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    shinri_doe

    SPUR MEなないた新作書けてるとこまでタイトル未定。
    いつ恋愛すんのってくらいものすごくまごまごする。
    書いてる間孤独すぎて耐えられなくなってきたから誰か読んでそして頑張れと言って……
    未定(なないた) 感情をゴミ箱に捨てられたらいいのに、と虎杖は思う。
     顔を見るたびに、声を聞くたびに振り回されるのはもううんざりだ。
    (卒業、か)
     校庭の桜は卒業式の今日に合わせたかのように満開だ。桜吹雪の下には人だかりができ、みんなで写真を撮ったり抱きしめあって泣いたりしている。
    「悠仁くん!こっちおいでよ!」
     クラスメイトの吉野に手招きされる。おー、と曖昧に返事をしながらあたりを見回した。虎杖の探す社会科教師の姿はない。
     最後くらいきちんと挨拶したかった。これでもう、二度と会うこともなくなるのだから。



     工業系の専門学校を出て、大手運送会社に就職した。理由は単純で、車を運転するのが好きだったからだ。
     職場での朝のラジオ体操が好きだ。出勤は午前八時なのだが、虎杖は七時四十五分から始まるラジオ体操に欠かさず出席していた。営業所長がドライバーは腰を痛めやすいからと始めたラジオ体操の習慣に次第に人が集まるようになり、楽しくなった社員の一人がスタンプカードを作った。参加するとハンコがもらえる。最も、夏休みの児童向けのような気の利いたスタンプではなく「夜蛾」という所長の名前が刻まれた簡素なものだ。それでも、スタンプが溜まっていくのは楽しい。いっぱいになったら何かもらえるんですか、と聞いたら、夜蛾が手製の編みぐるみはどうかと提案してきたので丁重に断った。結果、スタンプを溜めた者が五人になったら飲みに連れて行ってもらえることになった。虎杖はあと三個だ。
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    L_Indica_0423

    SPUR MEオラに感想を分けてくれぇ!
    側近マレリ×戦鎚マレびんの破滅航路 群雄割拠の時代、かつてこの国は世界を震撼させ、恐怖を撒き散らした大国であったが、後に内乱が起こり、崩壊。絶大な力は二つに分かたれた。一方はつかの間の楽園を求めて隠れ、一方はこの国に残った。それは償いなのか、執着なのか。いずれにせよ、かつてあった国は矮小化し、これまでの憎悪を一手に浴びる生贄になった。ある一族を除いて。
     リヴァイはスミス家に拾われた孤児だ。マーレの血か、エルディアの血かもわからぬ風貌は何者にも好まれず、ガリガリに痩せてストリートに倒れていたところを、まだ子どもだったエルヴィンに見初められた。以来、リヴァイはスミス家に忠誠を誓い、今年で齢、三十五を迎える。スミス家に則り、リヴァイはエルディア人ということになるが、エルヴィンは不服そうだ。いつか、何者なのかを調べるべきだと何度も言う。しかしリヴァイにはそんなつもりはさらさら無かった。エルヴィンに拾われたあの時から、リヴァイの全てはエルヴィンのものだ。三十年近く自分を放置する両親や親族よりも、三十年もの間、真っ当な生活を与えてくれたスミス家に尽くしたい。リヴァイは、エルヴィンの右腕として生きる人生にとても満足していた。
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