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    salmon_0724

    @salmon_0724

    🔫🍴好き新米賢者

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    salmon_0724

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    2023.3.5 日陰者の太陽へ2 展示作品ですがパソコンが水没したので途中までです。本当にすみません……。データサルベージして書き終えたら別途アフタータグなどで投稿します。
    ※盗賊団についての独自設定、オリキャラ有
    ※数百年後にブラネロになるブラッドリーと子ネロの話

    #ブラネロ
    branello

    死にかけの子ネロをまだ若いブラッドリーが拾う話 雪に足をとられてつんのめるように転んだネロには、もう立ち上がる気力さえ残っていなかった。
     突き刺すような吹雪でぼろぼろになり、白く覆われた地面に叩きつけられたはずの体は、寒さで麻痺して痛みさえ感じない。
     ぴくりとも動かす気力のおきない自分の指先に、雪が降り積もっていく。
     その様子をぼんやり見つめながら、このまま死ぬんだろうな、と思った。
     他の感想は特にない。
     すっかり疲れ果てていたので、もう全部がどうでもよかった。
     誰が家族なのかもよくわからないまま出て行った生家にも、殴られたり逃げたりしながら掏りや窃盗で食いつないだ日々にも、大した感慨はない。
     最後にはとっ捕まって場末の食堂で働かされていたが、足りない材料を地下室に取りに行かされている間に食堂どころか村ごと燃やし尽くされていた。
     どうせどこかの魔法使いが気まぐれに皆殺しにでもしたのだろう。
     弱いものが何の理由もなく殺されるのはよくあることだ。
     腹立ちまぎれによく殴ってきた料理人も、いつも必死に金勘定していたその妻も、怒声や下卑た笑い声をあげていた客も、みんな死んだのだ。
     だったら、彼らよりもさらに弱いネロがここで死ぬことは特に不思議ではなかった。
     燃え盛る地上に驚いて村の外へと走り出たものの、行くあてなんてどこにもない。
     霞んできた視界を閉ざした時だった。
     とうとう耳までおかしくなってきたのか、人の声が聞こえる気がする。
     それから、上方から誰かが舞い降りてきて、すぐ近くに着地する音。
     皆殺しの犯人が今更戻ってきたのだろうかと薄れゆく意識の中で思った、その瞬間。

    「いたぞ、こいつだ」
    「本当にいた!よく気づきましたね、ボス」
    「まだ生きてます?」

     聞いたことのない男達の声がすぐ近くで聞こえたのと、降り積もった雪ごと首根っこを掴まれたのは同時だった。
     乱雑に宙に吊り上げられて息がつまり、咄嗟に目を開ける。
     顔を上げる気力もない視界に、暖かそうな服を着こんだ大きな体と蹴られたら痛そうなごついブーツが映った。
     ネロよりもかなり大柄な男だ。
     死にかけでもわかる、今まで感じたことがない強い魔力。体力が残っていたら恐怖のあまり震えていただろう。
     殺すならせめてひと思いにやってほしい。

    「アドノポテンスム」

     初めて聞く意味も分からない単語なのに、その言葉は妙に耳に残った。
     途端に、吹き付けていた吹雪が遮断され、強制的に魔法で顔を上げさせられる。
     ネロを掴み上げた男と目が合った。
     白い暗闇の中で両眼が赤く光っている。
     こんなに輝くものを見たのは生まれて初めてだった。
     何かに見惚れるのも、生まれて初めてだった。
     男はネロを見ると、得心したように一つ頷いて話しかけてくる。

    「俺についてくる気はあるか?」

     何を言われたのかよくわからない。
     ただ、その赤く輝く光をもう少し見たかったので頷いた。
     言葉の意味に頭が追いついたのは、冷え切った唇をこじあけて何かを口の中にねじ込まれてからだ。
     微かに溶けだした甘味がじわじわと凍り付いた体を巡っていく。

