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    さなか

    @o_sanaka

    成人腐(↑20)。主に石乙で文字と絵を投稿してます。

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    さなか

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    何となく書いた石乙。
    書いた本人が嫌煙家なので、おかしなところがあるかもしらん。

    #石乙
    stoneB

    石乙散文 ふぅと息を吐き出せば、紫煙が外にふわりと舞った。指先にじりじりと感じる熱にそろそろ潮時かと思って、吸い殻をケースに捻じ込んだ。
    「……あの」
     するとそのタイミングを見計らったかのようにそう声を掛けられ、窓の桟に腰掛けていた石流は「あん?」と言って顔を向けた。声を掛けてきたのは、この部屋の主である乙骨だ。
    「…石流さんの吸ってるタバコって最後に甘いんですよね?」
     そういやそんな話を前にしたなと思ったから「そうだな」と頷けば、乙骨がこてりと首を傾げてくる。
    「…じゃあ、今キスをしたら、甘いんですか?」
    「は?」
     何を言い出すんだと思ったが、乙骨は純粋に気になるようで「どうなんですか?」と言ってくる。石流は眉を寄せて「どうだろうな」と返した。
    「あんまり意識したことないが、最後以外が甘くなくて、最後にそれが和らいでそう感じるだけかもしれねーし、最後だけ味わってそれを甘く感じるとは限らねーだろ」
    「なるほど、そういうこともあるのか」
     乙骨が口元に手を当て、頷きながらそう言うので、石流は何となく、タバコケースから1本取り出して乙骨に差し出した。
    「気になるなら1本吸ってみるか?」
    「あ、それはいいです」
     石流の提案に乙骨は即答した。
    「僕まだ未成年だし、煙いの苦手です」
    「……それでよく、吸った後の俺にキスしたらなんて言い方をしたよな」
     呆れたように息を吐きつつ、取り出したタバコを自分の口に咥えた。すると乙骨が「えっ」と声を漏らした。
    「…吸うんですか?」
    「は?」
    「僕、タバコ終わるの待ってたんですけど」
     まだ待たなきゃいけないんですか?みたいな少ししょんぼりとした乙骨の姿に、思わずポロリと口元からタバコが落ちた。それを慌ててキャッチして、ああくそと思いながら、それを箱に戻した。
    「……待って、どうしたかったんだよ?」
     そして改めて乙骨を見ながらそう言えば、乙骨は瞬きをした後、ほんのりと笑って。
    「……キス、したいです」
    「結局するんじゃねーかよ…」
    「でも吸いながら出来ないし、吸っている間の口としたくないです」
     だって甘くないでしょ?
     そんな風に言いながら、首に腕を回してくる乙骨に、石流も違いねぇやと言いながら、乙骨の背中に腕を回し、そっと唇を落とした。
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