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    けーき

    Lope

    DONE昨日ホットケーキまんを食べたときに降りてきたぶぜまつSSです。コンビニのイートインスペースも自CPにかかると爆エモデート空間になるんだなあ ろぺを

    ↓下記のフォームから、項目を選択するだけでざっくりとした感想が送れます。
    是非ご利用ください。
    https://goo.gl/forms/R1YISsW68hwCQEdj2
    コンビニのイートインスペースとぶぜまつ 突き刺すような寒空の夜。コンビニエンスストアの入口横、背もたれの短い無機質な椅子の背もたれに、松井江が腰掛けている。店内は暖房が効いているとはいえ、ドアが開くと冷たい風が容赦なく入ってくる。そのため松井は防寒具のショートコートとマフラーを身に着けたままであった。
     松井はどこかそわそわした様子で、長い脚を何度も組み直している。窓ガラスには、外があまりに暗すぎるせいか、松井の整った顔が反射して映っていた。寒さのせいか、鼻のあたりがほんのりと紅くなっている。松井がその紅色をまじまじ見つめていると、後ろから声をかけられた。

    「悪い、待ったよな」

     振り向く松井の瞳には、ダウンジャケット姿の豊前江が映っていた。豊前は手に持ったものを机に置いて、それから松井の隣の椅子を引く。そこへ腰を下ろすと、豊前は松井に太陽のような笑みを見せた。
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    藤 夜

    DONE離反ifのクリスマス短編集、テーマはキスのひとりアンソロです(笑)
    教師if 伏黒視点 
    例年別々に過ごすイブを、珍しく伏黒姉弟と一緒にケーキ作りをする夏五のお話
    【雪が融けるまで725秒】にあわせて支部に掲載したお話より再掲
    ◆三◆ スカイブルー「それじゃ、僕と一緒に恵たちとケーキ作ろうぜ」
     故あって保護者の真似事のようなことをしている姉妹が私にはいて、毎年クリスマスには彼女たちと一緒にケーキを作ってささやかなクリスマス会をし、サンタクロースの真似事をしていた。それが今年は、
    「私たちだけで作ったケーキを夏油様に食べて貰いたいから準備ができるまで他所のお家で遊んできて」
     と言われてしまった。成長が喜ばしくもあり、寂しくもあり、ならば非常勤として働いている高専で事務仕事を片付けようと思っていた所に、悟に声を掛けられた。
     彼にも保護者と言うより後見人として面倒を見ている姉弟がいる。こちらはクリスマスに一緒にいても鋭い目つきで邪険にされるそうだが、それは表面上だけで、それなりに楽しんでくれているみたいだから、と毎年ケーキやらプレゼントやらを携えていそいそと出掛けていく。紆余曲折があった上でクリスマスは一緒に過ごしたい間柄になったにも関わらず、優先すべき相手がいることに互いに不満を言うことはない。私はそんな悟だからこそ大切だし、悟だって私のことは承知している。それでも世の浮かれたカップルを見れば羨ましくなるのは当然で、イブじゃなくてクリスマスに一緒に過ごすようになった。
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    Kurenoria

    DONE黄飛虎と一緒にパンケーキ作る(そして黒猫パンケーキ歌わせる)話③
    ※藤丸立香♀️前提。限界オタク的な発言が多い。
    ※第三者目線だけど、なぜか限界オタク的な発言が多い。
    ※黄飛虎の息子たちが出てきます。息子たちの設定・性格は全部捏造してます。
    これで最後です。
    黄飛虎と一緒にパンケーキ作る(そして黒猫パンケーキ歌わせる)話③ 二人はこの後同じ工程を何度か繰り返し、人数分のパンケーキを作り終えた。
    「これで完成だな。」
     むふふ、とドヤ顔になる立香。
    「パンケーキと同じくらい甘いですね。これはあくまで土台ですよ。ど、だ、い。」
    「土台?他にも何かあるのか?」
     立香はよくぞ聞いてくれました!と、いそいそ用意する。
    「実はクリームと果物もあるんですよ。これを添えれば完成です!」
     立香が用意したのは、籠いっぱいの果物と、ホイップクリームとチョコスプレー。
    「これはまた、甘いものばかりだな。」
    「パンケーキはこれがないと面白くないですから。」
     立香は試しに自分の分のパンケーキにホイップクリームをかけた。シューと小気味よい音が厨房に響き、とぐろを巻くように一回転すると、パンケーキの表面があっという間に真っ白になった。続いてチョコスプレーをかけると、今度はカラフルポップな仕上がりになった。ついでに果物の中から、シロップがしみこんでいるチェリーをおひとつ、のせた。
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