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    しり

    藍 ran

    DONE【シクトリ9 Web展示作品①】
    狐の降y×人間の赤i/小説/全年齢/ややシリアス
    そしかい後。原作ベースの捏造設定です。細かいことは気にせず読む話。
    ハピエン厨が書いていますが、何でも許せる方向けです。

    ***
    シクトリ9ありがとうございました!
    5月いっぱいまで公開しておきます!
    それは、お狐さまの運命だった。          1

     さすがに今回ばかりは万事休すだ、と赤井秀一は思った。
     これまで様々な事件やピンチに遭遇しながらも、持ち前の頭脳と身体能力で切り抜けてきた赤井ではあったが、今まさに目の前にいるのは得体の知れない『黒いモノ』。
     この世のものとは思えない『それ』は実体を持たず空中に漂う闇のようで、弾丸を撃ち込んでも怯む様子もなければ効いている気配もない。かと言って肉弾戦を挑むなどは以ての外だと脳が警報を鳴らしている。正しく万事休すだ。

     事の始まりは、日本に…それも米花町に来てからだった。外を歩いていると、ふとした瞬間に『迷い込む』ことが増えたのだ。
     赤井はイギリスで生まれ育ったせいか、子どもの頃は妖精と呼ばれるモノたちが見える時がまれにあった。大きくなるにつれてそれもなくなってしまったが、しかし単に見えないというだけで、この世に人間以外の存在がいることについての理解はあった。
    12096

    sara_rkmj2222

    PROGRESSオンリー開催おめでたいけど現地行けなくて悲しいので塔の魔女シリーズ進捗載せます……賑やかしになれば!!
    魔女集会編、書かなきゃいけないことが盛り沢山で現在進捗だけで8万字になってました。おかしい…。書ききったらいつも通り支部に載せますね。
    あと前言ってた悲しみの八つ当たりチトフウラブコメ短編も明日載せたいです。
    まじょのしゅうかい




    「いい?チトセ、あんたが行きたい行きたいって駄々こねるからしかたな〜〜く連れてってあげるけどね」
     呪い事件(別にいうほど事件でもないがオレにとっては大事件なのでそう呼んでいる)から一夜明け、オレは再びこの塔へやって来た。今日はいつもとは違う。なんたって今は昼だ。普段なら午後の訓練が終わってからここに来るが、フウカからの命令で今日は一緒に昼ご飯を食べることになっていた。しかもピクニック仕様。
     カーペットの上に薄い敷物を敷いて、セシルさんが作ってくれたのか、バスケットの中にはスコーンにサンドイッチ、キッシュにバターやジャム、他には食器セットのようなものまでしっかり詰め込まれていた。何年ここで過ごしているのか分からないがフウカのワガママに迅速に対応出来ているのは流石としか言いようがない。以前甘やかすなとお言葉を頂いたが、セシルさんも相当だと思う。
    18014

    kasou_haseki

    DONE吸血鬼降谷×狼男赤井with神父沖矢シリーズ。
    多分これだけで読めると思います、多分。
    安赤成分少ないですなのに長い…すみません……………。
    Combat start!※吸血鬼と狼男について特殊設定有※
    ※沖矢が赤井とは別人時空※




     とある世界のとある国。森の奥にひっそりと佇むお屋敷。そこに愛し合っている吸血鬼と狼男、それにその二人を監視する為に教会から派遣された神父の三人が暮らしていました。

     +++++

     沖矢は届いた手紙を前に、眉間に皺を寄せていた。それは教会本部から届いたものだった。
    「どうしましょうかねぇ……」
     沖矢が吸血鬼の降谷零と狼男の赤井秀一の愛の巣である、村人から幽霊屋敷と呼ばれる屋敷に監視という名目で居座ってから季節が何回か巡った。沖矢としては存外持った方だと思う。教会が強い個体である吸血鬼と狼男をただ監視しておくに留めている訳が無い。降谷と赤井が強い個体であることから、討伐するよりは監視下に置き、事案があれば協力を求める。それは双方の暗黙の了解だ。しかし今回は二人を村から引き離さなければならないようだ。さて、あの二人はどう出るか。沖矢はヤレヤレ、と頭を掻きながら手紙を持ち自室を出た。
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