アル
teasぱんだ
MOURNINGホヨフェア女装🏛️でわーってなって書いたもの。女装は早々に解いてます。付き合ってない🌱🏛️。全年齢。
Dress 女装の指示に抗議をしたが一瞬で却下された。渡された薄い生地と煌びやかな靴にため息をつく。
女装をしなければならないから出たため息ではなかった。ここにいると思っていた男がいないことに関しての、不満のため息。
『君は……』
懐かしい記憶が脳裏をよぎって、振り払うように袖を通した。
やるからには完璧に。それが僕の心情だ。足りていない準備もあったが、最大限振る舞うことができたと思う。
差し出された腕に指先を絡め、高いヒールに上手く重心を乗せて歩き出す。
「へぇ。器用なものだな」
カツカツと音を立てながら歩く姿に、リオセスリが感心の言葉をかけた。
「昔、母の服と靴を借りたことがあってね」
「あんたならさぞかし似合ったんだろうな」
3024女装をしなければならないから出たため息ではなかった。ここにいると思っていた男がいないことに関しての、不満のため息。
『君は……』
懐かしい記憶が脳裏をよぎって、振り払うように袖を通した。
やるからには完璧に。それが僕の心情だ。足りていない準備もあったが、最大限振る舞うことができたと思う。
差し出された腕に指先を絡め、高いヒールに上手く重心を乗せて歩き出す。
「へぇ。器用なものだな」
カツカツと音を立てながら歩く姿に、リオセスリが感心の言葉をかけた。
「昔、母の服と靴を借りたことがあってね」
「あんたならさぞかし似合ったんだろうな」
hakumai5_5
MEMO※閲覧パスワードは2022.12に発行した鍾ディル本>最終ページのアルベドのセリフ>後ろ3文字のローマ字(全て小文字)
2022年5月に描いた現パロの鍾離とディルックのネームです
高確率で本にはしないお蔵入りネームなものの45ページあるので読んでいただけたら嬉しいです🔸🔥
字が本当に汚くて申し訳ないですTT 23
takana
DONEアルカヴェSS2人+〆ラックが記念撮影する話(誕祭イベ後)
記念写真「そうだ! 写真を撮ろう、アルハイゼン!」
花神誕祭のパレードが無事に幕を下ろし、皆と別れた後――自宅のリビングでは、打ち上げ二次会と題した飲み会が開催されていた。
そこで不意に上がった提案に、アルハイゼンは手にしたワインのボトルから視線を移す。頬が赤く、とろんとした表情のカーヴェと目が合った。
どうやら2、3杯ですっかりできあがってしまったらしい。連日に及んだ計画の準備、直近の徹夜といった諸々が響いたのだろう。
「つい先ほど、その撮った写真についての話をしていたと思うが」
パレードの後の記念撮影について「いい写真が撮れた」等と楽しげに語っていたばかりである。カーヴェはこちらの指摘に、皆とはそうだけど、と前置きをして続ける。
2001花神誕祭のパレードが無事に幕を下ろし、皆と別れた後――自宅のリビングでは、打ち上げ二次会と題した飲み会が開催されていた。
そこで不意に上がった提案に、アルハイゼンは手にしたワインのボトルから視線を移す。頬が赤く、とろんとした表情のカーヴェと目が合った。
どうやら2、3杯ですっかりできあがってしまったらしい。連日に及んだ計画の準備、直近の徹夜といった諸々が響いたのだろう。
「つい先ほど、その撮った写真についての話をしていたと思うが」
パレードの後の記念撮影について「いい写真が撮れた」等と楽しげに語っていたばかりである。カーヴェはこちらの指摘に、皆とはそうだけど、と前置きをして続ける。
832
PROGRESS12/1 DR2024にて頒布予定の新刊サンプルです。A5/44p/全年齢/¥500 予定。
アルカヴェ2人の初恋の話。捏造モリモリです。大体少女漫画だと思って読んでください。 8
teasぱんだ
MOURNING10/20🌱🏛️ワンドロ注意:全年齢ですがキスマークをつけるシーンがあります
ワンドロ【髪型】【衣替え】 正直に言って、グッときた。
「……視線がうるさいんだが」
見つめていたのはバレていたらしい。視線を逸らして見ていませんというポーズを取り繕ったところで、この男を誤魔化せるはずもなかった。
「気のせいじゃないか?」
「まさか。俺に気づかれたくなかったのなら、もう二歩、右にずれるといい。そうすれば俺の視界の隅に君が映らない。その代わり、鏡に君の姿が映ることになるだけだが」
