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    りする

    merinowool133

    PROGRESS9月の新刊の冒頭部分。成人後の転セバ(闇祓い転×ホグワーツ教授セバ)で、二人が怪事件に巻き込まれたり、再びバディを組んだりする連作の予定です。
    ⚠️ほぼモブパートです。暴力、殺人、遺体の損壊、公序良俗に反する表現や描写を含みます。
    進捗 何重にも黒を編んだような、深い深い闇の中。それは唐突に目を醒ました。
     此処はどこだ。
     低く呻く。しかし声にはならない。それは唇や声帯、喉を震わせる器官を持っていなかった。沈む闇は底が無く、天地すら覚束ない。広いのか、狭いのか。それすらも分からぬ箱に、有象無象がみっちりと詰まっている。無数のざわめき、数多の囁きがごうごうと打ち寄せては遠のいていく。ただ延々と蠢いている。
     なんと不自由なことか。
     かつての己を手酷く罵ると、それは手足の無い身体を大きくねじった。何度か繰り返す内に、異物と認識されたらしい。それは有象無象の中心から、外界へと弾き出された。
     少々高い場所から落ちたが痛みはない。別れを惜しむほどの感慨も無く、土塊の転がる地面を腹這いに進んだ。細い風の音が聞こえる。これを辿れば外に出られるだろう。音を頼りに石壁に張り付き、隙間に身を滑り込ませた。
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    レティ

    PROGRESSオリキャラ(口悪おじさんドクター)が、ミレニアムクルー達に振り回されたり、艦長と酒飲んだりする話。キラやラクスもでます。

    簡単な紹介
    おじさんドクター(通称 ドクター)
    ザフト時代、とある理由からコノエのもとに厄介払いされた医官。コノエとハインラインとは昔馴染み。
    基本的にやる気がない、口も悪い、態度も悪い。でも医官としての能力は高い。
    面倒事は嫌いなのに、よく面倒事に巻き込まれる。
    ミレニアムのおじさんドクター ミレニアムには怒らせてはいけない人物が幾人かいる。
     筆頭としてあげるのは、アルバート・ハインライン。怒るというよりも、延々と理論と正論に罵倒が混じる説教が続く。
     その次は、艦長のアレクセイ・コノエ。こちらは教師時代の名残から、相手の話をきちんと聞いた上で何がダメなのかを明確にして叱る。
     そして、ミレニアムの医官、クルーからはドクターと呼ばれている人間だ。いつも気だるげでやる気がない目をしていて、軍服の上にシワの入った白衣を着ている。実にだらしない風貌の男は上官だろうと敬語は使わないし、口も悪いときた。
     そして、怒らせたらとりあえず怖い。決断と手段に容赦がない。そんなドクターは不機嫌さを隠しもせずミレニアム内を闊歩していた。
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    Rahen_0323

    DONEスグリ対策考えてたカキツバタif、最終話です。全て幻覚。
    怪我の描写とか色々好き勝手してるのでなんでも許せる方向け。1〜8話と過去作の「お前を殺す夢を見た」を先に読むことを推奨します。
    一応今回で終わりです。お付き合いいただきありがとうございました。書きたいシーンがまだあったりするので補完話も書く……かも……?って感じですね。既に大分満足してるので分かりませんが書きたい気持ちだけはあります。
    地獄の沙汰もバトル次第 9(終)検査が「異常無し」ということで終わり、僅かに負った擦り傷の処置をされた後。
    エリアゼロは一応パルデアにあったので、僕はオレンジアカデミーの先生や保護者であるママを呼ばれてそれはもう心配されてしまった。大穴に入ったのはアカデミー理事長でもあるオモダカさんの許可の上とはいえ、クラベル校長やジニア先生はとても怒っていて。校長なんて「私の方から理事長に抗議します!」とまで言っていた。
    ママもぎゅうぎゅうと僕を抱き締めて凄く叱ってきた。「冒険するのはいいけど、そういう場所に行くならせめて事前に伝えて」と。以前無断で侵入したのもより不安を加速させてしまったのだろう。それについては何度目か深く反省した。
    「とにかく、手当ては済んだのでしょう。理事長への報告などもブライア先生からされると聞きました。今日のところはアカデミーなりご実家なり、落ち着ける場所でお休みを……」
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