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    みらい

    @rairai_aki

    K暁メイン
    基本パピED 皆生存ifの世界線で書いてます。
    無断転載は絶対に許さないマンなので、見つけ次第訴えます!

    ※R18はリス限となっております。
    18以上の方のみリスインさせていただきます。

    誤字脱字は許してください。
    方言だとわかる言葉ありましたら、報告ください!お願いします!!
    閲覧、いいね、いつもありがとうございます。
    程よく溜まったら、pixivにも上げます。

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    みらい

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    GWTで、K暁、セクピスパロ
    KKほぼ出てないし、モブいます。
    皆生存してるハッピーEDで、すでに付き合ってる設定です。
    こちらに移動しました。

    #K暁

    独占欲は人一倍です「よっ、暁人!」
    「おはよう!」
     渋谷で起こった出来事から一か月、ようやく暁人は復学を果たすことが出来たのだ。昼前の暖かい時間に少し眠気に負けそうになりながら、ノートを広げ、いつも座る席で待っていると、突如、背中を叩かれた。横を向くと、同じ講座をよく取っていることから何気なく仲良くなった友人がそこにいた。
    「やっと、復学かよ」
    「うん、まあね」
     友人は隣に座ると、自然にノートを手渡してきた。頼んでいなかったのにも関わらず、暁人が休んでいた一か月分の講座の内容をメモっていてくれたようだった。
    「ありがとう、助かるよ」
    「気にするなよ、てか、もう大丈夫なのか?入院してたって聞いたけど…」
    「ああ、大丈夫、大したことないから」
    「そっか」
     そう呟くと、何も言わずにノートを開く。言いたくないことは無理して聞かない、そんな察しの良い友人に酷く助かった気がした。実際、入院していたというのは一週間ほどで、実際は外に出られなかったというのが正しい理由だからである。
    「(大変だったな…)」
     渋谷での儀式を無事に中断させ、KKと再会の約束をしたと同時に気を失い、気づくと病院のベッドの上で一週間も眠っていたのであった。しかも、目が覚めるとそこには、顔は動物、体は人間が複数人いたのだ。未だに霧に包まれた渋谷にいると勘違い暁人が妖怪の一種だと退治しようとして、止められたのが今にでも蘇ってくる。あの時、KKの声が聞こえなかったら、力を惜しみなく使っていたであろう。
     一度死にかけ、憑りつかれ、黄泉の国にも行った猿人であったはずの暁人は、目が覚めると先祖返りになっていたのだ。
     意識を取り戻してから、三週間、ずっと斑類のKKに斑類とは何か、先祖返りとは何か、魂現のコントロールを教え込まれた。はっきり言うと、まだ完全ではなく、これだったら妖怪やマレビト退治の方が楽だったと言えるほど、難しく、そして辛い日々を過ごしていたのであった。
    「(それにしても、本当にほとんどが猿人なんだな…)」
     周りを見渡すと、講義室内にいるほとんどの人が猿人で、暁人より数メートル離れて座っている人が斑類であった。猫又や犬神人が多く、特に重種は隣に座っている友人と数名のみだ。他の中間種や軽種は遠目でこちらを見ている。何やらジロジロ見られている気がして、居心地が悪い。両手で覆い隠すように顔を伏せ、項垂れる。そのまま、チラッと友人へと横に顔を向けると、周りには聞こえない小さな声で呟いた。
    「ねえ、僕何かしたかな?」
     ぼそっとした呟きだったにも関わらず、聞き逃さなかった友人はばつの悪そうな顔をすると、額に皺を寄せ、悩み始めた。その表情に焦った暁人が顔を上げ、辺りを見渡す、すると目があった斑類の同期生からあからさまに目を背けられる。
    「えっ、いじめ?」
    「あー、嫌、違う…」
    「じゃあ、何で⁉」
     再び友人へと振り向くと、彼は手を指さした。KKがこれを付けていれば大丈夫だからと、プレゼントされた黒翡翠の数珠であった。恋人から始めてプレゼントされた品で、毎日つけてろというKKの言葉がなくても外すはずわけがないと身に着けていた物だ。これが何か?まさか、憑いてるのか?急に冷や汗が伝う。
    「それ、重種からのプレゼントだろ?」
    「え?」
     なぜ、それがわかるのだろう?重種はそういう事がわかるのだろうか?頭上に?マークが浮かんでいる暁人に「ああ、知らないんだ」と呟くと、気まずそうに説明しだす。
    「独占欲強いんだな、その人。『暁人は俺のものだから手を出すな』って数珠から臭う」
    「……?」
    「つまり、動物でいうマーキングされている状態ってことかな…」
     何を言われているのか、わからず、硬直した暁人はマーキングの一言で理解する。三週間学んだとはいえ、完全に全てを学んだ訳ではなかった為、知らなった。だが、知らなかったといって、周りがそれを知っているはずもないのである。


