Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    kidd_bbb_g

    @kidd_bbb_g

    K2用

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🍛 ☕
    POIPOI 13

    kidd_bbb_g

    ☆quiet follow

    部活タグを見てしまったので書いた…これ書くのに検索でフレーメン画像いっぱい見た…

    #K2
    #譲テツ
    #和久井譲介
    #ドクターTETSU

    ドクターTETSUラブリーキャットフレーメン反応部 ドクターTETSUが住み処に戻ると、玄関の上がり口に黒猫が待っていた。
    「おう。大人しくしてたか相棒」
     ブーツを脱いで、ドクターTETSUは黒猫に声を掛ける。黒猫は抱き上げようとする手のあいだをぬるりと抜けて、ドクターTETSUのブーツに歩み寄った。
    「あッお前ェまた!」
     黒猫は一度ブーツに顔を突っ込むと、顔を上げて口を半開きにし、目を見開いた。ドクターTETSUがいくら止めても、この黒猫は脱ぎたてブーツの中を嗅いではこの顔をする。
     ショックを受けているような、独特の顔。この顔は猫の生理現象であって、けして黒猫がブーツのにおいに精神的ダメージを受けているわけではない、はずだ。
     放っておくと前脚でブーツを抱えてさらに嗅ぎに行くので、ブーツを脱いだらまずは黒猫をブーツから引き剥がすのが、ドクターTETSUの帰宅ルーティーンだ。
     なにが面白いんだ、と思って自身でも嗅いでみたことがあるのは、ドクターTETSUだけの秘密である。このときドクターTETSUはちょっとした精神的ダメージを負った。
    (ヒトはフレーメン反応を起こさねェはずだが、それでもあの顔にはなるんだな……)
     ――というのが得られた知見である。
    「こら、離せ、オレのブーツだぞ」
     ドクターTETSUが黒猫とブーツを奪い合っているところへ、奥の部屋から譲介が現れた。
    「お帰りなさい。ふふ、またブーツ取り合ってる」
    「嗅ぐの止めねェんだ、こいつ」
    「飼い主のにおいを嗅ぎたがるのは家族を認識するため、と聞きますよ」
     そう言うと譲介はドクターTETSUの背中に顔を押し当てた。
    「何だ?」
    「家族を認識しています」
     足元では黒猫がドクターTETSUのつま先を嗅いでいる。
    (猫が二匹居るみてェだな……)
     一人と一匹に嗅がれながらふと思う。
    (オレはそんなににおうのか?)
     ドクターTETSUは新たな精神的ダメージを彼らに悟られないように、平静を装ったまま嗅がれ続けるのだった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💞💖☺😁👍😻😻😻😻😻😻😻😻😻😻☺👏👏👏☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works