Airosemai
SPUR MEゆる能! 原稿描き始めました。現在描いている瑛人くん達のストーリー・世界観のスピンオフ作品になります。青春真っ盛りの男子中学生4人組がメインです。漫画の練習がてらゆるっと描いてコピー本にする予定です。けいな
SPUR ME茨と要くん───ここ、どこだ。
七種茨の朝は早い。その日の仕事の内容にもよるが、朝の薄暗い時間にはいつも起きている。
それだというのに目をつむっていても感じる眩しさにまぶたを開けてみれば、外にはすっかりと太陽が昇っていた。
これはどういう了見かと慌てて起き上がれば、真っ白な部屋にいた。
真っ白な部屋には淡いピンクのカーテンを通して、太陽の光が柔らかく降り注いでいた。
そして己に掛けられている布団は見覚えのない真っ白な掛け布団。
…………おかしい。
一瞬、どこかで倒れて医務室にでも運ばれたかと思った。
けれど近頃そんな無茶をした記憶がない。SS直後ならともかく、ここ最近は比較的穏やかな日々を過ごしていた。
まあいい、あとでゆっくり考えよう。まずは現状のヒントが何かないかと見覚えのない室内を物色しようとパイプベットから足を降ろして、……よろけた。
1421七種茨の朝は早い。その日の仕事の内容にもよるが、朝の薄暗い時間にはいつも起きている。
それだというのに目をつむっていても感じる眩しさにまぶたを開けてみれば、外にはすっかりと太陽が昇っていた。
これはどういう了見かと慌てて起き上がれば、真っ白な部屋にいた。
真っ白な部屋には淡いピンクのカーテンを通して、太陽の光が柔らかく降り注いでいた。
そして己に掛けられている布団は見覚えのない真っ白な掛け布団。
…………おかしい。
一瞬、どこかで倒れて医務室にでも運ばれたかと思った。
けれど近頃そんな無茶をした記憶がない。SS直後ならともかく、ここ最近は比較的穏やかな日々を過ごしていた。
まあいい、あとでゆっくり考えよう。まずは現状のヒントが何かないかと見覚えのない室内を物色しようとパイプベットから足を降ろして、……よろけた。
Houx00
SPUR MEたぬき愛弟子短編・イベント小話まとめ投下後、随時追加されます
たぬき愛弟子短編・イベント小話まとめ2人の日常
朝早くにウツシさんの家を訪ねると、一体何時から起きているのか。
身支度をすっかり整えたその人はまだ眠そうな黄色いオトモたちのそばで、腕立て伏せに勤しんでいた。
「愛弟子?さあ、里にいなかったら狩りにでも出たか…ヒノエさんやミノトさんも知らないとなると、散歩にでも出たのかもしれないね」
ここに来た理由である英雄の行方を師であるこの人なら知っているだろうと思ったのに、あては外れてしまった。
「なにか火急の用なら、俺が探してキミのもとに行くように知らせておくよ」
「そうという訳じゃ…でも、そうしてもらえると助かるかも」
その会話の間も腕立て伏せをやめないウツシさんの体力は今更なのでさておき。
15041朝早くにウツシさんの家を訪ねると、一体何時から起きているのか。
身支度をすっかり整えたその人はまだ眠そうな黄色いオトモたちのそばで、腕立て伏せに勤しんでいた。
「愛弟子?さあ、里にいなかったら狩りにでも出たか…ヒノエさんやミノトさんも知らないとなると、散歩にでも出たのかもしれないね」
ここに来た理由である英雄の行方を師であるこの人なら知っているだろうと思ったのに、あては外れてしまった。
「なにか火急の用なら、俺が探してキミのもとに行くように知らせておくよ」
「そうという訳じゃ…でも、そうしてもらえると助かるかも」
その会話の間も腕立て伏せをやめないウツシさんの体力は今更なのでさておき。
Houx00
SPUR MEたぬき愛弟子本編まとめです愛弟子が平凡なたぬき、変化もします
続きは随時更新中
強めの幻覚です
たぬき愛弟子本編まとめ ウツシ教官はモテる。
顔良し、声良し、強さ良し、おまけに性格も、少し破天荒なところはあっても人格者。その性格の良さはボロボロで行き倒れていたのを拾われて、育てられた私が一番よく知ってる。