      独占欲は人一倍です


     大声を上げ、顔を真っ赤にし、アジトに乗り込んでくる暁人は何時来るのか、コーヒーを飲みながら待つKKがそこにいる。
    「KK―――――‼」
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    32honeymoon

    TRAINING・先日アップした画像版に修正を加えて、今までとおなじ横書きにしました。前回読みにくかった皆様はよければこちらで。
    ・修正したのは暁人くんの心情描写が主です。まだKのことを好きになりかけてきたところで、信じる心と無くしてしまう不安の板挟みになっている雰囲気がちょっと出てないかなと感じたので、台詞回しを少し変えてみました。まあ内容は同じなので、再読頂かなくとも問題ないと思います…単なる自己満足。
    【明時の約束】「ねえ、KK。たとえば今、僕がこの右手を切り落としたとして、ーあんたの宿っているこの魂は、何処に宿るのかな」

    ー突然。自らの右手に在る、そのあたたかな光と靄のかかる手のひらに向かって、突拍子もないことを言い出したその体の持ち主に、KKは呆れたように何いってんだ、と返した。

    『ーオレの魂が宿る場所は、ココ、だろ。手を失ったとて、消えるわけがねえ。ああ、ただー大切なものが欠けちまったって言う事実に対して、クソみてえな後悔だけは、一生残るだろうな』

    気を抜いたままで容易に操れるその右手。ぶわりと深くなった靄を握り込むようにぐっと力を込めると、とんとん、と胸を軽くたたく。

    「後悔、?」
    『ああ、後悔だ』
    「どうして?これは、僕の体だ。例え使えなくなったとしても、あんたには何の影響も無い筈だよね。それとも、使い心地が悪くなったとでも文句を言う気?ーああごめん、言い過ぎたかも。…でも、そうだろ」
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    リキュール

    DONE #毎月25日はK暁デー
    7月お題【宿題】を書かせていただきました。またも大大大遅刻。
    可愛いこと言い出すあきとくんとそんな可愛いやつを甘やかしちゃうけけの話。
    美味しいもの食べるあきとくん。
    生姜の辛味は何にでも合う気がする。
    甘やかしには辛味を足して七月、それはある者にとっては書き入れ時、またある者にとってはただの平日、そして僕らの様な学生にとっては長い夏休みの始まりである。

    休みに何しようかと楽しそうに予定を立てる友人たちを横目に僕は頭を抱えていた。
    夏は夜に肝試しをする若者が増える季節ということもあってか、禁足地や事故物件が騒がしくなり毎夜KKと共にパトロールに精を出していたのだが、そんなこんなで忙しくしていたので、すっかり忘れていたのだ。
    前期の試験やレポートは問題ないが、引き続き後期でも受講する選択科目の講義には宿題が存在することを…!
    普通ならば夏休み中にやればいいんだから焦らなくても、なんて思うだろうがこれは資料集めが厄介で、どれも大学の図書館にしか無いようなものばかり。休みに入る前に資料の検討をつけてコピーしなくてはならないのである。ただでさえ難しい科目で前期レポートもギリギリだったのだ、生半可なレポートは出せまい。夏休み中も図書館に来ることはできるが休みには遠出の依頼があるため資料を求めて毎回行くわけにはいかず、できるだけ必要な資料は今のうちにまとめておきたい。それにあわよくばKKとの時間ももっと確保できれば…大丈夫僕ならやれる。
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