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    アラサー

    YOI_heys

    DONEアラフォー×アラサーのヴィク勇夫婦の話(日本に住んでます)
    短髪オジフォロフと料理する勇利くんが書きたかった。
    私が簡単庶民向けメニューしか作らない人なので、推したちにしょぼい夕飯メニューを食べさせてスマヌと反省してます
    【ヴィク勇】短髪オジフォロフのフクースナー!「よし」

    僕はエプロンの紐をきゅっと締めると、冷蔵庫から食材を取り出した。
    今夜はナスとピーマンと鶏ひき肉のオイスターソース炒めと、豆腐と野沢菜の白和えに、中華風スープを作る予定だ。

    まずナスとピーマンを食べやすいサイズにカットし、さっと素揚げしておく。素揚げは急いでご飯の支度をしなければならない時にはやらないけど、この方が野菜の色が鮮やかになるだけでなく、ナスはとろとろ感が増すしピーマンも甘味が増すので、時間にゆとりがある時にはやるようにしている。
    肉は合い挽き肉の方がこってりとして美味しいんだけど、素揚げで油を使っているため、カロリーを少しでも抑えるために鶏ひき肉を使う。
    素揚げが済んだらフライパンにごま油を引いて、挽肉をよく炒める。そこに素揚げしたナスとピーマンを加えてざっと炒めたら、軽く塩こしょうをしてほんのちょこっとだけ鶏ガラスープを水で溶いたものを掛けて炒めたら、仕上げにオイスターソースを一回しして、食材全体にほどよく絡ませたら完成。オイスターソースの芳ばしい香りに早くも白米が恋しくなる。
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    nktu_pdu

    DOODLE小泉光(ライカさんPC)と新田明朗(自PC)の落書きSSです。
    先輩が死んで葬式が終わったあと、つまりアラサーんの二人の話。(霊山も名前だけ出る)
    シナリオのネタバレは特にありません。
    小泉くんと新田の落書き。もしかしてわたしたちははじめからずっとこうだった?





     葬式に出席するため袖を通した喪服をクリーニング屋から引き取ってきた帰り――共通の友人である霊山から、スマートフォンに連絡があった。
    『新田と連絡がとれない』
    『落ち込んでるのは間違いないから様子を見てきてくれないか』
    『俺よりもお前の方が、あいつと仲がいいだろう?』
     そんなメッセージの並ぶ画面を、俺は玄関で、透明のビニールに包まれた喪服を片腕に抱えたまま無表情で眺めていた。すぐに返事を送れなかったのは、突然の連絡に戸惑ったからではなかった。
     最後のメッセージ――『お前の方があいつと仲がいいだろう』という問いかけに、何と答えるべきか、わからなかったからだ。新田明朗は確かに大学時代からの『知り合い』であり、知り合った当初は仲の良い友達、と呼べる間柄だったのだろうが、今はもう違う。彼は俺を置いて先へ行ってしまった。不器用な生き様に似つかわしくない才能でもって、俺を置いてどんどんと文字通り高いところへ――行ってしまった。
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    カンパ

    MOURNINGアラサーのたいみつが喫煙所でばったり会う話。
    煙草を吸うたいみつ とあるホテルの最上階のレストランで取引先と打ち合わせ。夜景が売りの店ではあるが、日が高い今のような時間帯では築ウン十年にもなる建築物の禿げた屋根やら色味に統一感のないビルやらが軒を連ねるのが見えるばかりで、百万ドルの夜景も鼻で笑ってしまう。即刻カーテンを閉めてほしいくらいだ。テーブルを挟んだ向かいに座る男はテーブルマナーがなっていないし、これが八戒だったら怒鳴り散らしているところである。
     商談の内容もたいしたものではなかった。ベンチャー企業に求めるべきものではないかもしれないが、あまりにも知見がない、リスク管理が足りない、度胸もない。つまるところ、このオレと新しい商売を始めたいなどという見上げた根性を持った奴ではなく、オレの威を借りて商売をさせてもらおうという狐みたいな男だったわけだ。五分ほど会話したところでこいつとの食事の時間が無駄なものに終わることがよく分かったが、だからと言って即刻商談の場を立ち去るほどは礼儀を捨てちゃいない。こうやってきちんと丁寧に食事をして、それなりの会話をする。しかしそうは言ってももう我慢の限界なので、連れてきた秘書に目配せをしてから「失礼」と断りを入れて立ち上がった。
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    カンパ

    MOURNINGアラサーのたいみつが指輪を買いに行く話。
    ショップ店員視点。
    指輪を買うたいみつ わたしの勤務先は、ゼロの数を数えるのがちょっと嫌になるくらいの高級アクセサリーを扱うジュエリーショップだ。小さな頃からアクセサリー食玩を買い集め続けている程度にはキラキラした物が好きだったわたしは、好きが高じた結果ジュエリーショップの販売員を目指して就職活動を行い、見事ゴールを決めたのだった。それが七年前の話。思わず目を瞑ってしまいたくなるほどのキラキラに囲まれる毎日は最高以外の何物でもなかったが、社会人生活すべてが楽しいことばかりというわけはなく、店内の清掃は面倒だし、ウン百万の宝石に触れるのは死ぬほど神経がすり減るし、なにより配属されたショップのお局がクソすぎて(あらやだ販売員にはあるまじき言葉遣い!目を瞑ってくださいまし)、近所のスーパーで「あのクソババァがさっさと異動になりますように」と七夕イベントの短冊に書き殴ったのが五年前。さて、わたしの願いは見事に叶い、お局は別店舗へ異動となって、それからはたいへん働きやすい職場へと様変わりした。それが三年前。しかしそれは、上司および同僚または後輩がわたしにとってやりやすい相手ばかりになったというだけの話であり、販売員の苦労の大半は、やはり接客にあるのだ。
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