だからいくら『残念』だと揶揄されても、全員が全員すぐに引くわけじゃない。
「教官ー! 一緒におやつを……」
ほら、だから今日も闘技場で女の子をはべらせてる。
「翔蟲ってどうやって捕まえるんですか?」
「里にいる翔蟲なら比較的簡単に捕まえられるよ。脅かさないようにゆっくり近づいてごらん」
「それがなかなかうまくいかなくて。なにか好物の餌とかはないんですか?」
「そうだなぁ…。花の蜜で居着かせるのは狩り場で見たことがあるかな? だから甘い匂いは好きかもしれないね」
49080顔良し、声良し、強さ良し、おまけに性格も、少し破天荒なところはあっても人格者。その性格の良さはボロボロで行き倒れていたのを拾われて、育てられた私が一番よく知ってる。
だからいくら『残念』だと揶揄されても、全員が全員すぐに引くわけじゃない。
「教官ー! 一緒におやつを……」
ほら、だから今日も闘技場で女の子をはべらせてる。
「翔蟲ってどうやって捕まえるんですか?」
「里にいる翔蟲なら比較的簡単に捕まえられるよ。脅かさないようにゆっくり近づいてごらん」
「それがなかなかうまくいかなくて。なにか好物の餌とかはないんですか?」
「そうだなぁ…。花の蜜で居着かせるのは狩り場で見たことがあるかな? だから甘い匂いは好きかもしれないね」
とりのこ玉子
SPUR MEゴールデンウィークから描き始めて未だネームが終わらない。描きたいところだけを描いてるのに進まない。可哀想。私が←
ボツになりそうな顔に、殆ど消えるカットを追加して折角なので晒しておきます。
尻叩きの進捗、まだ続ける。頑張れ、私。 5
huwasao
SPUR ME支部のむざぎゆ連載、貴方の紺碧の空のサブストーリー、女装ぎゆ←童磨+黒死牟。ラストむざぎゆのラブラブ(予定)の前半。書きかけですが、消そうか迷ってお尻叩くつもりでupしました。時間軸は21話の後くらいのつもりです。むざぎゆ前提の童磨+黒死牟これは…如何したものか…。
「んん~こら!こくひぼぅ…うごいひゃらめだっ!」
「…………む…」
動くなと怒られ、上弦の壱たる最上位の鬼は天を仰ぐ。常に泰然自若。不動の石のごときと称えられる鬼武者は、鬼となり初めて、途方に暮れていた。
原因は背中に張り付く人物。林檎のような頬、トロリとした瞳、極めつけは呂律の回らない口。
「むふふふふ、こくひぼぅは、あたたかひな、ぬくぬくする~」
「水柱よ…離れよ…」
「せぇ、たかいひ~、たくまひぃし~、つよいひ~」
「水柱…話を聞け…」
「んぅ?なに??」
何とも妙な含み笑いを奏でる青年は、黒死牟に身を寄せ、ニコニコと笑顔を振り撒いている。いつになく饒舌なのに、話が通じない。その手にはコップ。中には赤い液体が入ったままで、笑う体の振動に合わせて波打っている。鼻を擽る酒の匂いに、六つの目がギロリと動く。
9384「んん~こら!こくひぼぅ…うごいひゃらめだっ!」
「…………む…」
動くなと怒られ、上弦の壱たる最上位の鬼は天を仰ぐ。常に泰然自若。不動の石のごときと称えられる鬼武者は、鬼となり初めて、途方に暮れていた。
原因は背中に張り付く人物。林檎のような頬、トロリとした瞳、極めつけは呂律の回らない口。
「むふふふふ、こくひぼぅは、あたたかひな、ぬくぬくする~」
「水柱よ…離れよ…」
「せぇ、たかいひ~、たくまひぃし~、つよいひ~」
「水柱…話を聞け…」
「んぅ?なに??」
何とも妙な含み笑いを奏でる青年は、黒死牟に身を寄せ、ニコニコと笑顔を振り撒いている。いつになく饒舌なのに、話が通じない。その手にはコップ。中には赤い液体が入ったままで、笑う体の振動に合わせて波打っている。鼻を擽る酒の匂いに、六つの目がギロリと動く。
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SPUR ME大人になった みつや、たいじゅ、ゆずは、はっかい で、初めてのディナーをする話⑤しば兄弟の可能性を祈ってます。
※たいみつを含みます。
※デザイナー、モデル軸の現代+オーナー設定です。
