kei_hizco
SPUR MEHiMERU誕にしたかったやつの出だしだけ!なるちゃん友情出演。HiMERUも成人済。
「……飲みすぎ」
「仕方ない、でしょう……」
「まあ仕方ねェかもしれねえけど……ホレ、水」
「……ありがとうございます」
急に寮時代のルームメイトである鳴上嵐に呼び出されたかと思えば、散々に泣きつかれてしまった。理由は聞けなかったが、話の内容からおおよそ推察できるものであったし、聞く必要はなかったのだろう。
ただ彼――あるいは彼女は自身の話を聞くだけ聞いてくれて、それを言いふらさない相手を求めていて、それがたまたま今回自分の役目になっただけだ。呼び出された時にはすっかり酔っていたせいで、ぐるぐると同じ話題を繰り返していたが、『HiMERUちゃん、急なのに来てくれてありがとうねェ』だなんて言われてしまったら帰ろうにも帰り難くなってしまう。流石にあまりの酔いっぷりに放っておけなくなってしまって、タクシーを呼び出しておいたが、無事に帰れただろうか。後でメッセージを送らなければいけないと、アルコールでぼんやりする頭で考える。
540「仕方ない、でしょう……」
「まあ仕方ねェかもしれねえけど……ホレ、水」
「……ありがとうございます」
急に寮時代のルームメイトである鳴上嵐に呼び出されたかと思えば、散々に泣きつかれてしまった。理由は聞けなかったが、話の内容からおおよそ推察できるものであったし、聞く必要はなかったのだろう。
ただ彼――あるいは彼女は自身の話を聞くだけ聞いてくれて、それを言いふらさない相手を求めていて、それがたまたま今回自分の役目になっただけだ。呼び出された時にはすっかり酔っていたせいで、ぐるぐると同じ話題を繰り返していたが、『HiMERUちゃん、急なのに来てくれてありがとうねェ』だなんて言われてしまったら帰ろうにも帰り難くなってしまう。流石にあまりの酔いっぷりに放っておけなくなってしまって、タクシーを呼び出しておいたが、無事に帰れただろうか。後でメッセージを送らなければいけないと、アルコールでぼんやりする頭で考える。
ho23novereha
SPUR MEちゃんと宣言しとかないと書けない気がしたのでそっと王井、六片、神八の設定を置いておきます二番組の恋バナ登場人物
片桐
六弦のことが好き。それを井浦に知られたがなんやかんや逆に協力関係を取り付けたミラクルボーイ。
井浦
片想いをネタに脅すつもりが、いつの間にか恋愛相談役になった男。王城以外と付き合ったことがないため、世間一般論か王城にあてはめた回答をする。
六弦
王城正人を倒すことしか頭にない朴念仁。
王城
慶の事が大好き。色々と癖をばらされている一番不憫な男。
話が進んだら出てきてほしい二人
八代
井浦が唯一自分の恋話をしている友人。片桐の事を話したら嬉々として混ぜてくださいと言ってきた。恋話がしたくてしょうがない。赤裸々にかなり進んだ話をする。
神畑
八代の恋人。意外とノリが良くこちらも聞けば惜しみなく教えてくれる。
323片桐
六弦のことが好き。それを井浦に知られたがなんやかんや逆に協力関係を取り付けたミラクルボーイ。
井浦
片想いをネタに脅すつもりが、いつの間にか恋愛相談役になった男。王城以外と付き合ったことがないため、世間一般論か王城にあてはめた回答をする。
六弦
王城正人を倒すことしか頭にない朴念仁。
王城
慶の事が大好き。色々と癖をばらされている一番不憫な男。
話が進んだら出てきてほしい二人
八代
井浦が唯一自分の恋話をしている友人。片桐の事を話したら嬉々として混ぜてくださいと言ってきた。恋話がしたくてしょうがない。赤裸々にかなり進んだ話をする。
神畑
八代の恋人。意外とノリが良くこちらも聞けば惜しみなく教えてくれる。
くれは
SPUR ME唐突にあげる、とあるワンシーン。教官がボロ泣きしていますが一応ウツハン♀です。
…牙とクロスカウンターした後のお話でした。
(雰囲気クラッシャー)
翡翠の炎にチラッと出たり、最近あげたお話
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15550868
にもチラッと出て来たり…(ボソリ) 6
めめめめ
SPUR MEここまで書けた 早く先が読みたい(書きたい)青春系侑北が書きたい大事な話があります。
珍しく真剣な顔をした侑にそう言われたのは、人生最後の春高バレーを終えて、引退した後のことだった。どうしても二人きりで話したいと食い下がる侑に競り負けた結果、部活が終わるまで図書館で時間を潰すことになり今に至る。
改まって二人きりで話さなあかん大事な話って、なんやろ。他人の気持ちなんて幾らこっちが考えたところで分かるわけがないと頭では理解しているのだが、それでもあれこれ思考を巡らせてしまうのが人間という生き物らしい。
「すんません!お待たせしぁした!」
「お疲れさん」
「銀とサーブ勝負始めたらつい長引いてもうて…!」
「ええよ。遅くならんうちに帰るで」
「ウィッス!」
読み途中だった純文学を本棚に戻し、侑と共に図書館を出た。靴箱で一旦離れただけの僅かな間にも、侑は多くの人間に声を掛けられている。今からカラオケやゲームセンターに行こうと誘われていたり、差し入れのクッキーを押し付けられていたり。耳を澄ませているわけではないのに、声が響きやすい昇降口特有の構造のせいで全て耳に入って来る。俺はとっくに靴を履き替え、女子数人が溜まっている少し後ろでまだかまだかと待ち侘びた。
10530珍しく真剣な顔をした侑にそう言われたのは、人生最後の春高バレーを終えて、引退した後のことだった。どうしても二人きりで話したいと食い下がる侑に競り負けた結果、部活が終わるまで図書館で時間を潰すことになり今に至る。
改まって二人きりで話さなあかん大事な話って、なんやろ。他人の気持ちなんて幾らこっちが考えたところで分かるわけがないと頭では理解しているのだが、それでもあれこれ思考を巡らせてしまうのが人間という生き物らしい。
「すんません!お待たせしぁした!」
「お疲れさん」
「銀とサーブ勝負始めたらつい長引いてもうて…!」
「ええよ。遅くならんうちに帰るで」
「ウィッス!」
読み途中だった純文学を本棚に戻し、侑と共に図書館を出た。靴箱で一旦離れただけの僅かな間にも、侑は多くの人間に声を掛けられている。今からカラオケやゲームセンターに行こうと誘われていたり、差し入れのクッキーを押し付けられていたり。耳を澄ませているわけではないのに、声が響きやすい昇降口特有の構造のせいで全て耳に入って来る。俺はとっくに靴を履き替え、女子数人が溜まっている少し後ろでまだかまだかと待ち侘びた。