コウヤツ
BLANK賢者の髪の毛バッサリ事件(仮) 口を左右にがぱりと開き、虫を食べるような。
いわゆる食虫植物のような、そういった類の植物をそのまま巨大化させた見た目の化物だった。
見た目について植物と表したが、賢者にはそれが本当に植物なのかどうか、はっきりと分からなかった。賢者の思う植物とは地面に根を張り、葉を茂らせ、時に花を咲かせ、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出し、その場から動かない生命体のことだ。触手と見紛う蔓を蠢かせ、頭部と見紛う部分にある口のような部位から消化液をだぱだぱ出すような生き物は、それはもう植物なのではなくて動物なのでは……と賢者が思うのも無理からぬ話だった。
戦闘において、魔法使いではない人間の賢者ははっきり言ってお荷物になる。であるから安全な後方で、なるべく邪魔にならないよう、張ってもらった結界の中で彼らの活躍を見守るのが常だった。魔法使い達の活躍を一瞬たりとも見逃さないよう、賢者の書により詳細に彼らのことが書けるように。生徒たちがまず賢者本人に守護を掛け、そして先生役を請け負う呪い屋が結界を張る。本来ならそれで十分、賢者は守られるはずだった。
2140いわゆる食虫植物のような、そういった類の植物をそのまま巨大化させた見た目の化物だった。
見た目について植物と表したが、賢者にはそれが本当に植物なのかどうか、はっきりと分からなかった。賢者の思う植物とは地面に根を張り、葉を茂らせ、時に花を咲かせ、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出し、その場から動かない生命体のことだ。触手と見紛う蔓を蠢かせ、頭部と見紛う部分にある口のような部位から消化液をだぱだぱ出すような生き物は、それはもう植物なのではなくて動物なのでは……と賢者が思うのも無理からぬ話だった。
戦闘において、魔法使いではない人間の賢者ははっきり言ってお荷物になる。であるから安全な後方で、なるべく邪魔にならないよう、張ってもらった結界の中で彼らの活躍を見守るのが常だった。魔法使い達の活躍を一瞬たりとも見逃さないよう、賢者の書により詳細に彼らのことが書けるように。生徒たちがまず賢者本人に守護を掛け、そして先生役を請け負う呪い屋が結界を張る。本来ならそれで十分、賢者は守られるはずだった。
puricyama_und
BLANK「ここ、いい?」
すっと伸びてきた指先がカウンターを叩けば重厚な音が響いて勇利はそちらに視線を向けた。
断られるなんて微塵も思っていないような態度。態度だけではなく断り難い魅力を持っていると自覚しての振る舞いだとその容姿で理解する。
「いいけど。僕の彼氏が来たらお仕置きされちゃうよ?」
小さな笑い声を零して見上げれば、男らしい喉仏が動くのがわかった。
お前の瞳はどんな酒より俺を酔わせてくれると囁いた男の声が耳に吹き込まれた気がした。
昨夜も、ハネムーンだと言って散々この身体を愛された。
もうダメだと何度も厚い身体を押し返して拒んだのに、そんな抵抗では燃えるだけだと最奥に注がれ、掻き出しきれなかった名残が今も後膣を濡らしている。
1218すっと伸びてきた指先がカウンターを叩けば重厚な音が響いて勇利はそちらに視線を向けた。
断られるなんて微塵も思っていないような態度。態度だけではなく断り難い魅力を持っていると自覚しての振る舞いだとその容姿で理解する。
「いいけど。僕の彼氏が来たらお仕置きされちゃうよ?」
小さな笑い声を零して見上げれば、男らしい喉仏が動くのがわかった。
お前の瞳はどんな酒より俺を酔わせてくれると囁いた男の声が耳に吹き込まれた気がした。
昨夜も、ハネムーンだと言って散々この身体を愛された。
もうダメだと何度も厚い身体を押し返して拒んだのに、そんな抵抗では燃えるだけだと最奥に注がれ、掻き出しきれなかった名残が今も後膣を濡らしている。
last_of_QED
BLANK七夕はいつも雨。ヴァルアルの小話。星の在処【星の在処】
「給料(イワシ)倍増」
「世界征服」
「立派なラスボスになりたいデス」
「父上のような魔界大統領になる」
「いい加減主人が血を飲みますように」
色とりどりの短冊がはためく今日。世に言う七夕であるが、魔界から星に祈ってはならぬという決まりはない。それどころか、一流の悪魔ともなれば星魔法を使いこなすのだから、むしろ星の廻りとこの地は縁深いと言えるかもしれない。
短冊の飾りとして指先で小さな星を作る傍ら、「一流の悪魔」へと話し掛ける。
「吸血鬼さんはどんなお願い事を?」
「大の悪魔(おとな)が今更願掛けするような夢など持ち合わせていると思うか」
お前を恐怖に陥れる……それは己の力で叶えれば良いだけの話だしな。なに、すぐに叶えてみせるさ。そう男が笑えば、こちらもつられてはにかんだ。
640「給料(イワシ)倍増」
「世界征服」
「立派なラスボスになりたいデス」
「父上のような魔界大統領になる」
「いい加減主人が血を飲みますように」
色とりどりの短冊がはためく今日。世に言う七夕であるが、魔界から星に祈ってはならぬという決まりはない。それどころか、一流の悪魔ともなれば星魔法を使いこなすのだから、むしろ星の廻りとこの地は縁深いと言えるかもしれない。
短冊の飾りとして指先で小さな星を作る傍ら、「一流の悪魔」へと話し掛ける。
「吸血鬼さんはどんなお願い事を?」
「大の悪魔(おとな)が今更願掛けするような夢など持ち合わせていると思うか」
お前を恐怖に陥れる……それは己の力で叶えれば良いだけの話だしな。なに、すぐに叶えてみせるさ。そう男が笑えば、こちらもつられてはにかんだ。
mamoru1101
BLANK全体的な見た目を描きたかっただけ !私は最近興奮して...そして私は血と赤い色を含む多くの絵を描くという奇妙な衝動を持っていますね〜....