※しば母捏造してます。
白のプレリュード⑤(完結) side - 三ツ谷 隆「肉料理って、白も結構合うんだな」
三ツ谷はそう言いながら、淡いイエローゴールドの液体を口に運ぶ。
脂っぽい肉に酸味のある白は想像以上に噛み合っていて、ついつい飲むペースは上がった。
「だよね、オレも、これすげぇ美味しいって思ったんだ」
「うん、悪くないんじゃない」
弟妹の反応も悪くないようで、三ツ谷は隣の恋人を見上げ、笑みを添えながら小首を傾げる。
「大寿くん、ちゃんと八戒の好み当てられるのすげぇじゃん」
「八戒は、ちゃんとワインのアロマを嗅ぎ分けられてたからな。香りの好き嫌いが把握できれば、選ぶのは簡単だ。テメェと違って、ワインを嗜むセンスがある」
「なぁ、一言多くねぇ?!」
弟をべた褒めするところまでは良い。けれど最後の一言は、どうにも釈然としなかった。
7902三ツ谷はそう言いながら、淡いイエローゴールドの液体を口に運ぶ。
脂っぽい肉に酸味のある白は想像以上に噛み合っていて、ついつい飲むペースは上がった。
「だよね、オレも、これすげぇ美味しいって思ったんだ」
「うん、悪くないんじゃない」
弟妹の反応も悪くないようで、三ツ谷は隣の恋人を見上げ、笑みを添えながら小首を傾げる。
「大寿くん、ちゃんと八戒の好み当てられるのすげぇじゃん」
「八戒は、ちゃんとワインのアロマを嗅ぎ分けられてたからな。香りの好き嫌いが把握できれば、選ぶのは簡単だ。テメェと違って、ワインを嗜むセンスがある」
「なぁ、一言多くねぇ?!」
弟をべた褒めするところまでは良い。けれど最後の一言は、どうにも釈然としなかった。
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SPUR ME大人になった みつや、たいじゅ、ゆずは、はっかい で、初めてのディナーをする話④しば兄弟の可能性を祈ってます。
※たい みつ を含みます。
※デザイナー、モデル軸の現代+オーナー設定です。
※しば母捏造してます。
白のプレリュード④ side - 柴 大寿「ま、待ってよ、兄貴……」
そんな八戒の声が聞こえた瞬間、大寿は思わず息を呑んだ。
三ツ谷に唆され行くぞとは言ったものの、ついて来ない可能性も、十分にあると思っていたからだ。
「早くしろ」
動揺を悟られぬよう、極めて冷静に返しながらも、自然と大寿の歩く速度は落ちていた。
ほどなくして追いついた八戒を連れ、大寿はワインセラーへと案内する。その少し後ろを歩きながら、八戒はチラリと兄の様子を伺った。
ただ淡々と先を進む姿には、なんの打算も感情も見て取れない。笑うでも怒るでもない様子は、むしろ何を考えいるのか分からず、八戒はかえって不安になる。とはいえ訪ねる勇気もなかった。
なにせ大寿と再び会うようになってからは、いつも三ツ谷が一緒にいたため、二人きりになるのは初めてなのだ。三ツ谷がいたからこそ言葉を交わせていたが、そのサポートがない今、一体何を話せばいいのか分からない。取っ掛りすら思い浮かばず、八戒は閉口するしかなかった。
4835そんな八戒の声が聞こえた瞬間、大寿は思わず息を呑んだ。
三ツ谷に唆され行くぞとは言ったものの、ついて来ない可能性も、十分にあると思っていたからだ。
「早くしろ」
動揺を悟られぬよう、極めて冷静に返しながらも、自然と大寿の歩く速度は落ちていた。
ほどなくして追いついた八戒を連れ、大寿はワインセラーへと案内する。その少し後ろを歩きながら、八戒はチラリと兄の様子を伺った。
ただ淡々と先を進む姿には、なんの打算も感情も見て取れない。笑うでも怒るでもない様子は、むしろ何を考えいるのか分からず、八戒はかえって不安になる。とはいえ訪ねる勇気もなかった。
なにせ大寿と再び会うようになってからは、いつも三ツ谷が一緒にいたため、二人きりになるのは初めてなのだ。三ツ谷がいたからこそ言葉を交わせていたが、そのサポートがない今、一体何を話せばいいのか分からない。取っ掛りすら思い浮かばず、八戒は閉口するしかなかった。