huhaitya
PAST水父【お前の最期の男になりたい】のお題を頂いてできた話
※戦争表現あり
【地獄に行くのはその後で】俺は戦場で数え切れない程の人を殺した。
時には生きてる仲間だって巻き込んでしまっている時もあった。
それでも、自分が生きる為なら犠牲は付き物だと思いながら生きるしかなった。
最低だとわかってる。
その仲間達の家族には今でも顔を向ける事は出来ないでいる。
お前が言う『死相』がまだ残っているのなら、きっとそいつらが俺を迎えに来るのだろう。
そんな最低な俺が今、こんなに幸せに生きて良いのだろうか。
こんな死に損ないな俺が贅沢過ぎる願いを持ってしまってもいいのだろうか。
「出来るのならば…お前の最期の男になりたい」
「心配せずとも、これからもずっとお主が最初で最期の『男』じゃよ」
俺はいずれはお前達の元へ行くだろう。
けれども今はお前達の分まで生きて、寂しがり屋の最愛の傍に居させて欲しい。
374時には生きてる仲間だって巻き込んでしまっている時もあった。
それでも、自分が生きる為なら犠牲は付き物だと思いながら生きるしかなった。
最低だとわかってる。
その仲間達の家族には今でも顔を向ける事は出来ないでいる。
お前が言う『死相』がまだ残っているのなら、きっとそいつらが俺を迎えに来るのだろう。
そんな最低な俺が今、こんなに幸せに生きて良いのだろうか。
こんな死に損ないな俺が贅沢過ぎる願いを持ってしまってもいいのだろうか。
「出来るのならば…お前の最期の男になりたい」
「心配せずとも、これからもずっとお主が最初で最期の『男』じゃよ」
俺はいずれはお前達の元へ行くだろう。
けれども今はお前達の分まで生きて、寂しがり屋の最愛の傍に居させて欲しい。
huhaitya
PAST水父でモブ父ほぼモブ父
モブに痴漢される父の話
そのまま
【痴漢される父の話】昼下がり。
水木の忘れ物を見つけ、走って届けたまではいいが胸元に抱いた赤ん坊な鬼太郎はすっかり夢の中。
流石に再び走って帰宅するには起こしてしまう。
ここは人間の文明を久しぶりに使おうか。
水木とたまにしか使った事が無い『電車』なる物。
不安ではあったが、初めてでは無いので緊張しつつ乗ることが出来た。
降りる駅も水木と予習済みで掲示板を思い出しながら反芻。
電車の中はそれなりに混んでいて座席はぎゅうぎゅうになっていた。
しかしワシは普通の人に比べて何時間も立っていても問題は無いと自信がある。
胸元に抱いた鬼太郎を潰さない様に、隅へ立って窓の外を眺める事にしよう。
今どれ位なのか、もうそろそろ降りる駅であろうかと意識を外から電車内へ向けた時、突然さっきまで感じなかった違和感が背後にあるのを感じた。
1934水木の忘れ物を見つけ、走って届けたまではいいが胸元に抱いた赤ん坊な鬼太郎はすっかり夢の中。
流石に再び走って帰宅するには起こしてしまう。
ここは人間の文明を久しぶりに使おうか。
水木とたまにしか使った事が無い『電車』なる物。
不安ではあったが、初めてでは無いので緊張しつつ乗ることが出来た。
降りる駅も水木と予習済みで掲示板を思い出しながら反芻。
電車の中はそれなりに混んでいて座席はぎゅうぎゅうになっていた。
しかしワシは普通の人に比べて何時間も立っていても問題は無いと自信がある。
胸元に抱いた鬼太郎を潰さない様に、隅へ立って窓の外を眺める事にしよう。
今どれ位なのか、もうそろそろ降りる駅であろうかと意識を外から電車内へ向けた時、突然さっきまで感じなかった違和感が背後にあるのを感じた。
すとろむ
PASTアンサガにハマってから今までに描いた周年絵。どこからどう見てもローラさんとアンリ君が大好きな人です本当にありがとうございました。
個人的に19周年記念絵が自分の最高傑作だと思ってる。この絵を超える出来の絵が描けない……。 6
huhaitya
PAST水父甘〜い水父を目指したつもり
【どんぐりまなこ】鬼太郎が様々などんぐりを拾ってきた。
子供はどうしてこう、なんでも拾ってくるかね?
