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    まどろみ

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    まどろみ

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    短編練習。七灰。ハッピーエンドが書きたいのに書いてるうちにバッドになるのが課題

    #七灰

    灰原の存在意義あの子のために君をつくろう

    あの子は金色に輝いてるから君には漆黒の髪をあげよう
    あの子の眼光は鋭いから君には丸い瞳をあげよう
    あの子は繊細な子だから君にはおおらかに育ってもらおう
    あの子と仲良くなってほしいから同じ年に生まれてもらおう
    あの子にーーー


    「…で、僕が生まれたってわけ」
    「はあ」
    「あ!信じてないな!」
    大体、神様を信じるかって聞いたのはそっちじゃん、と頬を膨らませる様子から嘘をついているようには見えない。
    きっかけは他愛のない世間話。そこからこんな突拍子もない話が出てくるとは思ってもみなかった。
    「それが本当だとしたら、きみの存在意義が"あの子"になるじゃないですか」
    「だから僕は”七海”のために生まれてきたんだよ」
    「私?」
    「そう、たった1人の同級生で、同期で、呪術師の」
    御伽話を読み聞かせるように、楽しそうに君は笑った。
    「一番最初に聞いたあの声が、神様のものだって僕は信じているよ」


    ―神よ
    「どうして」
    ―私のために彼を作ったなら
    「どうして私から彼を取り上げるのですか…」

    あの子に絶望してもらうために君にはここでしんでもらおう
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    まどろみ

    TRAINING七灰♀。バレンタインデーとホワイトデーの続き。ほのぼの
    可愛い君がいっぱい見たい単独任務が終わり、次の任務に行く補助監督を見送り徒歩で帰宅する。その道中で女性物の服屋にある一つのマネキンに目が止まった。正確にはマネキンが着ている服に。白のブラウスにカーディガン、ロングスカートとショートブーツという春らしい装いだ。
    (これなら灰原も着てくれるだろうか)
    頭に思い浮かべるのは愛しい恋人の姿。彼女の名前は灰原雄、高専の同級生だ。付き合いだして半年経つが七海には悩みがあった。等級違いの任務で負傷して以降、彼女が男物の服しか着ないのだ。それまで制服は通常の上着とカスタムのキュロットを着用していたのに、復帰時には上着は短ランに、キュロットは男子と同じズボンに変わっていた。私服も今までは可愛らしいものが多かったのに、最近はパーカーとジーンズのようなシンプルな装いばかりになっていた。それが彼女の好みなら文句は言わない。しかし、一緒に出かける時に同性に羨望の眼差しを向けていることを七海は知っている。だからこそやるせなかった。一度「前みたいに可愛い服は着ないのか?」と聞いてみた結果「可愛い服の似合う女の子と付き合えば?」と返され大喧嘩に発展してしまったので以降服装の話題は出さない様にしている。格好いい彼女ももちろん素敵だが、それ以上にいろんな姿の彼女が見たいというのが本音だった。
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