メメント・モーリ彼は動かなかった。
自国の気候とはまったく異なる、
熱い砂埃と乾燥しきった強風に容赦なく当てられてみるみる体力を消耗しつつあったが、
それでもじっと。
硝子の砂塵に、時間の摩滅を見ていた。
死ぬつもりでいた。
深い、焼け付くような絶望と、混濁した理性と、乾ききった疲れと、
果てしなく吹き荒れる音のしない静かな沈み。
彼の心の中は、今　彼の立っている硝子の砂漠　そのものだった。
彼は死について考えていた。
死ぬことは、今まで生きてきて　何の才能もなく、何の役にも立たず、
何の価値も見出すことの出来なかった自分が
世界に出来る唯一の貢献のように思えた。
恐れや不安など微塵もなかった。
むしろ　落ち零れ、役立たずと蔑まれ、
屈辱と憎悪とやるせなさだけを抱いて生きていくよりは、

鲸落水，红色的，血水
黑井艰难的睁开眼睛，吐出了一串泡泡，他浮在水中，张口咳出的血沫立刻融在了红色的液体之中，全身大大小小的伤口已经流不出血了，只有些新肉在缓慢生长，淡金色的鱼鳞黯淡无光，蒙了层血色
好痛……
黑井缓慢的眨了下眼，似乎又要晕过去了
「醒了？」
一双手附上了透明的玻璃，研究员现了身
黑井撩起长又密的睫羽，露出底下死气沉沉的玻璃眼珠，用毫无焦距的眼神看了Dr.谁一眼

这水，或者说营养液从始至终都是红的，黑井只觉得Dr.谁的发色很淡，但看不清是什么颜色，他只介绍过自己的名字

誰か

黑井闭上了眼

……

「听得到吗？是耳鳍受损了吗……」
Dr.谁没等到黑井的回答，又问了一遍
黑井沉默着摇摇头，张口又吐出一串气泡，指了指自己的嗓子