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    risa50882145651

    @risa50882145651

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    risa50882145651

    DOODLE短いkksgです。前編~番外編で餌付けするパイセンの話です。
    カキ→スグ?みたいな雰囲気ですがカキスグということで。。
    いつもスタンプくれる方、どうもありがとうございます。
    幸せな庭机の上に広げっぱなしのお菓子をゼイユの弟が美味しそうに食べる。食べ放題だから部室に来たら遠慮せずに食えよ、なんて声を掛けると、キラキラとしていた瞳を更に輝かせる。しかしすぐその瞳を少しだけ惑わせて、けれども喜びを秘めたまま、でもカキツバタ先輩のものなんじゃ、と心配そうに言う彼に、良いってことよ、と笑いかける。オイラどんどん新しいの買っちまうからねぃ、食べてもらわないと消費が追いつかないのよ、などと適当なことを言って、箱からもう一掴み押し付ける。ありがとうございます、と言う彼の、その笑顔。

    後輩の面倒を見るのは元々好きだった。右も左もわからない後輩に色々親切に案内して、案内しながら自分のテリトリーに引き込んで、そのまま楽しく一緒に過ごすのだ。親切に対して邪険を返す人間は少ないし、ましてや、それが実質チャンピオンである学園最強の四天王相手となれば、それなりの敬意と配慮も勝手に付いてきて、楽しくないことなんて滅多に起こらなかった。もちろん、細々とした、主に自分のウッカリや怠惰に起因した面倒ごとはあったにはあったが、どちらかというと面倒を被っていたのは後輩達の方だったし、困っている後輩達は申し訳なくも、そこもかわいいものだった。
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    risa50882145651

    PASTkksgのwebオンリーで期日終了後に更に謎に遅刻アップした(今は一応非公開)、
    8p折本の中身の再掲です。
    番外編後復学直後のs君とパイセンです。

    縦書き印刷用に書いたので、文字が詰まっていてすみません。
    ※言わずもがなですが、公式や各権利者等とは一切関係ない妄想です。
    頑張った 元チャンピオンとなって学園に戻ってきて、皆に謝って回るのは吐きそうなくらいに緊張した。そのうち噂でも流れたのか、声を掛けようとした相手が、自分を待っていてくれるようなこともあって、自分が人を見ているのと同じように、人も自分を見ているのだと、当たり前のことを今更感じたりもした。
     手持ちとも向き合うと決めて、ウォッシュしたり、ただじゃれあったりするような時間を多く設けた。手持ちたちは概ね皆喜んでいるように感じた。しばらく戦闘からは外していた茶色の縞模様の手持ちはウォッシュされている最中でも嬉しそうにその長い体で巻きつくように纏わりついてきて、自分までずぶ濡れになってしまったりした。彼らは賢いので、わからずにやったわけではなく、喜びながらも自分を泡だらけにすること自体が意趣返しのようなものだったのだと思うし、誰かさんのように「やり返して」くれるというのも、ある意味彼らがこちらに対して心を開き、信頼してくれている一つの証であると理解していた。
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    risa50882145651

    PASTkksgのwebオンリーで最終日17時くらいにすべり込みアップ(?)した、
    8p折本の中身の再掲です。
    縦書き印刷用に書いたので、文字が詰まっていてすみません。
    努力と応援 もしかしたら居るのではないかと思って覗いた図書館の奥の調査スペースにやはりスグリは居た。机に大量の本を置き、さながら砦のようになったその隙間から、頭を掻きむしる小さな手と後頭部で結え飛び出した髪の毛が見えた。表情こそ本に隠されて見えなかったが、きっといつも通りに苦しい顔をしているのだろう。
     林間学校から帰ってきてから、格好も雰囲気も全てが変わった彼は、彼の同級生であるアカマツを下し、ネリネを下した。しかし、それは彼自身の体や心を削り犠牲にした代償にしか見えなかった。なぜそうまで焦って、無理をするのか、自分にはわからなかった。
     ふと視線を下にやると、椅子の横で蜜リンゴの手持ちがまた小さな体でぴょんぴょんと跳ねていた。頭から出た緑色の棒のような部分を時折揺らし、スグリは足元なんて見てもいないのに、その目は主人のことだけを見ていて、きっと彼らの生き物としての勘からすればこちらの存在にも気付いているはずなのに、一顧だにともされなかった。
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    risa50882145651

    PAST支部で2月~3月くらいに書いていて今は消した
    s君とパイセンの話「卑しい猫と鼠の王」の再掲です。
    ※当然ですが、当アカウントで公開しているものは全て妄想であり、公式や各権利者等とは一切関係ありません
    8話「覆書類」「あっ」

    紙袋が破れ、書類と本があたりに散乱した。確かに書類を山ほど詰めた上に図書館から借りた本まで押し込んでしまったし、その上に大した高級品でもないその紙袋は何回も使った後だったから、本来予想できたことだった。
    なぜ布製の袋を持ってこなかったのか、自分は何をやっているんだ、そう悔みながら廊下に広がった書類をかき集める。
    せっかく整理したのに、クリップも外れて順番がめちゃくちゃだ。廊下は、テラリウム帰りの学生の靴の汚れで水や泥が付いている。少し離れたところで書類にじんわり水が浸み込んでいくのも見える。
    ひとまず端の方まで飛んで行った書類を手元に寄せていくと、端の方をそろそろと他の学生が通り始める。
    通行の邪魔になっていることは知っているし、資料を踏まれても困る。だから早く集めないといけないのだが、紙袋は破れてしまったから、なんとか手元で持ち運びが可能なくらいにひとまとめにしきらないといけない。しかし、焦って山積みにすれば、山が崩れてしまう。
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