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    カレル

    スドウ

    DONE【主明】お節介焼きなぺごと焼かれる明智の6月13日と17日。正義コープ2と通学イベントまんまの話。
    ロイヤル1周目、軽い気持ちで吉祥寺見たら明智の名前があって、本当にいる・動いてる・喋ってるでめちゃくちゃ感動した思い出。忘れられん。
    まどろみプラム -mad roam- 雨の日。レンズの中の世界は、まるでまどろみのように輪郭がにじみぼやけ、蓮に非日常を運んでくる。
     ぱつぱつ、ぽつぽつと、そこら中から雨粒が弾けては蓮の鼓膜を震わせる。濡れた路面に街灯や店舗の光が混ざり落ち、優しく色付く。視線の先、光に透けた柔らかな髪が、耳に掛けられる。露わとなった横顔は顎を緩く持ち上げ、黒く煤けた六月の空を見つめていた。
     四軒茶屋から電車に揺られ約三十分。雨の中、吉祥寺まで足を運んだのは怪盗お願いチャンネルに書き込まれた人物を調査するためだった。
     ターゲットの情報は予想より早く手に入り、さてこれからどうしようと首を捻る。折角だから、竜司と行ったダーツバーに寄ってみようか。モルガナもダーツって出来るのかな。そんなことを呟きながらハーモニー横丁の酒気と喧騒の中を突っ切り、ペンギンスナイパー目掛けて十数歩。蓮は今日二度目の偶然と巡り合った。
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    ・中夜

    DONEジュン茨ワンライ【ドレスアップ】

    王道クリスマスに浮かれるジュンくんと、同じく王道クリスマスに浮かれる茨さんの話。


    ※茨さんはアイドルじゃないときもメンズメイクをすることがあると思っています。顔面が効きそうな商談とか、何かの催し物にお呼ばれしたときとか…。なぜなら目的のためなら手段を選ばない人だから。
    雪に咲く華の、それはそれは朱きこと 綺麗な姿はいつも見ている。
     ファンデーションの上からまた何かの粉を叩いて普段からスベスベしている肌をより一層煌めかせ、目元にはジャケットに合わせたほんのりの青と、大きな瞳を引き締めるさりげないグレー。ばさばさ音を立てそうな睫毛は軽く流れを整えるだけでクルンと天を向き、仕上げにリップクリームをん〜ま…っと塗り込めば光の粒がぷるぷる弾けた。
    「……で? さっきからなんなんですか。鬱陶しい」
    「え〜。や、綺麗だなー…って」
    「は?」
    「なんでキレるんすか……」
    「いえ別に怒ってはいませんけど」
    「えぇ……。それにしちゃあ言葉の圧が強いっすよぉ〜?」
     共演者の女の人が持ち歩いているものよりはだいぶ小さなメイクポーチ、ポーチというよりは小銭入れにも見えるサイズのそれをポイッとハンドバッグに放り込んで、着込んだコートのボタンを留めながら茨は片眉を持ち上げた。
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