    「てめえの名前はなんだ」

     まばたきをする。指先が小さく痙攣する。
     どうやらまだ死なないらしい、とわかって、固まりかけた舌を必死に動かす。
     
    「……ネロ」

     絞り出した微かな声は、意外にも届いたようだった。
     にやりと笑った男は、そうかネロ、よく聞け、と大きな声で宣言する。
     
    「俺様はブラッドリー・ベイン。てめえは今日から、死の盗賊団の一員だ!」

     こんな死にかけの子供を拾ってどうするんだと思いながら、妙に体の奥が熱いことに気が付く。
     それが嬉しいという感情なのだとネロが思い至ると同時に、意識が闇に落ちた。



    **********



     遠くから聞き覚えのない話し声や乱暴な生活音が聞こえてくる。
     本来ならばすぐに起きて警戒しなければいけないのに、ぴったりくっついた目蓋を開けられないのは、体が温かく包まれているからだった。
     働かされている食堂では物置で寝起きしていたが、こんなに柔らかい毛布なんて触ったこともない。
     そもそもどこもかしかも寒いこの北の国で、魔法も使わずに暖を取れたことなどあっただろうか……。
     とろとろ滑り落ちていた脳内でそこまで思い至ったネロは、慌てて目を開けた。
     見たこともない白く美しい天井だ。今は消されている照明はガラス細工で飾り立てられ、壁にも何かの模様があしらわれている。
     ぶ厚い生地のカーテンの隙間からは光が差し込んでいて、どうやら一晩以上は経過しているようだった。
     初めて見る豪奢な部屋で寝ていたことに気づいて慄く。
     周囲には誰の気配もないことを確認したネロはゆっくりと体を起こした。
     ふかふかの寝台からおり、床に足をつけて立ち上がる。
     吹雪の中でほとんど死にかけていたにも関わらず、特に不調はなさそうだった。むしろ、かつてなく体が軽い気がする。
     あの男が口にねじ込んできた甘いものが原因だということはわかる。体力を回復させる効果があったのだろう。
     瀕死の体には回復が追いつかず、一時的にネロは意識を失っていたようだが、どうやら彼らのアジトで寝かせてもらっていたようだ。
     彼らはネロよりはるかに強い魔法使いで、少し接しただけでも粗暴な雰囲気が伝わってくるような男たちだったので、とても意外だった。自分にそんな価値があるとは思えない。
     ブラッドリー・ベイン。
     意識が落ちる寸前に告げられて刻み付けられた名前を、ネロは口の中でそっと呟いた。
     赤く輝いていた瞳を思い出す。あの男も近くにいるのだろうか。
     強い存在は、ただただ恐ろしかった。
     魔法使いは気まぐれにネロのような弱い存在をいたぶり殺すし、魔力が弱く子供のネロは人間にも捕まったら敵わない。
     自分より強いものが近くにいると気づいたら、とにかくすぐに逃げる。
     家を出た後のネロはこの行動指針のおかげで何とか生き延びてきた。
     最後には財布を掏った相手が悪く人間に捕まって働かされていたが、殺されなかっただけましではある。
     雨風がしのげ、一日一度は食事にありつけるのは運がいいと割り切ったネロは、魔法が使えることは隠して日々を乗り切っていたのだが、それも全て昨日壊し尽くされた。
     業火に沈んだ村から逃げて死にかけていたネロを拾い上げ、盗賊団の一員にする、とあの男は宣言した。
     ネロの本能は、こんな強い奴だらけの場所からはすぐに逃げ出せと警告を発している。
     それは正しいと思うのに、なぜかその気になれない。
     どうしてだが、ネロはあの赤い瞳をもう一度見たいと思った。明るい所で見たら、あの瞳はどんな風に輝くのだろうと考えてしまう。
     怖い、逃げたい。
     怖い、でももう一度会いたい。
     相反する感情にネロはしばらく立ち竦んだが、わざわざ連れ帰ってきたのだからいきなり害されることはないだろうと自分を鼓舞し、勇気を出して部屋の外に出た。

