ドマイナー小話【アニーとフォーリー】
「あれ?アニーまた遊びに来てくれたんだ!」
ニパッと向日葵のような笑顔を浮かべフォーリーが近付いてくる。
天辺にあるプロペラの様な葉っぱの飾りでフラフラと飛ぶ姿は危なっかしくて、一瞬駆け寄りそうになったのをグッと耐えた。
アニーは別に、フォーリーの事なんてちっとも心配なんてしてないんだから。
「別に、ただアニーはお嬢様のお邪魔をしてはいけないと思っただけ。」
「そうなんだ!アニーは優しいんだね、それにボクシィさんの事が大好きなんだね!」
「様よ、様。ボクシィ"様"」
「えへへ、分かってるんだけど…なーんか変な感じっていうか…っうわ!?」
突然吹いた風に体勢を崩したフォーリーがグラリと身体を揺らす、その拍子に葉っぱの飾りが切り離されて…。
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