ksn_nvl
MOURNINGロシアで電話相談を受け付ける夜久さん夜半の通話 珍しい相手からの電話の着信に、迷ったものの結局出てしまう。
「夜久さん、俺……」
「まずは挨拶だろうが」
「こんばんは! 俺、卒業したらモデルになろうと思ってて、それで」
「俺のこんばんはを待てよ!」
電話口の声が涙ぐんでいて、面倒臭えなと思うものの、相談を持ちかけられる程の仲でなし、それで? と続きを促したものの相手は無言だった。
「話の続きはなんなんだ?」
「夜久さん、こんばんはって言わないんすか?」
ああ、死ぬほど面倒臭え。
「言わねえから、話の続き」
「それだけっていうか……モデルって言っても東京じゃなくて、アリサと一緒にフランスに行くことになってて、つまり俺、パリコレとか目指す感じでモデルになるんです」
1876「夜久さん、俺……」
「まずは挨拶だろうが」
「こんばんは! 俺、卒業したらモデルになろうと思ってて、それで」
「俺のこんばんはを待てよ!」
電話口の声が涙ぐんでいて、面倒臭えなと思うものの、相談を持ちかけられる程の仲でなし、それで? と続きを促したものの相手は無言だった。
「話の続きはなんなんだ?」
「夜久さん、こんばんはって言わないんすか?」
ああ、死ぬほど面倒臭え。
「言わねえから、話の続き」
「それだけっていうか……モデルって言っても東京じゃなくて、アリサと一緒にフランスに行くことになってて、つまり俺、パリコレとか目指す感じでモデルになるんです」
めめ🐰🥟
MOURNINGgnsnプラス 🔶夢一緒に寝ようと誘われた夢主が当日怒られる話です。
一緒に寝ようと誘われた夢主が当日怒られる話 岩王帝君が生きた名残が残る璃月の地は、小高い丘や、常人では登れないような崖が多く存在する。それらの大地から太陽が登ってやまない時間にある言葉が発せられた。
「一週間後、お前と床を共にしたいと思うんだが、いいだろうか」
女の理解は朝の陽気と同じく起きたばかりである。確かに、男と女の寝室は別な事は思い出すまでもない。
「……模様替えの話ですか?」
「何故そうなる」
夫婦となって日が浅い二人ではあったが、以前から女は鍾離の家で女中として働いていた。関係性が変わっても、日常に目新しい変化はない。変化がない故に、当たり前のように寝室は別だった。しかし、磐石を尊ぶ璃月であっても、これほどまでに変化がないことは、少し問題なのかもしれない。
9245「一週間後、お前と床を共にしたいと思うんだが、いいだろうか」
女の理解は朝の陽気と同じく起きたばかりである。確かに、男と女の寝室は別な事は思い出すまでもない。
「……模様替えの話ですか?」
「何故そうなる」
夫婦となって日が浅い二人ではあったが、以前から女は鍾離の家で女中として働いていた。関係性が変わっても、日常に目新しい変化はない。変化がない故に、当たり前のように寝室は別だった。しかし、磐石を尊ぶ璃月であっても、これほどまでに変化がないことは、少し問題なのかもしれない。
sensenosaifu
MOURNING当日出していた詫び看板(?)です!スペースお越しくださった皆様ありがとうございました…!結局土下座スペースになってしまいすみませんでした………次の機会は改善いたします……!🙇🙇🥲
めめ🐰🥟
MOURNING先生が愛をしるお話です。☆12/7.8開催Webイベントにて頒布する本に再録予定です。☆
凡人の世界ではそれを愛と呼ぶ子供のようだ、という言葉が自分の声で耳に届き、骨董屋の店主は自分が失言をした事に気づいた。
「そんなに若く見えますか?」
微笑みながらに店主に聞いた女は、どう多く見積っても二十代前半、恐らく十代だろう。例えそれが事実であっても不躾にそれを本人に言っていい理由にはならない。現に。店主の言葉に微笑みを浮かべる余裕を見せていても、その言葉尻には隠しきれない棘があった。
「いえいえ、滅相もない。素敵な女性ですよ」
慌てて取り繕う店主の言葉に、どうも、と一瞥して、女は店の奥で花瓶を眺める男の方に向かった。
「先生。買うもの決まりましたか?」
「もう少し待ってくれ。決められたモラで買う物を選ぶのは、あまり経験が無いんだ」
6204「そんなに若く見えますか?」
微笑みながらに店主に聞いた女は、どう多く見積っても二十代前半、恐らく十代だろう。例えそれが事実であっても不躾にそれを本人に言っていい理由にはならない。現に。店主の言葉に微笑みを浮かべる余裕を見せていても、その言葉尻には隠しきれない棘があった。
「いえいえ、滅相もない。素敵な女性ですよ」
慌てて取り繕う店主の言葉に、どうも、と一瞥して、女は店の奥で花瓶を眺める男の方に向かった。
「先生。買うもの決まりましたか?」
「もう少し待ってくれ。決められたモラで買う物を選ぶのは、あまり経験が無いんだ」
kaetyann1400
MOURNING2023.06.07のメモです。シャドシドの分裂ネタ
シャドシドを無理矢理捻り出したい ううむ…と僕は唸る。
何がどうしてこうなったのだろう。全然わからないや。
「どうした、シド」
「いやぁ…どうしたも何も…」
なんで僕の目の前に『シャドウ』がいるんだ。
超絶リアルな夢を見ているのかな?と思うけど意識はハッキリしているし、頰をつねってみたら普通に痛い。紛うことなき現実だった。
「分裂、しちゃった…ってことでいいんだよね」
「そうだな」
「……」
「………」
なんで??
