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    肴飯のポイ箱

    @sakana2015414

    pkmnでkbdnとか、kbnとdndがわちゃわちゃしてるような話を書いてます。時々ホラーなものをあげるのでそこだけ注意です。

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    肴飯のポイ箱

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    ワンドロ
    お題「水」
    ⌛️遅刻+40分くらい!
    ※isオーバー後
    ※ナチュラル結婚後

    想像よりも「良い」ってなる話。

    #キバダン
    #kbdnワンドロ
    kbdnOne-dropping
    #kbdn

    水も滴るなんとやらナックルシティにある閑静な住宅街。綺麗に整えられた庭木に囲まれた中庭では、大きめの滑り台までついたビニールプールが二つ。一つには並々と水が張られ、もう片方には赤褐色の砂が同じように盛られていた。

    「大きいプール、買って良かったな。即席の砂場も、簡易的だが結構楽しんでくれていて安心した」
    「ほんと、買って良かったわ」
     今年のガラルの夏は、例年以上の気温を日々叩き出しており、日差しがキツい日は暑さを好むコータスですら少しへばっている様子があった。ジュラルドンに至っては、熱によって体の表面温度が上がりすぎてしまい、下手に触れると火傷の危険があるレベルだった。そのせいか、生まれたばかりのまだ幼いポケモン達は、日中あまりボールから出たがらなくなる子が増えてしまった。
     ボールの中は確かに快適ではあるが、そこに篭りきりでは成長にも宜しくない。しかし、暑い中でただ動くというのもまだまだ小さなポケモン達には酷な事で。そこで考えついたのが今回のプール作戦だった。
     日陰に砂の入ったプール。日向には水の入ったプールを置いて遊ぶように促してみると、最初は様子を伺っていた彼らも、すぐにそれぞれの好みに合った方ではしゃぎ始めた。

    「冷たいぜ!」
    「眼福かよ…ロトム、写真頼むわ」
    「お任せロト!」

     キバナがホースを片手にポケモン達へと水をかけてやっている横で、ダンデも大はしゃぎでポケモン達と水のプールの中に入っていた。水着一枚だと日に焼けすぎてしまうからと心配したキバナによって、彼のラッシュガードを着せられているが、キバナの方が体格が大きいために、ダンデが羽織ると少し大きすぎる印象となってしまっている。
     ただ、少しだぼっとした袖口や裾から出る手足が、キバナにとって予想以上にくるものがあり、ダンデがはしゃいでキバナの方を見てないことをこれ幸いにと、しっかりと網膜に焼き付けていた。一応キバナにだって、小さなポケモン達の教育上良くないことはしないようにしようと我慢した上での、ギリギリラインの行為だった。
    「キバナ!見てみろ!ヌメラが水吸ってこんなにぷやぷやしてる…可愛いぜ!」
    「可愛いな」
    「スナヘビは…顔だけちょこんと出して寝ているのか。あまり普段は見れない姿だから面白いな」
    「そうだな、可愛いな」
    「小さな子達が遊び終わったら、夕方くらいに他のポケモン達も部屋から出してみないか?その頃ならジュラルドンも体温がそこまで上がらないだろうし」
    「そうだな、可愛いな」

     会話が噛み合っているようで、噛み合っていないような2人は、その後もはしゃぐポケモン達に囲まれて夕方頃までそれぞれの夏を楽しむのだった。

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    肴飯のポイ箱

    DOODLEワンドロ
    少年kbn君と同年代🚺dndちゃんの話。
    ※先天性女体化です。
    心より行動が先にくる1人と、心が来てから一気に行動し始める1人の話
    お題『初恋or意識し始め』
    まずは一手 昼下がりのナックルシティ。ジムリーダーになって一年とちょっと。自分に割り振られた仕事をなんとか回せるようになってきたキバナは、最近になって漸く入ることを許された宝物庫内の書庫に昼休憩はもっぱら入り浸っていた。保存の観点から外に全く出される事のない書庫は、知的好奇心が強いキバナにとっては大分豪華なオモチャ箱のようなものだった。
    「(今日は午後から休みだし、入室許可も取った。絶対閉まるギリギリまで入り浸ってやる!)」
     少し浮き足だった歩みで書庫の扉を開け、少し埃っぽい空気を吸い込む。この、何とも言えない紙とインクの香りがキバナは大好きだった。
     ナックルジムの書庫は少し不思議な形をしている。吹き抜け式の円柱型の室内には螺旋階段がぐるりとドラゴンの体のように巻き付いている。その螺旋に沿って壁に本棚が埋め込まれている。光を最低限取り込む為に作られた丸い天窓には、月と太陽をモチーフにしたステンドグラスが嵌められており、外の光を透かして淡い彩光を放っている。
    2021

    肴飯のポイ箱

    DONEワンドロ
    お題「駆け引き•取り引き」
    立ち止まって周りを見たら不安になってしまった1人と、立ち止まった先でずっと待っていた1人の話。
    ※イズオーバー後同棲設定
    すっごい…難産でした…でも楽しかった!
    よーいどん すっかりと夜の帳が下りたナックルシティの片隅。夕食もシャワーも終わらせたキバナは、リビングでのんびりと読書をしながら膝に顎を乗せてくるフライゴンの頭を撫でて存分にリラックスモードだった。間接照明によって柔らかい明るさに包まれた部屋の中では、他のポケモン達ものんびりと寛いでおり平和の一言だ。ただ、少し引っかかる事があるとすれば同棲している恋人の様子が変だったこと。仕事から帰って来たと思えば夕飯もそこそこに共有してる書斎に引き篭もってしまった。
     まあ、何かに集中したい時には同じような事は度々あった。キバナもたまにやる。ただ、今回は表情がいつもより鬼気迫ったというか焦っていたというか。
    「…ふりゃ」
     撫でる手が止まっていた事にちょっと不満げな声でフライゴンが拗ねる。それに謝るように撫でる動きを再開すると、満足そうに目を細めて擦り寄ってくる。そんな可愛い姿に、今日は甘えただなぁ。なんて思いながらキバナは読書を続ける。
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