    「お、目が覚めたのか。よく死ななかったな!」

     部屋を出て数秒も経たないうちに後ろから男に声をかけられ、ネロは驚いて飛び上がった。
     振り向くと、がたいのいい髭面の大男が慌てたネロの様子に吹き出している。
     ボスが気づかなきゃあのまま凍り死んでただろうな!と明るく言い放たれ、拾われた時にあの男と共にいた仲間の一人なのだろうと気づいた。
     明るく話す様子からはネロに対する害意は感じ取れない。

    「ちょうどいい、これからボスに報告に行くところだからついて来いよ」

     そう言ってネロの脇を通り過ぎて歩いていく。
     ついて来ることを疑いもしないようなその背中に唖然としたが、他にどうしようもないので小走りに追いかけた。
     髭面の大男は見た目とは裏腹に随分と陽気なようで、ネロの生返事も気にせずぺらぺらと一人で喋っている。
     ここは死の盗賊団が占拠したどこぞの貴族の別荘であり、周囲一帯がその影響下にあること。
     死の盗賊団は初代が作り上げ、数十年前に息子のブラッドリー・ベインが引き継いだこと。
     ブラッドリー・ベインは向こう見ずで粗野だが、確かに自分たちをまとめ上げる力があるということ。
     自慢げに頭領のことを話す大股の男に送れぬように気を付けながら、ネロは起きたばかりの頭で考える。
     昨日はものすごい大吹雪だったから、いくら力の強い魔法使いとはいえ長距離は飛び続けられないだろう。
     おそらくネロが働かされていた食堂があった村は、死の盗賊団の支配下の一つだったのだ。
     あの村ではほとんど食堂と倉庫と寝床しか行き来していなかったので、噂話を聞く機会もほとんどなかったので知らなかった。
     支配下の村が強襲されたから、わざわざ盗賊団の首領があんな場所まで出張っていたのかもしれない。
     ということは、村を焼き尽くした犯人はもう倒されたのだろうか。
     偶然流れ着いた先で捕まっていただけなので、あの村が滅ぼされたことについては何も感慨はないが、狂暴な魔法使いが近くをうろうろしているのは嫌すぎるので、死の盗賊団に殺されていたらいいな、と思う。

    「ボス、入っていいですか」

     廊下を随分と進んだ先にある豪奢な扉の前で立ち止まると、髭面の大男は部屋の中に声をかける。
     誰何の返事もなくひとりでに開いた扉の中に入っていったので、少し迷ったがネロも後に続いた。
     盗賊団の首領の部屋といえば見たこともないような財宝が所狭しと並んでいるだろうと何となく思っていたのだが、家具や調度品が高価そうな他はそんなこともなかった。
     意外に思うネロの背後で、扉が閉まる。
     振り向いたネロが驚いている間に、大男は首領へ何かを報告している。
     話の内容からすると、おそらく昨日村を滅ぼした魔法使いの残党についてのようだが、これはネロが聞いてしまってもいいものなのだろうか。
     どうしたらいいかわからないネロが縮こまっていると、報告を聞き終えた男がこちらを見て背筋が伸びた。
     明るい部屋で見る赤い瞳は、なぜか昨日よりも薄い色合いに見える。昔一度だけ見た花の色に似ていると思った。
     昨日は視力が弱っていて気づかなかったが、顔を横切るように大きな傷跡がある。この男も死にかけたことがあるのだろうか。

    「ネロだったか。あの村の生き残りだな」

     はい、と肯定したことに二人とも驚いた様子はない。ネロが気を失っている間に調べはついていたのだろう。
     ただ、続けられた言葉にネロの方が驚いてしまった。

    「あの村を焼いた野郎は昨日俺が殺した。今日の夕刻、俺たちはその残党狩りに行く。おまえはついて行きたいか」

     残党狩りということは間違いなくネロより強い魔法使いがいるということだ。
     なぜそんな危険な存在がいる場所にネロがついて行きたいと思うのだろう。自殺志望者だと思われているのだろうか。
     不思議に思っているのが顔に出ていたのか、ここまで連れてきてくれた大男が、おまえにもあの村に家族がいただろう、と言う。
     それで何となく、どうやら勘違いされているらしいことに気が付いた。

