早太郎※もしなぎらが地元推薦を受けていたらというだけのif
「この寺有名なところなの?階段キツーっ!」
「いいじゃん、私寺巡りとか大好き!狛犬とか可愛くて大好き」
「寺には狛犬はいないよ。狛犬が守ってるのは神様だから。」
「マジで〜!?そこら辺全然よく分かってないー!あっ、でもわんちゃんの石像あるよ?」
「ねぇ、早太郎伝説って何?」
「ああ、それは…。」
大型連休、柳楽は他県から進学してきた大学の友人を観光名所に案内していた。とは言っても昔から過ごしてきた、と言うだけで地元のこともよくは知らない。観光パンフレットを見つつ何となく小学校や中学校の時に学習した知識を照らし合わせて話す上っ面なもの。
それでも友人たちはにこにこと楽しそうに聞いてくれた。実家から車を出し、観光地を巡り、美味いものを食べるととても喜んでくれた。
3425