(私はまだそれについて考えていよ....)
cani_mika
BLANK結局さ~~当日近くになるとなんか受信するのなんなの?病気?ほんとに完成上がらないかもしれんのでそのときは見なかったことにしてください!!
(追記)なんとか上げれた!スタンプありがとうございました😭あと前回のネップリして頂いた方もありがとうございました〜!! 2
Suzu_kina_ko
BLANK本当は当日お祝いしたかったのですが、73ンはどうやら2日の夕方から熱を出して寝込んでいたようです。「ご心配をおかけしました。お陰様でもう良くなりました。すずこの文章はクソですが人助けだと思って読んでやってください。」だそうです(´・∀・`)
妄想ハピバストーリー載せておきます。
(文章書くの遅すぎなんじゃ我。んで、長ぇ…。) 4
Tuhou
BLANKDr.STONE 司視角司→千輕薄短小、劇透有,中国語注意
沒頭沒尾的一篇⋯⋯自爽用的啦哈哈!
視線 原本以為是雛鳥情節,被喚醒的瞬間看到的兩個穿著奇怪衣著的少年,但是在發問之時,視線被徹底吸引,只是想稱讚你,這話一點都不假,至於是不是基佬這件事,十八年間從沒想過,毫無知覺的言語在心中激起小小的漣漪,就像葉子飄落在靜止的湖面上,因為視線跟著你,所以知道,你的目光停留在他人身上。
你看著大樹,而大樹看著杠,不,應該說他們視線看著彼此吧,即便如此,你還是復活了杠,仍舊沒有對我多加停留,如果那個幼馴染的位置我也在其中,你是否會多看我一眼?已經無法知曉答案,因為我已經親手葬送你。
無意間知曉你的父親——石神百夜的事,難道說你打一開始看著的人並不是他嗎?但是,就算作為報復,被你親手殺死又再次被喚醒的我,又有什麼資格問呢?更何況已死之人是不可能戰勝的,我在還未開始之前就已經輸了。
465你看著大樹,而大樹看著杠,不,應該說他們視線看著彼此吧,即便如此,你還是復活了杠,仍舊沒有對我多加停留,如果那個幼馴染的位置我也在其中,你是否會多看我一眼?已經無法知曉答案,因為我已經親手葬送你。
無意間知曉你的父親——石神百夜的事,難道說你打一開始看著的人並不是他嗎?但是,就算作為報復,被你親手殺死又再次被喚醒的我,又有什麼資格問呢?更何況已死之人是不可能戰勝的,我在還未開始之前就已經輸了。
itiko333
BLANK旦那が弊ワットにきたよ!解像度よ!あがれ!なぜかケモ耳ブームきてしまったのでディル空の冒頭だけ書いた。
おおかみさんとこねこの話雨の日だった。全身びしょ濡れで寒さに震える仔猫を拾った。
ぐったりと青褪めた顔で地に伏して、鳴く体力もないのだろう。触れても、薄っすらと目を開けるだけで他に反応はない。
見たところ怪我はないようだったが、仔猫にとって雨に濡れること事態が良くないことだ。体温が低下して命に関わる。
タオルに包んで懐に抱えて暖めてやる。
僕は体温が高いから、これで少しでも熱をわけてやれたらいい。幸いなことに呼吸は安定していた。温もりを求めているのか、タオルの中でもぞもぞと動いて無意識に擦り寄ってくる仔猫の、汚れた頬や耳を舐めていると、ぴるっと耳が動いた。
閉じていた目が開く。拾った時は気付かなかったが綺麗な金色の瞳の仔猫がこちらを見て、不思議そうに瞬いた。驚いている様子も怖がっている様子もない。すんと鼻を鳴らした。確かめるように顔を寄せてくるのを好きにさせていると、ちょこんと鼻先が触れて「……にぃ」とちいさく鳴いた。
404ぐったりと青褪めた顔で地に伏して、鳴く体力もないのだろう。触れても、薄っすらと目を開けるだけで他に反応はない。
見たところ怪我はないようだったが、仔猫にとって雨に濡れること事態が良くないことだ。体温が低下して命に関わる。
タオルに包んで懐に抱えて暖めてやる。
僕は体温が高いから、これで少しでも熱をわけてやれたらいい。幸いなことに呼吸は安定していた。温もりを求めているのか、タオルの中でもぞもぞと動いて無意識に擦り寄ってくる仔猫の、汚れた頬や耳を舐めていると、ぴるっと耳が動いた。
閉じていた目が開く。拾った時は気付かなかったが綺麗な金色の瞳の仔猫がこちらを見て、不思議そうに瞬いた。驚いている様子も怖がっている様子もない。すんと鼻を鳴らした。確かめるように顔を寄せてくるのを好きにさせていると、ちょこんと鼻先が触れて「……にぃ」とちいさく鳴いた。