「それじゃあ意味ないだろう」
後ろ手に組んでいた指先を擦り合わせる。カーヴェが身に纏っているのは着慣れた白いシャツと、黒色のズボンだ。対してドレッサーの前に座らされているアルハイゼンは、黒が基調の縦ストライプが施された背広を纏っていた。
4869「……視線がうるさいんだが」
見つめていたのはバレていたらしい。視線を逸らして見ていませんというポーズを取り繕ったところで、この男を誤魔化せるはずもなかった。
「気のせいじゃないか?」
「まさか。俺に気づかれたくなかったのなら、もう二歩、右にずれるといい。そうすれば俺の視界の隅に君が映らない。その代わり、鏡に君の姿が映ることになるだけだが」
「それじゃあ意味ないだろう」
後ろ手に組んでいた指先を擦り合わせる。カーヴェが身に纏っているのは着慣れた白いシャツと、黒色のズボンだ。対してドレッサーの前に座らされているアルハイゼンは、黒が基調の縦ストライプが施された背広を纏っていた。
write_bell
PAST2024/7/9に公開したカーヴェ生誕祭記念のアルカヴェ小説ですカーヴェ生誕祭20247/7昼下がり
カーヴェは、仕事の気分転換にウインドウショッピングを楽しんでいた。その中でも、グランドバザールで人気のアクセサリーショップは特に気に入っていて、定期的に足を運んでいる。シンプルなものからゴージャスなものまで多種多様のアクセサリーが揃っており、彼にとってインスピレーションの宝庫だ。
いつものようにアクセサリーを眺めていると、よく見知った姿…こことは縁遠い存在の男が視界の端に映った。驚いたカーヴェは、反射的に名前を叫ぶ。
「アルハイゼン!?!?」
「はぁ………声が大きい。耳障りだ」
アルハイゼンは、一本道でセミの集団に出くわした時のような、心底嫌そうな目をカーヴェに向けた。
「す、すまない。つい声を荒げてしまった…
1616カーヴェは、仕事の気分転換にウインドウショッピングを楽しんでいた。その中でも、グランドバザールで人気のアクセサリーショップは特に気に入っていて、定期的に足を運んでいる。シンプルなものからゴージャスなものまで多種多様のアクセサリーが揃っており、彼にとってインスピレーションの宝庫だ。
いつものようにアクセサリーを眺めていると、よく見知った姿…こことは縁遠い存在の男が視界の端に映った。驚いたカーヴェは、反射的に名前を叫ぶ。
「アルハイゼン!?!?」
「はぁ………声が大きい。耳障りだ」
アルハイゼンは、一本道でセミの集団に出くわした時のような、心底嫌そうな目をカーヴェに向けた。
「す、すまない。つい声を荒げてしまった…
teasぱんだ
MOURNING10/13🌱🏛️ワンドロ「一番好きなところ」ワンドロ【一番好きなところ】 ここ最近の生活は、随分と落ち着いているように思える。
嗅ぎ慣れたスパイスを振りかけて、馴染ませている間に夕食の準備をする。今日はマサラチーズボールがメインだ。火の通った肉の塊を想像して、カーヴェは食器棚を開けた。
この家に来たばかりの頃は、水を飲むだけでもどのグラスを借りればいいのかとか、いつ風呂に入るのが正解なのかとか。同居人の様子を伺いながら生活していた。
そんな日々はとっくに姿を消し、カーヴェは慣れた手つきでキッチンの行き来し夕食作りをこなしていく。
スパイスのかかった生肉にハーブと調味料を浸し、保存食を準備する。先週も同じように下ごしらえをしたから休前日の夜はそっちの干し肉を焼いて食べよう。そう思ったところで、玄関から同居人の帰宅を知らせる音がした。
5845嗅ぎ慣れたスパイスを振りかけて、馴染ませている間に夕食の準備をする。今日はマサラチーズボールがメインだ。火の通った肉の塊を想像して、カーヴェは食器棚を開けた。
この家に来たばかりの頃は、水を飲むだけでもどのグラスを借りればいいのかとか、いつ風呂に入るのが正解なのかとか。同居人の様子を伺いながら生活していた。
そんな日々はとっくに姿を消し、カーヴェは慣れた手つきでキッチンの行き来し夕食作りをこなしていく。
スパイスのかかった生肉にハーブと調味料を浸し、保存食を準備する。先週も同じように下ごしらえをしたから休前日の夜はそっちの干し肉を焼いて食べよう。そう思ったところで、玄関から同居人の帰宅を知らせる音がした。