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    きゃろ

    tooooruuuuakn02

    DONE昨年募集していた、リクエストの2つ目です。
    「クリスマスキャロル」(過去、現在、未来の亡霊)
    お待たせしました…!
    季節感!!とツッコミ来そうですがお許しを…!!

    特にキャラのご指定はなかったので、ルスだなと勝手に決めて書かせていただきました。
    カプはありません。
    なんだかご要望と路線が違うのでは…と思ってのですが、ひとまずこちらで…!
    リクエストありがとうございました!
    Christmas Carol「あれ」
     突然、耳に届く賑やかな雑踏。
     瞬きと同時に現れる、視界いっぱいの鮮やかな景色。
     どうして今ここに? と疑問に思うほどの、突然の場面転換。
     素足から伝わってくる感触は硬いコンクリート、と思いきや特にそこは何も感じない。
     奇妙だなと思いながらもゆっくりと周囲を見渡して、それこそグルリと一回転して。目から入る情報を、一つ一つ頭に放り込んでいく。
     少しばかり古めかしい服装や、髪型。もしかしたら一回りして戻ってきたトレンドなのかと思うが、そこまで詳しくないから懐かしさを感じると、素直に思う。
     建物にかかる広告や、巨大な立て看板。その色使いやデザインも、詳しくないけれどやはり懐かしさを感じる。そういえば、今では当たり前になった電子広告板が一つもないなと、思わず頷く。
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    はじめ

    DOODLE面あた
    名前を呼べばすっ飛んで来る関係。

    あたるくんの「面堂のばっきゃろーっ」を受けて0.1秒ですっ飛んでくる面堂くんも、呼べばすぐに来るって分かってる確信犯なあたるくんも大好きです。
    恋より淡い 校庭の木々の葉はすっかり落ちて、いかにも「冬が来ました」という様相をしていた。重く沈んだ厚ぼったい雲は今にも雪が降り出しそうで、頬を撫でる空気はひどく冷たい。
     期末テストを終えたあとの終業式までを待つ期間というのは、すぐそこまでやってきている冬休みに気を取られ、心がそわそわして落ち着かなかった。
    「――なに見てるんだ?」
     教室の窓から校庭を見下ろしていると、後ろから声を掛けられた。振り向かなくても声で誰か分かった。べつに、と一言短く言ってあしらうも、あたるにのしかかるコースケは意に介さない。
    「…あ、面堂のやつじゃねえか」
     校庭の中央には見える面堂の姿を目敏く捉え、やたらと姿勢の良いぴんと伸びた清潔な背中を顎でしゃくる。誰と話してるんだ、などと独り言を呟きつつ、あたるの肩にのしかかるようにして窓の桟に手を掛けている。そのまま窓の外の方へと身を乗り出すので危なっかしいたらありゃしなかったが、落ちたら落ちたときだ。
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