと変に感心してしまった。
    「ねぇ、何でそんなに機嫌悪いの? 私がツリーばかり構っていたのが嫌だった?」
     機嫌を伺うようにソファに腰かける。いつもならすぐにすり寄ってきてくれるのに、今日は完全無視だった。
    「ほーらサトル~、この飾り、キラキラしててまるでサトルの可愛いおめめみたいだろ? サトルみたいに可愛いから夢中になっちゃったんだよ~」
     サトルみたいに可愛いんだもん~と全力で媚びる。飼い主が猫に媚びるなんてと思うかもしれないが、仕方ないのだ。人間は猫を飼うともれなくその奴隷になってしまう生き物なのだから。私の全力の媚びに気を良くしたのか、サトルが膝に乗ってじゃれ始めた。良かった、キレて暴れられたら大変だった。
    「んー今日もサトルが世界一可愛い!最高! ってことで、私飾りつけに戻っていい? いい子にできたら今日美味しいご飯にしてあげるからね」
    「んなぁ~」
     素直に甘えてくるときは本当に可愛いんだよなぁ。よし、じゃあ二人が遊びに来るまでもう少し飾りつけしちゃお、と席を立って、私は愚かにも少し目を離してしまったのだ。

     ――ガシャン!!

     大きな音に驚き振り返ると、無残に倒されたツリーの残骸と、中心には「やば」という顔をした愛猫。
    「サ~ト~ル~!!」



    end.
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    おはぎ

    DONE呪宴2の展示作品です。

    以前ポイしたお宅訪問のお話のワクワク!夏油家お宅訪問~!Verです。
    いつも通り180%捏造ですが、幸せになって欲しい気持ちは本物を詰めてます。
    傑さんや、君にこれだけは言っておきたい!!

    ▼特に以下捏造が含まれます
    ・教師if
    ・夏油、五条家メンバ(両親、兄妹、ばあや、その他)
    ・五条、夏油両実家に関する事柄(所在地から全て)

    上記楽しめる方は宜しくお願いします!
    恋人宣言「ねぇ傑、スーツと袴、どっちがいいかな?」
     コンコン、と開いた扉をノックしながら悟が声をかけて来る。明日の任務に関する資料に目を通していたからか、一瞬反応が遅れる。え、なんて?
    「ごめん、上手く聞き取れなくて。なに?」
    「だから、スーツと袴、どっちがいいかなって。今度実家寄ってくるとき用意お願いしてこようと思ってるから、早めに決めとかないとね」
     今日の昼何食べるかーとか、どっちのケーキにするかーとか、悟は昔から私に小さな判断を任せてくることがよくあった。自分で決めなと何度も言っているのだが悟の変な甘え癖は今も治っていない。だが、服装を聞いてくることは珍しい。(何でも、私のセンスは信用できないらしい。あのカッコよさが分からない方が不思議だ)しかも、選択肢はばっちり正装ときた。何か家の行事に出るのだろうか。それか結婚式とか?
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    おはぎ

    DONEGGD.NYP2の展示作品です。

    以前冒頭を少しポイしていた作品をお正月仕様に少し手を入れて完成させました!
    ドキドキ!五条家お宅訪問~!なお話です。
    180%捏造ですが、幸せになって欲しい気持ちだけは本物を詰め込みました。

    ▼特に以下捏造が含まれます
    ・教師if
    ・五条家メンバ(悟両親、ばあや、その他)
    ・五条、夏油両実家に関する事柄(所在地から全て)

    上記楽しめる方は宜しくお願いします!
    猛獣使いを逃がすな「……本当に大丈夫なのか?」
    「だーいじょうぶだってば! 何緊張してんの」
    「普通緊張するだろう! 恋人の実家にご挨拶に行くんだぞ!」
     強張った身体をほぐそうと悟が私の肩を掴んでふるふると揺すった。普段なら制止するところだが、今はじっと目を閉じて身体をゆだねていた。されるがままの私を悟が大口開けて笑っているが、もはや今の私にとってはどうでもいい。この胃から喉元までせり上がってくるような緊張感を拭ってくれるものならば、藁でも猫でも悟でも、何でも縋って鷲掴みたい。現実逃避をやめて、大きく深呼吸。一気に息を吸い過ぎて咳き込んだが、緊張感が口からこぼれ出てはくれなかった。
    「はぁ……帰りたい……高専の寮で一人スウェットを着て、日がな一日だらだらしたい……」
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    おはぎ

    DONEWebイベ展示作品③
    テーマは「くるみ割り人形」 現パロ?
    彫刻と白鳥――パシンッ
     頬を打つ乾いた音がスタジオに響く。張りつめた空気に触れないよう周囲に控えたダンサーたちは固唾を飲んでその行方を見守った。
     水を打ったように静まり返る中、良く通る深い響きを持った声が鼓膜を震わせる。

    「君、その程度で本当にプリンシパルなの?」

     その台詞に周囲は息をのんだ。かの有名なサトル・ゴジョウにあそこまで言われたら並みのダンサーなら誰もが逃亡しただろう。しかし、彼は静かに立ち上がるとスッと背筋を伸ばしてその視線を受け止めた。

    「はい、私がここのプリンシパルです」

     あの鋭い視線を受け止めてもなお、一歩も引くことなく堂々と返すその背中には、静かな怒りが佇んでいた。
     日本人離れしたすらりと長い手足と儚く煌びやかなその容姿から『踊る彫刻』の異名で知られるトップダンサーがサトル・ゴジョウその人だった。今回の公演では不慮の事故による怪我で主役の座を明け渡すことになり、代役として白羽の矢がたったのが新進気鋭のダンサー、スグル・ゲトーである。黒々とした艶やかな黒髪と大きく身体を使ったダイナミックなパフォーマンスから『アジアのブラックスワン』と呼ばれる彼もまた、近年トップダンサーの仲間入りを果たした若きスターである。
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    藤たろ

    MEMO夏五の祓本転生ネタメモ

    ・「心の底から笑えなかった」が呪いになった記憶有り五
    ・割と過去を気にせず生きてる記憶有りだが誰にも話してない夏

    ・夏から五への解散ドッキリ
    ・メンタル弱めの五(体調不良有)
    ・メンタル強めの夏

    ・追記でハッピーエンド
    祓本転生パロ夏五メモ

    「心の底から笑えなかった」が呪いとなって転生後もずっと頭にある悟。高校で傑と出会い誘って祓本に。誰かにではなく、傑に笑って欲しくてネタを書き続け売れっ子芸人に。
    番組企画で傑から悟への「解散」ドッキリ。傑の演技と演出のタイミング等で信じ込む悟。
    「俺じゃお前を笑わせられなかった…?」


    傑視点
    記憶無しのフリをしてた記憶有り。
    何のつもりか分からなかったが誘われてお笑い芸人に。過去悟に言った言葉は傑にとっての上位になく芸人になったきっかけとその言葉は繋がってない。

    ネタを作り始めると睡眠も食事も疎かにする悟を人並みには心配する。酷い時は倒れた。

    解散ドッキリを聞いた時は、悟が少しでも迷ったら本気で解散を考えようと思ったし、悟の健康を考えると…とぼんやり。仕事は好きだが悟ほどの熱量は無い。十分稼いだし悟と田舎でカフェでもいいんじゃないかくらい。解散しても一緒にいる思考は無意識。前世を引き摺って無いしカラリとしてる。
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