    「いない、です。俺はあの村で働かされてただけで、」

     話なれていなくてもつれる舌で、家を出てからのことを頑張って伝えた。
     ネロは家族というものに何もいい記憶がないが、流浪している間や食堂で見た客の姿から、一般的には大切なのだろうと推測していた。
     もしかして家族を失った子供だと思い込んで憐れんでいるのだろうか。……盗賊団が?
     混乱するネロを見下ろした赤い瞳の男は、ネロの言葉を聞いてそれなら、と言う。

    「てめえにかたき討ちする気は全くないのはわかった。じゃあどうしたい?てめえは何ができるんだ」

     見定めるかのような言葉に、戦いたいかどうかを聞かれていたのだと悟る。
     自分のような弱い魔法使いが戦場に行ったところで死ぬか死にかけるかしかないので、全く戦いたくはなかった。
     でも、したいことなんてネロには何も思いつかない。
     死にたくない、殴られたくない、こんなことろにいたくない。
     したくないことから逃げ回るだけで、これまでのネロは精一杯だったから。
     できることだって多くない。
     せいぜい逃げ回る、盗む、掏るぐらいだが、そんなことはきっと盗賊団の面々の方が得意だろう。
     だったらネロが差し出せる言葉は一つしかない。
     やらなければ殴られるから必死に覚えただけでやりたいことでもないが、何もできないよりはましだろうと思った。

    「……食堂で働いてたので、料理なら少し、できます」
    「あそこで働いてたのか。ボス、あそこのシチュー、けっこううまかったんですよ。あんまり他にはない味で」

     ネロの言葉に真っ先に反応したのは、髭面の大男の方だった。どうやら食堂に来たことがあったらしい。
     部下の言葉を聞いた男は、ふむ、と頷くとネロに命じた。

    「じゃあ試しに何か作って持って来い。ジャン、厨房まで案内してやれ」



    **********



    「うちにはまだ固定の料理番はいないんだ。うまくやれよ、あるものは好きに使っていいからな!」

     足りなくなったらどっかから奪ってくるからさ、と笑って、厨房まで案内してくれたジャンが去っていく。
     見張っていなくていいのだろうか、それとも盗賊って毒程度じゃ死なないのか……?
     一人残されたネロが見まわした厨房は、働かされていた食堂よりもずっと広かった。貴族の屋敷を強奪したのだから当たり前だが、見たこともない調理器具もたくさんある。
     しかしまあ、できることなんて限られているのだから、やるしかないだろうな、と使い慣れた調理器具を探すところから始めた。
     食糧庫からエバーミルク、火炎ジャガイモ、少し迷って宇宙鶏の肉を引っ張り出す。本当は二股人参が必要だったがなかったのであきらめた。というか野菜の類が全くない。
     殴られながら叩き込まれたレシピとは材料が異なるが、調味料の類は豊富だったので何とかして味を調えた。
     ボスに献上するなら一番立派なものがいいだろうと選んだスープ皿に丁寧によそったところで、他にも作った方がいいのか、それとも一品だけでも早く持って行った方がいいのか迷う。
     そもそも案内役がいなくなってしまったので、屋敷の中をネロが一人で歩いていたら咎められたりしないのだろうか、と考え出したネロのすぐ後ろから、ひょい、と大きな影が覗き込んだ。

    「へえ、いいにおいじゃねぇか。ちょうど腹減ってんだよ」
    「っ?!」

     声をかけられるまで接近されていたことに気づかなかったネロは文字通り驚いて飛び上がった。
     兎みたいだなと言われ、どういうことだろうと思ったが、その赤い目はシチューしか見ていないので大した意味はないだろう。
     ネロが慌てて用意していたスプーンを差し出すと、躊躇せずに鶏肉をすくって頬張る。
     考えてみると、食堂ではずっと厨房にいたので、作ったものを食べる客を見たことはほとんどなかった。感想を言われたこともない。
     この男はどんな反応をするだろう、口に合うだろうかとはらはらするネロの眼前で、男がぱっと顔を輝かせた。
     昨日ネロが見惚れた赤い瞳が、あの時とは違う色で輝いている。