確かに、いつの日かは『シド・カゲノー』と『シャドウ』が同じ空間にいる瞬間を作れるようにしたいとは考えた頃もあるけども。それは高速反復横跳びで影分身するか、シャドウガーデンの誰かを影武者にするかの2択だった。
でも、これは…なんというか。本当に『僕がふたり』って感じだ。まるで鏡と向き合っている気分である。きっとふたりでじゃんけんをしたら延々と続くくらい、僕らは同じだ。
1675何がどうしてこうなったのだろう。全然わからないや。
「どうした、シド」
「いやぁ…どうしたも何も…」
なんで僕の目の前に『シャドウ』がいるんだ。
超絶リアルな夢を見ているのかな?と思うけど意識はハッキリしているし、頰をつねってみたら普通に痛い。紛うことなき現実だった。
「分裂、しちゃった…ってことでいいんだよね」
「そうだな」
「……」
「………」
なんで??
確かに、いつの日かは『シド・カゲノー』と『シャドウ』が同じ空間にいる瞬間を作れるようにしたいとは考えた頃もあるけども。それは高速反復横跳びで影分身するか、シャドウガーデンの誰かを影武者にするかの2択だった。
でも、これは…なんというか。本当に『僕がふたり』って感じだ。まるで鏡と向き合っている気分である。きっとふたりでじゃんけんをしたら延々と続くくらい、僕らは同じだ。
tan2002shun
MOURNINGCoC『烏が群れては、極彩色』✧シナリオ作者:弱小亭ろっしー 様
✧KP:チロルさん
✧PC/PL ※敬称略
HO1愛宿 鐳人 (あいやど らいと) /ここすぎ
HO2夜天 (やてん)/ 春休
HO3那由多 勒 (なゆた ろく)/ Lyu
HO4烏羽 隼 (からすば はやと) / のらいぬ
✧-END:Aシナリオクリア
めめ🐰🥟
MOURNINGgnsnプラス先生が新米妓女を買うお話です。
☆12/7.8開催Webイベントにて頒布する本に再録予定です。☆
先生と妓女お客を指す言葉の1つで「お粗末様」という言葉がある。稲妻では、料理を振舞った者が使う言葉であるらしいが、海を隔てた璃月で春を売る妓女達は、この言葉を客を揶揄する時に使う。
一つ、妓女を買う時に一番短い時間を選ぶ
一つ、部屋に入ってすぐに、情事を迫る
一つ、事が終わればさっさと帰る
これが、「お粗末様」の条件。あらゆる富が沈着するこの港で、そのような振る舞いをする風情のない者はそうそういない。風情が無いものは、モラをかけて女遊びをするほどの余裕を持たないと相場が決まっている。つまり、道理を知らずにモラをもっていると勘違いしている田舎者か、秒単位で予定を決めている超合理主義だけだ。
妓女を買い部屋に入ったのなら、客は茶や酒、歌や踊りを楽しみ、そうしてから情事を始める。妓女はお客を楽しませ、微笑みあった拍子に肌に触れて床に入り、終わった後はお客の身支度を手伝い、また来て貰えるようにと送り出す。そんな遊び方を知らずに、やることだけをやりにくるお客を妓女同士の談笑で「お粗末様」と呼ぶ。無作法に手が早い男はどこでも嫌われるという話であった。
5569一つ、妓女を買う時に一番短い時間を選ぶ
一つ、部屋に入ってすぐに、情事を迫る
一つ、事が終わればさっさと帰る
これが、「お粗末様」の条件。あらゆる富が沈着するこの港で、そのような振る舞いをする風情のない者はそうそういない。風情が無いものは、モラをかけて女遊びをするほどの余裕を持たないと相場が決まっている。つまり、道理を知らずにモラをもっていると勘違いしている田舎者か、秒単位で予定を決めている超合理主義だけだ。
妓女を買い部屋に入ったのなら、客は茶や酒、歌や踊りを楽しみ、そうしてから情事を始める。妓女はお客を楽しませ、微笑みあった拍子に肌に触れて床に入り、終わった後はお客の身支度を手伝い、また来て貰えるようにと送り出す。そんな遊び方を知らずに、やることだけをやりにくるお客を妓女同士の談笑で「お粗末様」と呼ぶ。無作法に手が早い男はどこでも嫌われるという話であった。