いや、そこが可愛いからいいか。
親バカにもなる。
現に本当の親の方は沢山渡されたどんぐりに終始笑顔を絶やさない。
小さいの、大きいの、細長いの、丸々したの、傘があるの。
ウチの息子はどんぐり拾いの天才か?
「どんぐりは炒って食べると美味いんじゃが折角の倅から貰ったどんぐりじゃ。ずっと愛でていたい」
「食う気だったのか」
世の中何でも食えるんじゃぞ?と言う。
確かに食おうと思えば何でも食える時代だ。
地方によっては今でも食べてる所があるだろう。
机に置いた鬼太郎からのどんぐりを嬉しそうに飽きずにずっと眺めている。
その姿がまさしく「父親」で下手したら「母親」で。
763子供はどうしてこう、なんでも拾ってくるかね?
いや、そこが可愛いからいいか。
親バカにもなる。
現に本当の親の方は沢山渡されたどんぐりに終始笑顔を絶やさない。
小さいの、大きいの、細長いの、丸々したの、傘があるの。
ウチの息子はどんぐり拾いの天才か?
「どんぐりは炒って食べると美味いんじゃが折角の倅から貰ったどんぐりじゃ。ずっと愛でていたい」
「食う気だったのか」
世の中何でも食えるんじゃぞ?と言う。
確かに食おうと思えば何でも食える時代だ。
地方によっては今でも食べてる所があるだろう。
机に置いた鬼太郎からのどんぐりを嬉しそうに飽きずにずっと眺めている。
その姿がまさしく「父親」で下手したら「母親」で。
セキセ
PAST数年前にnoteに投稿した昔々の小説。初めて書いた長文の小説です。
⚠️虫、陰鬱、軽度のホラー描写があります。
食事会 俺が目を開けると、目の前には黒髪の男の子が座っていた。
「壱村先輩、今日は僕との食事会にいらっしゃってありがとうございます」
目の前の男の子はそう言った。服も顔も見たことがある…
「お前は…勇翔か。なんで…」
「えへへ、そうですよ。壱村先輩も元気そうですね」
ずれたような返事をされ、俺は妙な違和感を感じていた。冷や汗をかいた。
周りを見ると、よく海外テレビで男女の登場人物がディナーをする時に使われるような広々としたレストランだった。大体は食事を終え、指輪でも見せながら男が女に結婚を申し出るだろう。ベタ展開だが、今回の雰囲気は異様だ。
誰もいないし、俺と勇翔だけ。もしかしたら奥の厨房に料理人やスタッフでもいるだろうが、音も一切聞こえない。赤いカーペットが緩やかに壁ガラスと一緒に円を描き、テーブルや椅子もそれに沿って順序よく置かれていた。ずっとずっと奥に続いている。
3862「壱村先輩、今日は僕との食事会にいらっしゃってありがとうございます」
目の前の男の子はそう言った。服も顔も見たことがある…
「お前は…勇翔か。なんで…」
「えへへ、そうですよ。壱村先輩も元気そうですね」
ずれたような返事をされ、俺は妙な違和感を感じていた。冷や汗をかいた。
周りを見ると、よく海外テレビで男女の登場人物がディナーをする時に使われるような広々としたレストランだった。大体は食事を終え、指輪でも見せながら男が女に結婚を申し出るだろう。ベタ展開だが、今回の雰囲気は異様だ。
誰もいないし、俺と勇翔だけ。もしかしたら奥の厨房に料理人やスタッフでもいるだろうが、音も一切聞こえない。赤いカーペットが緩やかに壁ガラスと一緒に円を描き、テーブルや椅子もそれに沿って順序よく置かれていた。ずっとずっと奥に続いている。
にゅ🐰こら
PASTさねおばin出られない部屋🚪(全6ページ)
2023年のさねおば真ん中バースデーに発行したログ本の描き下ろしマンガです。
今年の真ん中バースデー記念に公開してみます☺️
ログ本発行から早いもので1年経ちました…早… 6