    「うまい!めちゃくちゃうまいじゃねぇか、すごいなおまえ!」

     笑いかけられて息が止まった。ネロはこれまで、そういう類の感情を与えられたことがなかったから。
     うまいって言われた。
     すごいって言われた。
     ……褒められたのも、初めてだ。
     嬉しい、とネロが噛みしめている間に、男は完食し終えていた。
     ものの数分もたっていない。早すぎるのでは。
     唖然とするネロに、男のーーブラッドリーの大きな手がネロの頭に伸びてくる。
     咄嗟に身構えたが、ぐしゃぐしゃと強い力で髪をかきなでられてびっくりした。
     こんなことをされたのは初めてなので、何をされているのかよくわからなかった。
     力が強すぎて体までちょっと揺らされながら、頑張って顔を見上げると、赤い瞳が確かな親しみを持ってネロを見下ろしている。

    「ネロ、てめぇは今日からうちの料理番だ。まずはもっとでかい皿でおかわり持って来い!」
    「は、はい!」

     レシピ通りに作れなかったクリームシチューの味も、乱暴に撫でてきた大きな手も、なぜか熱くなった頬と涙が出そうになった目の温度も。
     たぶんこの先死ぬまで忘れないだろうと思った。
     ネロが拾われて一日目の朝は、そういう風に過ぎていった。
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    salmon_0724

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    ※盗賊団についての独自設定、オリキャラ有
    ※数百年後にブラネロになるブラッドリーと子ネロの話
    死にかけの子ネロをまだ若いブラッドリーが拾う話 雪に足をとられてつんのめるように転んだネロには、もう立ち上がる気力さえ残っていなかった。
     突き刺すような吹雪でぼろぼろになり、白く覆われた地面に叩きつけられたはずの体は、寒さで麻痺して痛みさえ感じない。
     ぴくりとも動かす気力のおきない自分の指先に、雪が降り積もっていく。
     その様子をぼんやり見つめながら、このまま死ぬんだろうな、と思った。
     他の感想は特にない。
     すっかり疲れ果てていたので、もう全部がどうでもよかった。
     誰が家族なのかもよくわからないまま出て行った生家にも、殴られたり逃げたりしながら掏りや窃盗で食いつないだ日々にも、大した感慨はない。
     最後にはとっ捕まって場末の食堂で働かされていたが、足りない材料を地下室に取りに行かされている間に食堂どころか村ごと燃やし尽くされていた。
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    44_mhyk

    SPOILERイベスト読了!ブラネロ妄想込み感想!最高でした。スカーフのエピソードからの今回の…クロエの大きな一歩、そしてクロエを見守り、そっと支えるラスティカの気配。優しくて繊細なヒースと、元気で前向きなルチルがクロエに寄り添うような、素敵なお話でした。

    そして何より、特筆したいのはリケの腕を振り解けないボスですよね…なんだかんだ言いつつ、ちっちゃいの、に甘いボスとても好きです。
    リケが、お勤めを最後まで果たさせるために、なのかもしれませんがブラと最後まで一緒にいたみたいなのがとてもニコニコしました。
    「帰ったらネロにもチョコをあげるんです!」と目をキラキラさせて言っているリケを眩しそうにみて、無造作に頭を撫でて「そうかよ」ってほんの少し柔らかい微笑みを浮かべるブラ。
    そんな表情をみて少し考えてから、きらきら真っ直ぐな目でリケが「ブラッドリーも一緒に渡しましょう!」て言うよね…どきっとしつつ、なんで俺様が、っていうブラに「きっとネロも喜びます。日頃たくさんおいしいものを作ってもらっているのだから、お祭りの夜くらい感謝を伝えてもいいでしょう?」って正論を突きつけるリケいませんか?
    ボス、リケの言葉に背中を押されて、深夜、ネロの部屋に 523

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