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    ぴんの作業部屋

    MOURNING真がなければ偽りもない。
    真があるからこそ偽りも存在する。
    だからこそ彼は偽りを纏ったウソツキだ。

    ――――――
    カカオビワンドロライの没ネタです。

    こんばんは、ピンです。
    これカカオビって言えなくね?の精神のもと没にしたやつです。
    ただ吐き出したい欲が膨れ上がった結果、ただの小噺として出力されました。
    今回の話についてですが内容は一応カカオビ暁ifです。
    それではぜひ読んで
    よろしく
    ウソツキ 会議も終わり、ほかのメンバーたちがいなくなった薄暗い洞窟の中オレは橙色の面を被った人物に視線を向ける。

     「オビト」

     呼びかけると面の男はピクリと反応したがこちらを振り向かない。

     「ねえ、オビト」

     もう一度呼べば今度は少しの反応も見せない。

    「ねえったら」

    「んもーなんですかカカシさん。さっきからオビトオビトって一体誰のことを呼んでるんですか?」

     腕を掴んで呼び止めれば面の男はようやくこちらを振り向いた。振り向きざまに発せられた声は“トビ”のものであり、おちゃらけた口調と声色であった。しかし、面からのぞく赤い瞳は口調とは真逆といってもいいような苛立ちを含んでいた。そして、そこに“オビト”の存在を感じて背筋が歓喜で粟立つ。
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