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    パティシエ

    hiwanoura

    DONEパティシエのタルタリヤと大学の先生をしてる鍾離先生の現パロ。鍾タルです。捏造しかないので要注意。(Twitterに上げていたものと一緒です)
    パティシエのタルタリヤと大学の先生な鍾離のお話①ふわり、と。
    鼻先を掠めた匂いに思わず顔を上げる。会話も、物音も少なく、かすかに聞こえるのは紙の擦れる僅かな音ばかりの図書館にはあまりにそぐわない、甘い匂い。それは書物へと没頭して、つい、食事を忘れがちな己の胃を起動させるには十分なものだった。壁にかかるシンプルな丸時計を見るともう昼はとうに過ぎ、どちらかと言えば八つ時に近い。なるほど、甘いものを食べるにはちょうどいいな、と。昼食すら食べてないことからは目を背け、手にしていた本を棚へと戻した。
    さて何が食べたいか…足音を飲み込むカーペット素材の床を踏み締めつつ、書籍で埋まる棚の間を進む。平日の昼間なせいか自分以外の人影を見かけなかったのだが、知らぬうちにもう一人、利用者が増えていたらしい。珍しい、と。なんとなしに興味が引かれ、知らず足が向く。こちらの事など気がついても居ないのだろうその人物は、立ったまま手にした本を熱心に読んでいた。赤みの強い茶色の髪の下、スッと通った鼻筋と伏せられた目を縁取る長い睫毛。恐らく自分よりは歳若いその青年は、特に目立つ格好をしている訳でもないのに、何故か無視できない存在感があった。ここまで気になるという事は、もしかしたらどこかで会った事のある同業者か…生徒の一人かもしれない、と。記憶の中で赤毛を探すが残念ながら思い当たる人物はみつからず。知り合いでは無いのならばあまり見ていては失礼にあたる、と無理やり視線を剥いで、青年の後ろを通り過ぎた。
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    不知火 螢。

    DONE以前、魔道祖師オンライン交流会5の展示作品の続きが一つ完成しました。
    謎時空の現パロで、藍曦臣がパティシエ、江澄が社畜してます。
    これから曦澄になる予定です。
    彼らがくっつくまでを書いていければと思っています。
    たくさん書けたらまとめてpixivでまとめます。
    作者がゼリーが好きなので、なんだか時間がかかってしまいましたが、楽しんでいただければ嬉しいです。
    めぐる綺羅箱*ゼリーの煌き
    忙しかった仕事も繁忙期が終わったことで落ち着いてきた。
    家に帰って冷蔵庫を開けたら、水と10秒チャージ系のゼリーしか入っていないことに気がつき、食べるものを調達しなければ何もできないことに気がついた。
    家の近くのスーパーに久しぶりに入った。
    なんとも言えないスーパーの寒さと、数の少なくなった野菜たち。
    ちらほらといる独り身であろう人。
    すぐに食べれるものをさがして惣菜コーナーに向かう。

    「あーーー。なんか肉。あと、酒買って行くか」
    ふらふらと歩いていたら、見覚えのある姿が見えた気がした。
    夜遅くだし、あの人ではないだろう。
    そう思って、酒を買いに行く。
    ジャックダニエルを手に取りつまみを探しに行く。
    途中、ゼリーが売っている場所を通った。
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    uzu1115

    DOODLEお題ネタ(あなたは5分以内に801RTされなかったら、パティシエと喫茶店スタッフの設定でプレゼントを送りあう烏頭の斑千の、漫画または小説を書きます。)のまだちあを書きました。某方の熱意に負けた。楽しかったです。
    三毛縞誕が完成しなかったのが悔しかったので無理やり誕生日ネタを混ぜてしまいました。三毛縞、誕生日おめでとう……。幸せになれ
    .
    「勤続一年おめでとう千秋さん! さあさあどうぞ召し上がれ、季節のフルーツタルト三毛縞スペシャル、チョコワッフルと二色の特製アイス添え…☆」
    「ありがとう三毛縞さん! 凄い、とっても豪華だな…!!」
     閉店後の明かりを絞った店内で、パティシエが手ずからサーブしてくれたプレートを前に千秋はキラキラと目を輝かせた。マンゴーや柑橘を主体としたビタミンカラーのタルトの脇には、繊細なレースのようなチョコレート細工と、見た目からサクサクと香ばしい触感が伝わってきそうなリェージュワッフルが添えられている。バニラビーンズの散ったアイスがこっくり濃厚で美味しいのは、すでに味見をさせてもらったこともあって千秋もお墨付きのものである。
    「すごい、バイトの俺なんかのためにこんな、本当にいいのか?」
    「全然気にしないでいいぞお! 一年前に緊急でヘルプに入ってくれたときからずっとこの店を支えてくれて、千秋さんには本当に感謝しているんだ。ずっと饗そうと思ってたんだがタイミングがなくてなあ。それに、これのお礼も兼ねていることだし」
     これ、と言って指差された斑の髪を見て、照れくささから「いや、そんな、」と千秋はもご 1442